奥川は大丈夫！？　敗因は修正できる部分。

ヤクルト３－５巨人

敗因ははっきりしている。四球、エラーによる自滅である。こういったゲームは減らしていかなければならない。坂本はボールのキレは良いだけでもう少し制球を安定させたい。長岡は、勉強あるのみである。
そして今日のゲームでどうしても触れなければならないのが奥川の4回での降板である。何かしらのアクシデントが起こったと見て間違いないと思われる。

本拠地神宮での開幕ゲームの先発を任されたのは、若きエース候補奥川だった。気温の低いナイトゲームということで難しさもあったと思うのだが、初回からストライク先行の奥川らしい投球を見せ、危なげない投球で3回まで巨人打線を無失点に抑え込んでみせた。4回に先頭の岡本和に同点ソロホームランを浴びてしまったものの、このホームランに関しては、岡本和を褒めるべきホームランであり、投球内容自体は悪く感じなかった。その後中田に四球を与えたものの丸を打ち取り、何事もなく4回を投げ終えたと思ったのだが、5回表のマウンドに上がったのは奥川ではなく大下だった。
4回で53球を投げ、被安打２（被本塁打１）、与四死球1の1失点での降板ということで、何らかのアクシデントがあったと考えざるを得ない状況である。現段階ではどういったアクシデントがあったのか分からないのだが、とにかく大事ではないことを祈りたい。奥川はヤクルトだけでなく、日本球界の宝になり得る存在である。また次回マウンドで躍動する姿を期待したい。

試合の方は、6回にヤクルトが自滅し、試合の流れを失ってしまった。この回からマウンドに上がった坂本はコントロールに苦しみ、吉川、坂本に連続四球を与えると続く代打廣岡の送りバントで三塁フォースアウトを狙ったのだが、フィルダーズチョイスで0アウト満塁とピンチを広げてしまった。暴投も絡んだ中での連続四球と自らのフィルダーズチョイスということで、完全に坂本の独り相撲となってしまった。その後岡本を三振に斬って取ったようにボールのキレ自体は悪くなかったように感じたのだが、あまりにも良いボールと悪いボールがはっきりし過ぎていた印象である。長岡のタイムリーエラーも絡んだ中で4点を失ってしまったため、擁護したい部分もあるのだが、もし中田をダブルプレーに抑えていたとしてもそれは結果論であり、その前の投球に坂本の大きな課題があると感じた。ヤクルトにとって貴重なサウスポーのリリーフ投手であり、期待したいのだが、ルーキーイヤーから課題となっている制球面でまだまだ不安が感じられる。コンスタントに結果を残さなければ、大事な場面では使い辛い投手である。ボールのキレ自体は良いだけにもったいない。
そしてタイムリーエラーを犯した長岡にも触れなければならない。開幕ゲームでもダブルプレーを奪えるところで捕球出来ず、失点に繋がってしまう場面があったのだが、今日のゲームでも一旦はピンチを脱したかと思われる場面でファンブルし、勝ち越し点を許してしまった。開幕ゲームのミスも今日もエラーもプロのショートだったらしっかり捌いてもらいたい打球だった。しかし長岡に関しては、まだまだ経験を積む時期であり、ベンチもある程度のミスは織り込み済みだろう。その後の打席で高い集中力を発揮しているところに長岡の生命力の強さのようなものを感じることが出来る。今日の敗因の１つは長岡のエラーであることは間違いないが、明日からも積極的なプレーを心掛けてもらいたい（明日は先発がメルセデスのため、西浦が先発の可能性もありますかね？）。

打線の状態に関しては、決して悪くないと感じる。ゲーム終盤に一山、二山作ることは出来ていた。その場面に若手野手が絡めていることが心強い。今日のゲームで今シーズン初黒星が付いたため、明日以降は流れが止まってしまう可能性もあるのかもしれないが、打線として機能していると思われるため、明日以降も楽しみである。

P．S　2020年のドラ1木澤が初登板を果たしましたね。ツーシームと縦のスライダーは面白いボールになりそうですね。ストライク先行の気持ちが入った投球でしたね。次回以降も楽しみです。


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