42歳VS19歳は19歳に軍配

ヤクルト3-11中日

42歳技巧派左腕石川VS19歳本格派右腕高橋宏という興味深いマッチアップとなった一戦だったのだが、結果としては、石川が高橋宏に投げ負けることとなった。石川降板後は、登板過多気味な大下、1軍でアピールしたい久保が打ち込まれ、試合が壊れてしまった。

前回の登板で好投した石川だが、この日は、ボールのキレがイマイチという印象であり、初回から上手くごまかしながらノラリクラリと交わしていく投球となった。しかし2回に投手の高橋宏に逆転2点タイムリーヒットを許すと、4回には京田にホームランを浴び、5回には阿部にタイムリーを許し、結局5回4失点で負け投手となってしまった。
この日に関しては、調子自体良くなかったと感じたのだが、前回の登板時も今回の登板も失点の仕方があまり良くない印象が残った。プロ21年目というキャリアを活かして、年齢による衰えを投球術などでカバーしているのだが、この日は、中日先発高橋宏の若さと勢いが目立った分、石川の投球が霞んで見えてしまった。まだまだ巻き返せると信じているのだが、この日のような投球が続いてしまうと少し心配である。

打線は、初回に幸先良く山田のタイムリーヒットで先制し、そのまま高橋宏を崩していきたかったのだが、直後の2回に高橋宏自身が逆転打となるタイムリーヒットを放ったこともあり、精神的に乗せてしまったように映った。150キロを超えるストレートは魅力的なボールだし、カットボール、スプリット、ナックルカーブなどもある程度の精度を備えていた。もちろんまだまだ粗い部分も残るのだが、1軍で投げさせながら育てることが出来るだけの実力を備えた投手だと感じた。先日は巨人の堀田にも勝ち星を献上してしまったのだが、高橋宏も堀田同様潜在能力の高さを感じさせる投球だった。今後が楽しみな逸材である。
その高橋宏の力のある高めのストレートを捉えてホームランを放ったのは、連日のスタメンマスクとなった松本直だった。前日に福谷から放ったホームランもそうだったのだが、高めのストレートに振り遅れることなく、コンパクトに振り抜きスタンドに運んでみせた。11失点を喫し大敗しているため、捕手として反省しなければならない部分はあるのかもしれないが、前日にアピールしたことによって巡ってきたであろうチャンスで、再びバットでアピールできたことは、今後に繋がりそうである。

前日のゲーム途中で退いたサンタナが下半身のコンディション不良で登録抹消となった。開幕から打撃でチームを支えていただけにこの離脱は、チームにとって非常に痛いものとなる。若手の濱田やこの日スタメンライトで起用された太田らの奮起に期待する他ないのだが、山田、村上、オスナら長打が期待される打者の状態が上がってくることを願いたい所である。
開幕3連勝という最高の形で滑り出すことが出来たのだが、その後はチームの状態が上がってこないように感じている。首位巨人との3連戦で引き離されることがないように喰らい付いてもらいたい。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     サンタナ離脱は痛いですね。去年も序盤はいなかったと強がりたいですが、守備の不安がなければ濱田に任せたいところです。代わりは上がってきた山崎ですかね。長打力のある中山が育ってないことも痛いかな。これで得点力の低下は避けられず、あまり球数を投げられない石川を勝たせることは今後も簡単ではなくなりますね。

  2. sabo より:

    サンタナの穴を埋められるのはやはり宮本丈しかいませんね
    やっと一軍に戻ってきたようなので期待大です

    中日は若手選手が一気に芽吹いてきたように感じます

  3. FIYS より:

    超匿名さんへ

    サンタナ離脱は痛いですね。チームのバランスを考えながら複数の選手でカバーする形になりますかね?

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    5番ライト宮本。saboさんの考えが「どんぴしゃ」で当たりましたね。結果を残した宮本も素晴らしいですね。

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