2022年シーズン、セリーグ各球団のポイントは？

先日ヤクルトの2022年シーズンのポイントについての記事を書いたのだが、今日は他5球団の個人的に考えるポイントを挙げてみたい。
過去記事はこちらから→「2022年シーズンのポイントは？」

阪神
・佐藤輝の活躍とスアレスの穴埋め
佐藤輝に関しては、ルーキーイヤーからその規格外のバッティングで存在感を見せてくれた。後半戦の大ブレーキはあったものの、佐藤輝の存在が阪神というチームの弱点を補うことを印象付けてくれた。広い甲子園球場をホームとする中で中々日本人の長距離砲が育ってこなかったのだが、佐藤輝は甲子園の広さも浜風も問題にしないだけの力がある。相手チームから見て、「怖さ」を感じさせる打者である。
阪神に不安な点があるとしたら、リリーフ陣ということになるだろうか？ここ数年リリーフ陣は、阪神のストロングポイントだったのだが、今シーズンに関しては、昨シーズンまで抑えを務めた剛腕スアレスの穴を埋められるか？という部分が課題になりそうである。
逆に言えば、佐藤輝が活躍し、スアレスの穴も埋まってしまえば、現時点で最も戦力バランスが良いチームになると感じている。私自身は、普通に戦えば、戦力的には阪神がセリーグの本命になると見ている。

巨人
・若手投手の台頭
個人的に今シーズン最も戦力バランスが良いのは阪神だと感じている。巨人は、若手投手が台頭してこない限りは苦しい戦いをしいられる可能性が高いのではないだろうか？しかし魅力的な若手投手が揃っているため、複数の若手投手が台頭してくれば、面白くなって来そうである。実績のある戸郷にルーキーの大勢、赤星、怪我からの復活を期す山崎伊、堀田、直江辺りは、それぞれはっきりとした強みをもっており、個人的にも好みの投手ばかりである。戸郷以外は、未知数な投手ばかりなのだが、潜在能力の高さは間違いないものを持っていると言えるだろう。

広島
・先発投手の勝ち星
正直投手陣も野手陣も昨年の上位3チームと比べれば劣っているようにも感じるのだが、安定感のある先発投手が揃っているのは強みである。特に大瀬良、九里、森下の三本柱がある程度イニングを喰った中で勝ち星を重ねることが出来れば、優勝争いに顔を出す可能性はあるのではないだろうか？
またマツダスタジアムにファンが戻ってくるという部分も広島にとっては追い風になりそうである。コロナ禍における入場制限もあり、ここ2シーズンは熱狂的なファンの応援をフルに受けられなかった部分がある。今シーズンは久々にホームアドバンテージというものを受けながら戦えるメリットがありそうである。

中日
・立浪采配と木下拓のゲームメイク能力
新監督という意味では、日本ハムの新庄監督ばかりが目立っている印象だなのだが、満を持して監督に就任した感のある野球エリート立浪監督の采配は楽しみである。中日に関しては、得点力不足という明確な課題があり、その穴を埋めていかなければならないのだが、この部分の課題を解消するにはもう数年かけていかなければならないと感じている。岡林、石川昴、根尾、ブライト、鵜飼辺りが育ってくるのを待たなければならない。
おそらく今シーズンはロースコアのゲームを拾うためのマネジメントが必要になるはずである。そこで要になりそうなのが正捕手の木下拓である。昨年きっちりレギュラーを確保し、攻守両面で存在感を示してくれた。この選手が中日浮上のカギを握っていると見る。

DeNA
・新マシンガン打線誕生なるか？
中日とは逆に攻撃力はセリーグトップクラスというのがDeNAである。98年日本一に輝いた「マシンガン打線」のように打線が繋がれば、セリーグの台風の目となりそうである。リードオフマン桑原、打撃職人佐野、宮崎、牧、助っ人外国人オースティン、ソト辺りが揃ってくると抑えることは容易ではない。多少投手力で劣っていてもそれを跳ね返すだけの得点力がDeNAにはあるはずである。

ヤクルトとしてもやはり簡単なシーズンにはならなさそうである。今年のセリーグも昨シーズンに続いて競り合いが予想される。個人的には本命と見ている阪神に前半戦から走られないようにすることが大事になってくると考えている。それだけに開幕シリーズから目が離せない。


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