ヤクルト6-0阪神
前半戦は投手戦となったのだが、ヤクルト先発高橋が阪神先発小川に投げ勝つ形となった。高橋に関しては、昨シーズン後半、CS、日本シリーズと結果を残し、このくらいの投球が出来ることは証明してくれていた。後は安定感とシーズン通して先発ローテを守るだけのスタミナである。今シーズンに関しては、そういった目線で高橋のことを見ていきたいと思っている。
高橋は立ち上がりからボールのキレは抜群だった。先頭の近本を振り逃げで出塁させてしまい、嫌な雰囲気もあったと思うのだが、後続を力勝負で押し切り、自らの力を阪神打線、ベンチに見せ付けてくれた。その後はストライク先行の危なげないピッチングで阪神打線を抑えていった。球数が80球を超えた7回に3四死球で2アウト満塁のピンチを迎えたのだが、代打ロハス・ジュニアをストレートで抑え込み、7回を93球、被安打2、与四死球3の無失点で今シーズン初登板で初勝利を上げてみせた。
2020年シーズンから高津監督はこの高橋を開幕投手候補として名前を挙げるなど、期待値は高かったのだが、2020年シーズン2021年シーズン共に開幕ローテに入ることが出来なかった。しかし今シーズンは開幕2戦目を任され、しっかり結果を残してみせた。「投げるボールは凄いんだけど…」という時期は終わりを迎えたのではないだろうか?力の配分も出来るようになってきており、プロの先発投手としてやっていけるだけの力が付いてきている。高橋にとって最高の滑り出しになったのではないだろうか?
バッテリーを組んだ古賀も昨日のゲームでは悔しい思いをしたと思うのだが、今日は高橋、清水、田口という3投手をリードし完封勝ちに貢献してみせた。初回の振り逃げで焦ってしまってもおかしくなかったのだが、そこからよく立て直したと思う。いい捕手である。
打線は序盤は阪神先発小川の前に抑え込まれてしまったのだが、6回に高橋の内野安打からチャンスを広げ、2アウト満塁で昨日のヒーローサンタナに打席が回った。小川の球数は100球を超えており、いっぱいいっぱいになっていたのだが、サンタナが冷静に打者優位のカウントを作ると、ここまでヤクルト打線が苦しんできたカットボールをコンパクトにセンターへ弾き返す2点タイムリーヒットを放ち、試合の均衡を破ってみせた。昨日に続く殊勲打である。サンタナの打席でのクレバーさが際立つタイムリーとなった。
その後変わった渡邊から長岡、オスナが連続タイムリーを放ち、この回一挙4点を奪い、試合の流れを引き寄せてみせた。
昨日のゲームでは、蚊帳の外だったオスナが9回にも2ランホームランを放つなど、3安打猛打賞と結果を残したことで、各選手精神的には安心して明日以降のゲームに臨めるのではないだろうか?
昨シーズンはホーム神宮で阪神に3連敗を喫してしまったのだが、その時にはサンタナ、オスナが不在だった。実際にサンタナ、オスナの実力も未知数という状況であり、私自身ヤクルトの「暗黒時代」」の訪れを予感したのだが、サンタナ、オスナがある程度結果を残せることを示してくれたことにより、今シーズンは1年前の開幕シリーズに比べて打線に厚みを感じさせてくれる。精神的にも優位な状況で明日の3戦目を迎えられるのではないだろうか?昨年の3連敗を取り返すためにも開幕3連勝を期待したい。
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コメント
ダイジェストしか観れてませんが高橋は直球が走っていたのかな
これだけ投げられるのはファンならだれもが知っていることですが7回のピンチも力できっちり抑えたところに去年の経験が活きたように思います
打つ方はオスナサンタナですね
そして長岡。出来るだけ長く好調をキープしてその間に村上らが調子上がってくれば連勝できそう
saboさんへ
確かに7回に崩れてしまえば、以前の高橋の姿が重なったかもしれません。そこを無失点で切り抜けたところが成長ですかね。