私は原樹理に厳しい

ヤクルト０－６DeNA

もとい、私は原樹理のことが好きだ。初めて見たのは東洋大姫路のエースとして甲子園のマウンドで投げていた時だと思う。高校生にして高い完成度を誇る投手らしい投手だった。東洋大学時代も戦国東都で結果を残し、ドラフト1位でヤクルトに入団した。当時ヤクルトは明大の高山俊（現阪神）に入札したのだが、抽選で逃してしまい（真中監督ぬか喜び事件の時である。）、外れ1位で原を獲得した。即戦力も期待できる原の獲得にスパッと切り替えたところを個人的には評価していた。
その原は、1年目から先発ローテに入り、プロでも通用するだけのものは見せてくれていたのだが、好投していても突然崩れたり、勝てそうなゲームで勝ち切れなかったりするゲームが続き、中々殻を破ることが出来なかった。その結果として、負けが込んでしまい、通算成績は20勝37敗と大きく負け越している。
プロ1年目、2年目の頃などは、その後の成長を願って、優しい目で見守っていたのだが、キャリアを重ねても中々成長することが出来ず、先発の軸になれないまま、プロ7年目のシーズンとなった。原に期待するのは、先発としてしっかり試合を作れる安定感、勝てるときにしっかりチームを勝利に導く投球なのだが、原らしさを見せられないまま、序盤で崩れてしまうゲームが今でもたびたび見られている。
現在ヤクルトのチーム状態は良くないのだが、昨日のゲームで決して内容は良くないもののコロナ禍で苦しむDeNA相手に勝利を手にしていたため、今日は原でしっかり勝利を掴まなければならないゲームだった。そんなゲームで先発した原だったのだが、ベストメンバーではないDeNA相手に良い所なく、3回4失点で負け投手となってしまった。今日のゲームは原が踏ん張らなければならないゲームだったはずである。そのゲームでのこの投球には苦言を呈さざるを得ない。おそらく私は、このブログを書いてから投手に関しては、原について最も厳しいことを書いていると思う。それは原のことが嫌いな訳ではなく、原の実力を買っているからこそである。今日の負けで通算成績は20勝38敗となってしまった。本来であればこの数字は、原に似合わない数字のはずである。しかしプロ7年の積み重ねの中で、この数字が「原らしさ」を表す数字になってきてしまっている。何とももどかしいものである。

原は、立ち上がり簡単に2アウトを取ったのだが、ボールのキレ、コントロールともに今一つであり、佐野にシフトの裏を突かれるヒットを許すとソトに先制2ランホームランを浴びてしまう。その後も立ち直る気配がなく、DeNA打線に掴まってしまい、3回には宮崎にも2ランホームランを浴びてしまい、3回で被安打９（被本塁打２）の4失点で降板となってしまった。正直よく4失点でとどまったなと感じる程の出来であり、どうすることも出来なかった。上記の通り、現在のDeNA打線はベストメンバーではないため、今日のゲームは原がしっかり抑えて、勝利を手にしなければならないゲームだったのだが、3回までしか投げられず、リリーフ陣にも負担をかける結果に終わってしまった。こういう投球を少しでも減らしていってもらいたいものである。

打線は前回の対戦時に抑え込まれた上茶谷の前に今日も為す術なく抑え込まれてしまった。好球必打で積極的に打っていったのだが、離脱者もいる中で元気のない打線が、打ち崩すのは難しかった。わずか91球で完封勝利を許してしまったことについては、試合展開もあったため仕方ない部分もあったと思うのだが、主軸の状態が上がってこないと中々厳しいメンバーになっていることは確かである。打順の組み換え含めて明日以降も試行錯誤を続けていってもらいたい（私は5番塩見を推すのだが…）。


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