吉田大喜の成長した姿を見たかったのだが…

ヤクルト0-2中日

ヤクルトの先発が吉田大喜、中日の先発が岡野ということで、良く言えばまとまりのある投手同士、悪く言えば特徴が見え辛い投手同士の投げ合いとなった。結果を残したのは岡野の方だった。吉田大喜に関しては、先発を任されていたルーキーイヤーの投球と何ら変わりない投球内容となってしまった。

吉田大喜は、おそらくアマチュアレベルであればどのカテゴリーでも好投手と呼ばれるだけの実力を持った投手だと思う。球種が多彩でどの球種でもストライクを取ることに苦労しない。またシチュエーションを考えながら投球を組み立てられるクレバーさも持ち合わせている。この辺りはルーキーイヤーから変わっていない。ルーキーイヤーは勝ち星に恵まれず、先発として結果を残したとは言い切れなかったのだが、ボールの質が向上すれば、自然と成績も向上するタイプの投手ではないか?と個人的には見立てていた。2年目は、リリーフとしての起用が増えたのだが、短いイニングでもストレートの威力が増した印象がなく、中途半端な投手になってしまっていた。今シーズンはここまで2軍で先発投手として起用され、ある程度の投球は見せてくれていたため、今日のマウンドでどのような投球を披露してくれるか楽しみにしている部分もあったのだが、結果としては、ルーキーイヤーに見た姿のままだった。厳しく言えば成長した姿を見ることは出来なかったと言える。
失点は、2回にA.マルティネスに浴びたソロホームランによる1点だけだったのだが、決め手に欠けるため、打者から見て嫌らしさを感じない投手なのだと思う。1つのアウトを取るのに球数が増えてしまい、結局5回を投げ切れずに降板となってしまった。4回2/3で95球を要してしまい、被安打6(被本塁打1)、与四死球3の1失点という数字に留まってしまった。吉田大喜らしいスタッツと言ってしまえばそれまでなのだが、今後のプロ野球生活を考えるのであれば、何かを大きく変えなければならない時期に差し掛かっているのかもしれない。

対照的だったのは、中日岡野のピッチングである。こちらも一球速報を追っているだけでは、特別良いようには感じなかったのだが、元気のないヤクルト打線を相手に緩急とボールの出し入れで凡打の山を築いていった。岡野も吉田大喜同様、プロの世界では特徴が見え辛い投手という印象があり、圧倒されてしまう印象は全くと言っていい程なかったのだが、今日は5回までノーヒットで抑え込まれてしまった。中日のリリーフ陣が強力ということを考えれば、岡野から得点を奪えなかったことは、このゲームにおいて痛恨の出来事だった。
岡野に代打を出した関係で6回からマウンドに上がった山本から塩見がチーム初安打となる3ベースヒットを放ったのだが、そのチャンスも得点に繋げることが出来ず、結局中日相手に2試合連続となる完封負けを喫してしまった。チーム状態は良くないと感じていたのだが、GWに白星を重ね、週末の巨人との3連戦も3タテすることが出来ていたため、ホーム神宮でこの躓きは予想出来なかった。今シーズンは良くも悪くも予想外の出来事が続いている。まだまだチーム状況が安定していないということなのだと思う。
今シーズンもコロナ禍でのシーズンであり、いつ離脱者が出てもおかしくない状況で戦わなければならない。現在離脱者が出て苦しい戦いをしいられているのは中日なのだが、どの球団も同じような状況に追い込まれる可能性がある。だからこそベストメンバーではない中日には勝っておきたいのだが…明日何とか1つ取り返してもらいたいものである。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     勝ちに不思議の勝ちありではなく、負けに不思議の負けありと言いたくなるくらい、ホーム神宮で打てないし勝てませんね。相手が好調時の柳や大野ではないのに連続完封負けとはいただけません。打線はそのうち打つでしょうから、しばらくは我慢の時でしょうかね。

  2. sabo より:

    吉田大の成長が見られなかったとはほんとにその通りでした
    ストレートの球威とか決め球だとか課題は色々ありますが、まずストライクを投げなきゃ始まりません
    慎重なのかもしれないけど毎打者カウント悪くしてたらいけない
    打たれるリスクがあっても腹をくくらないと余計リスクが高まる
    それに吉田大の球はスライダーとカットはなかなか良い球だと感じました。あれをストライクゾーン(および周辺)に決められれば…

    とにかく技術を磨くのは勿論、度胸をつけて欲しい

    ところでコールが結果を残してますね。神宮のマウンドが合わない可能性も有りましたが問題無いようですね
    リリーフの整備はかなり良いのではないでしょうか

  3. FIYS より:

    超匿名さんへ

    神宮でこれだけ打てないのはちょっと不思議ですよね。それでも貯金が出来ていることも不思議ですよね。

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    私は吉田大喜の臆病なところもリスク管理の高さと評価したい部分もあるのですが…ルーキーイヤーからの変化を見たかったですよね。

    コールに関しては、もう少し様子を見たいと思います。

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