ヤクルト12-3中日
いくら相性の良い中日とはいえ、昨日今日の連勝はびっくりである。ミレッジ、バレンティンを中心に打線が繋がる繋がる。交流戦時の不調を思い出すと、今現在の状態が本当に信じられない。ほんの1ヶ月程前には、点が入る雰囲気すらなかったのだから。この回復具合は驚異的である。
今日の先発は、ヤクルト館山、中日雄太。昨日吉見を打ち崩して勝利したゲームを無駄にしないためにも絶対に勝ちたいゲームである。中日の先発がサウスポーの雄太だったが、昨日猛打賞の松井淳をそのまま7番センターで起用してきた。徐々にレギュラーが近付いてきている。
試合は静かに立ち上がったが、2回に動く。先頭のブランコを歩かすと川端のエラーもありピンチを広げてしまう。ここで最近好調の堂上剛にタイムリーを浴び、先制点を許してしまう。それでも今のヤクルトにはこの1点は痛くもかゆくもなかったようだ。
3回、ダブルプレーで一旦はチャンスが潰れたかに思えたが、館山が四球で出ると好調ミレッジがレフトスタンドへ豪快な一発を放ち、あっという間に逆転に成功する。
続く4回には、先頭の川端のヒットを皮切りに、畠山がエラーで出塁、バレンティンがヒットで続き、0アウト満塁とすると宮本タイムリー、相川2点タイムリー、館山スクイズで4点を挙げる。
5回には、田中浩、畠山がヒットでチャンスメイクするとバレンティンがタイムリー2ベースを放つ。6回に和田の2ベースと井端のヒットで1点を返されるが、昨日に続き、今日のヤクルトもまだまだ止まらない。その裏2つの四球でチャンスを作ると、川端がライトスタンドに飛び込む、今季第1号となる3ランホームランを放つ。ようやく川端にホームランが飛び出した。これで10-2と大きくリードを広げる。
館山は、投球数が100球を超えた7回に満塁のピンチを背負うが、なんとか凌ぎ、結局7回を被安打7与四球2の2失点にまとめた。先制点こそ許してしまったが、打線の援護がある中でこの投球内容なら充分だろう。
8回には、山本哲が1点を返されるが、その裏ミレッジが、この日4本目のヒットとなる2ランホームランを放ち、12-3とすると、最後はフェルナンデスが締め、連日の12得点で大勝した。
今日は先制点を許してしまったこと以外は理想的な展開となった。館山は、この展開で7回まで投げてくれれば充分だ。ランナーを出すと少し投げづらそうにしている印象もあるが、今日も丁寧に投げ続け、凡打の山を築いた。苦手のバッティングでも得点に繋がる四球を2つ選び、スクイズも決めるなどしっかり貢献してくれた。松坂世代と呼ばれる選手たちが怪我で苦しみ始めている中で万全な体調でなくともこれだけコンスタントに投げてくれる館山の存在は本当に心強い。
山本哲は、ブランコに2ベースを浴びるなど1点を失ってしまったが、球速も出て来ており、今後も戦力になりそうである。逆にフェルナンデスは、今日も何とか無失点に抑えたが、接戦のゲームでの起用はまだ難しいのではないだろうか?
打線は、怖いくらいに好調である。昨日のバレンティンに続き、今日は、ミレッジが4安打2ホーマー4打点と大爆発してくれた。バレンティンがあまりに派手に活躍するので少し霞んでいるのだが、交流戦明けのミレッジは、固め打ちを続けている。バレンティンよりは、安定感もあると思うのでこの勢いのまま夏場を乗り切ってもらいたい。どうやら本当に夏男の雰囲気が出て来ている。
その他にも田中浩、川端、バレンティン、松井淳が2安打と結果を残した。川端にはようやくホームランが飛び出した。ホームランバッターではないが、長打も期待したい選手なだけに遅すぎる第1号である。それでも1本出たことは大きいと思う。3割10本くらいはしっかり達成してほしい選手である。
そして期待の若手松井淳も結果を残し続けている。今シーズンは、2軍でもそうだったのだが、きっちり打率も残せているところが凄い。あれだけ振って率が残せているということは、何かを掴んだのではないだろうか?正直もう少し苦戦すると思っていたので予想外の活躍ぶりに驚いている。このまますんなりレギュラー定着ということはないと思うが、左の長距離砲の出現は、打線に厚みを加えてくれている。
明日からはマツダスタジアムでの広島戦である。予告先発は赤川ー前田健ということでやはりロースコアのゲームに持ち込みたいのだが、絶好調のヤクルト打線が、セリーグを代表するエース前田健をどう打ち崩すのか?それとも前田健がヤクルト打線を抑え込むのか?非常に興味深い一戦となりそうだ。そんな中スイスイとマイペースで完投する赤川も見てみたいのだが…果たしてどうなるだろう?
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コメント
今のヤクルト打線は止められませんね。ドラファンからすると地獄です。
吉見の試合は球審がきっかけで負けたという言い訳もできますけど、雄太については、もうプロ失格な投球でして、即刻二軍落ちしました。
それにしても、あの三島のゴジラをなんとかしないといけないと思います。ボールが上に上がらなかっただけラッキーだったと思います。松井秀喜にそっくりじゃないですか、あのスイング!
それにあの面がまえがいいです。ちょっと打つとチャラチャラ笑う若者が多い中、ベース上でも集中力を切らさないのが怖いです。
高橋周平が彼くらいの体に成長したときが楽しみですけど、まだまだ時間はかかりそうですし。しかし、いい選手を見つけてきますね。静岡リーグの選手に気づかないとはドラゴンズのスカウトは何をしとるんじゃい!
まあドラゴンズは東海三県での逸材を見逃すのがトラウマになってますので、静岡まで目が届かないのですよね(イチローのトラウマです)。
> ジュウニダンメさんへ
いつもコメントありがとうございます。中日戦は確かにヤクルトからすると悪いイメージはないのですが、勝っても負けても接戦が多かったのでこの2試合は、驚きました。
松井淳選手はとても楽しみです。ヤクルトの日本人バッターで数少ない長距離砲なため、ファンの期待も大きいです。スイングスピード、打球スピードはとても速いです。後は打球に角度が付くようになるかどうかだと思っています。プロ入りしてから徐々にホームランが増えており、まだまだ伸びしろもあると思うので将来的には20~30本のホームランを打てる打者に成長してもらいたいものです。
高橋周平については、私は別格の選手だと思っています。球界の宝になるような選手ではないでしょうか?怪我さえなければ来年にはレギュラー獲得もあるのではないでしょうか?
それでも東海圏の好選手を見付けるのは上手いのではないでしょうか?もちろん分母が多いというのもあるかもしれませんが…投手では、岩瀬、浅尾という大物もいますし、山内、岩田辺りも出てきそうですよね。朝倉、清水、鈴木辺りも一時は戦力になっていましたし。野手では、大島、堂上兄弟あたりですかね。