若手野手が突き上げる!2022シーズン開幕!

ヤクルト10-8阪神

1-8からのド派手な逆転劇である。若手野手はまだまだ勉強と経験が必要なのだが、今日のゲームでチームに火を点けたのは間違いなく若手野手である。代打で登場して追い込まれながらも藤浪を仕留めた濱田、試合の流れを失うようなミスをしたにも関わらず、打撃で挽回した長岡、大事な場面でプロ初ヒット、初打点を記録した内山壮は、今日のゲームの立役者である。そんな若手に触発されるように最後の最後に結果を出した山田と村上、そして開幕戦から大暴れをしたサンタナとワクワクするような攻撃を展開してくれた。
中村を欠く中でゲームを落ち着けられる存在がいない部分に危うさを感じるのだが、危ういからこその魅力も感じることが出来た。ファンにとっては最高の開幕戦となった。

開幕投手を任された小川は、先制点をプレゼントしてもらったのだが、3回を被安打11の4失点で降板となってしまった。ストレートの走りは悪くなかったと思うのだが、結果が付いてこなかった。2回に糸原をダブルプレーに仕留めていれば、間違いなく結果は変わったと思うのだが、長岡のミスをカバーすることが出来なかった。そういう意味ではエースと言うには物足りない投球だった。しかし個人的にはそこまで悲観的には捉えていない。次回の登板でしっかり修正してくれるはずである。
その他には、今野、星がコロナで離脱したこともあり、梅野がリリーフに回ったことが印象に残った。

今日は野手中心に触れて良いゲームだろう。若手については、個別に触れてみたい。

長岡 秀樹(高卒3年目)
・オープン戦でのアピールもあり、開幕スタメンを手にしたのだが、2回に守備で大きなミスを犯してしまった。きっちり捌いていればダブルプレーを奪えたであろう糸原の打球を捕球することが出来ず、ピンチを広げてしまい、結果として阪神に追い付かれることになってしまった。ここから完全に流れを失ってしまったのだが、そんな中でも打撃で挽回したことは見事だった。藤浪のストレートに力負けせずに打ち返したタイムリー2ベースは、長岡がこの3年間で成長したことを示す一打になった。守備でもしっかりチームに貢献してもらわなければならない選手だけに、守備でのミスは大いに反省してもらいたいのだが、そんな中での4安打は素晴らしい。
村上がデビュー戦のファーストプレーでエラーを犯しながらも直後の打席でホームランを放った場面を思い出した。メンタルの強さを感じさせてくれた。

濱田 太貴(高卒4年目)
・昨シーズン前のオープン戦で一旦はブレイクしかけたのだが、その後の怪我でほぼ1シーズンを棒に振ってしまった。しかし今シーズンはしっかり開幕に間に合わせてみせた。高校時代から独特の雰囲気を漂わせ、「打撃職人」と呼びたくなるような凄みを感じさせてくれていたのだが、開幕戦でいきなり結果を残してみせた。特に代打で登場して荒れ球の藤浪相手に放ったホームランは見事だった。元々良い意味でふてぶてしさを感じさせてくれる選手なのだが、今日のホームランに関しても追い込まれてもあれだけ振れることが素晴らしいと感じた。野球で結果を残すことによって徐々にいい意味で大人になってくるのではないだろうか?打席で雰囲気を感じさせる選手である。最高のスタートダッシュになったのではないだろうか?

内山 壮真(高卒2年目)
・中村の離脱があったこともあり、オープン戦でも数多くのチャンスを与えられたのだが、そこである程度の結果を残し、開幕1軍の座を確保してみせた。リードを許した後の4回からマスクを被ったのだが、いきなり4点を失ってしまい、それだけでも頭がパニックになってしまいそうなものなのだが、そこからは、阪神打線を無失点に抑え、期待がかかる打撃でも8回のチャンスで阪神のセットアッパー岩崎から2点差に詰め寄るタイムリーヒットを放ってみせた。
内山壮に関しては、捕手としてはまだまだ勉強しなければならないことが山積みなのだが、打撃に関しては、すでに高い能力を有している。今日のゲームでも追う展開になった中で打撃面が期待された中で起用されたと思うのだが、その期待にしっかり応えてみせた。今の内山壮に期待したいのは、打撃での活躍である。

古賀 優大(高卒6年目)
・初の開幕マスクを被り、初回に2つの盗塁を刺すなど、見せ場も作ってくれたのだが、4回裏からマスクを内山壮に譲ることとなった。悔しい開幕戦になってしまったのではないだろうか?しかし打撃以外の能力という意味では現時点では内山壮よりも古賀の方が上回っていると考えられる。捕球、送球、投手とのコミュニケーション、j配球、経験値、この辺りを駆使して、中村がいない間、捕手陣を引っ張っていってもらいたい。

そんな若手の活躍に主力が触発されないはずがないだろう。9回に飛び出した山田の同点ホームラン、村上の今シーズン初ヒットは、明日以降に繋がるものになったはずである。そしてサンタナも決勝の2ランホームランを放つなど4安打、2ホームランと開幕戦から爆発してみせた。
岩崎、ケラーを引っ張り出し、その両投手を打ち崩して逆転勝ちした1勝は、相手にダメージを与える1勝になったのではないだろうか?「ヤクルトは強い!」と印象付けることが出来ただろうか?


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コメント

  1. sabo より:

    オープン戦のおおしけから開幕戦での大爆発!
    いきなりヤクルト「らしさ」出ましたね(笑

    サンタナ山田のホームランもありましたが、やはり若手長岡濱田内山そして古賀が光りましたね
    彼らの活躍なしでは勝てませんでした

    濱田は打ててなかった藤浪からホームランですからね
    右の代打が内山くらいしか見当たらないので今年はかなり一軍帯同しそう
    今年こそはケガなく過ごして結果出してほしいですね

    古賀も盗塁を刺したり成長を感じますね。古田塾効果出てますかね。中村復帰まではあくまで古賀がメインでしょうね

    長岡に関しては今年のシンデレラボーイになりそう、は言いすぎでしょうか。ファンの中でも長岡の重要度は一気に上がったと思いますね。とにかくケガだけ避けて欲しい

    全体的には大逆転の大味な部分だけでなくケラーの変化球狙いが成功したりとスコアラーのデータやチームの作戦も上手く機能していると感じました。今年もスワローズは強いでしょう

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    「やっぱりヤクルトは強い。」と阪神を含む他球団に印象付けるようなゲームになりましたかね?若手野手が開幕戦から躍動しての大逆転勝利ということで勢いは付きそうですよね。

  3. 超匿名 より:

     初戦からこんな敗色濃厚な試合を、ひっくり返してものにしてしまうとは、去年からの勢いがまだ続いていると思わせますね。山田がホームランに加えて盗塁も記録したことで、今年は足でも魅せてくれるのかと期待が持てます。そうなれば更に得点力が高まります。
     懸念材料なのは小川です。味方に足を引っ張られたことを考えても、ちょっと打たれ過ぎかなと。完投完封能力のある優れた投手であるのは確かな一方で、大崩することも多く、多くのヤクルトファンがエースとして名前を挙げていることからすれば、もう少し年間通しての安定感を上げて欲しいかなと思います。

  4. FIYS より:

    超匿名さんへ

    物凄い開幕戦となりましたね。山田はまずまずのコンディションのようですね。小川はこういった崩れ方をしてしまう場面がここ数年目立ちますよね。

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