ヤクルト7xー6日本ハム
試合全体を通して細かいミスが目立ち、試合内容としては決して褒められるゲームではなかったのだが、一ヤクルトファンとして連夜の劇的なサヨナラ勝利に酔いしれている。「劇&的」、「最&高」、オジサンでもこんな言葉を使いたくなってしまう。酔わされた。
酔ってはいるのだが、冒頭にも書いた通りミスの多いゲームでもあったため、サヨナラの場面に触れる前にゲーム全体を冷静に振り返ってみたいと思う。
ヤクルトの先発は来日初登板となるスアレスだった。私自身は獲得が発表されたときに動画を見て一目惚れした投手だっただけにどのような投球を披露してくれるか楽しみにしていたのだが、立ち上がりにいきなり松本剛に先頭打者ホームランを浴びるという悪い意味で派手な立ち上がりとなってしまった。
4回、5回には犠牲フライで1点ずつ失ってしまい、結局今日は5回3失点でマウンドを下りることとなった。ストレートのスピードは140キロ台後半から150キロ台前半を記録し、スライダー、チェンジアップ、カーブなどの変化球もストライクを取るのに苦労するタイプには見えなかったため、今後も期待したいのだが、日本ハムの各打者にしっかり捉えられてしまう場面が目立ったのも気になった。一見コンパクトな投球フォームであり、打者からは手元が見づらいのでは?と感じたのだが、どうなのだろう?もう少し様子を見てみたいと思う。私自身は、今日の投球を見ても好きなタイプの投手だと感じた。特にブレーキの利いたチェンジアップは使えるボールなのではないだろうか?
6回からは継投となったのだが、昨日のゲームが延長戦となり、リリーフ投手を数多く継ぎ込んだこともあり、今日は坂本、大西に2イニングずつ任せる形をとった。坂本は無失点で粘ることが出来たのだが、3-3の同点の場面でマウンドに上がった大西は自らのミスもあってピンチを招くと宇佐見にタイムリーを許してしまうと、味方が同点に追い付いた後の9回にも清宮、野村にタイムリーを浴びてしまった。ボール自体の走りが悪かったようには見えなかったが、プレッシャーの掛かる場面、2イニングを任されるシチュエーションの難しさもあってか日本ハム打線に掴まることになってしまった。自らのエラーについては非常にもったいなかった。
打線は、序盤から日本ハム上原を打ち崩すことが出来なかった。今シーズン初先発であり、ここ数年も思うように結果を出すことが出来ていない投手だっただけに早めに打ち崩したかったのだが、2つのダブルプレーも響いて、得点を奪うことが出来なかった。5回にピンチを招いたところで降板したことからも分かるように、調子自体も良いとは感じられなかったのだが、その投手から得点を奪うことが出来なかった事で、苦しい試合展開になってしまった。
そんな苦しい展開でも7回に、内山壮、長岡、代打濱田という若手野手の3連打で一気に追い付くことになるのだが、この場面でも長岡のもったいない走塁があり、一旦流れが途切れてしまった。8回には青木のタイムリーで再び追いつくのだが、この場面も青木が同点打を放つ前に代走の渡邊が牽制で刺されてしまうというミスを犯してしまった。最終的に勝てたから良かったものの、勝てたから全てOKになる訳ではない。守備面や走塁面での細かいミスというものは、防げたり、修正できたりするものである。しっかり振り返り、明日以降のゲームに繋げていかなければならない。
今シーズンの神宮球場はロースコアのゲームが多く、昨日に続いて、今日のゲームも何度も「今日は厳しいなあ。」と思わされたのだが、7回以降突如として「神宮劇場」が帰ってきた。7回の若手による3連打での同点劇、8回の青木の同点打があったものの9回表の2失点はあまりに重い2失点だと感じた。
しかし神宮球場での9回2点ビハインドというものは決してチャンスの無い点差ではない。それを証明する9回裏の攻撃となった。この回からマウンドに上がった北山から代打宮本が死球で出塁すると続く塩見が2ベースで続き、0アウト2,3塁と一打同点の場面を作ってみせた。こうなると神宮球場の雰囲気も一気に盛り上がり始めるのだが、ここで打席が回ってきた山崎が想像を超える大仕事を見せてくれた。カウント1-1から甘めに入ったフォークを強振すると打球はライトスタンド最前列に飛び込む逆転サヨナラ3ランホームランとなった。今シーズンの第1号ホームランはあまりにも劇的な場面で飛び出した。打った瞬間は外野の頭は超えるかな?と思ったのだが、打球はそのまま伸び、まさかまさかのサヨナラホームランとなった。
昨日の村上のサヨナラホームランが期待に応える一発であるのに対して、今日の山崎のサヨナラホームランは予想を大きく上回る想定外の一発となった。
試合を振り返ってみるとやはり細かいミスが目立ったゲームだと感じるのだが、私はあくまでも只のヤクルトファンであるため、この劇的な勝利の余韻に浸りたいと思う。山崎に関しては、これまで何度かレギュラー獲りのチャンスがあったのだが、レギュラーを掴むには至ってこなかった。今シーズンはサンタナの離脱や青木の不調もあって、チャンスが巡ってきている。今日の劇的な逆転サヨナラ3ランホームランをターニングポイントとし、レギュラー奪取にチャレンジしてもらいたい。キブレハンも来日し、山崎自身気が抜けない毎日が続くのだが、とにかく結果を出し続けるしかない立場である。今日も守備ではミスがあったのだが、明日以降どんな姿を見せてくれるのか楽しみにしたい。
P.S しかし2夜連続のあまりにも劇的なサヨナラ勝ちに驚いています。今日に関しては、ヤクルトも日本ハムもミスが多く、決して良いゲームとは言えない部分もあるのですが、フィナーレがあまりにも劇的で全て吹き飛んでしまいました。
にほんブログ村
コメント
連夜のサラナラホームランはあまりにも劇的です。こういうのを見せられると今年も優勝できるかもと思わせられますね。
新外国人の加入で外野の布陣がどうなるか、塩見・山崎の並びは足という魅力がありますね。青木の成績面での衰えが明らかになってきているので、年間通して活躍が続けば、念願のレギュラー奪取となるかもしれません。
現在のリリーフ陣に欲を言えば左腕がもう一枚加わると盤石と言えるでしょう。この日投げた一軍と二軍を行ったり来たりの坂本なんかも、良い球をもっているんですけどね。下で投げてる寺嶋と、そろそろどちらか一方は定着してもらいたいです。
劇的でしたね!!(そして次のゲームも劇的になってしまった…)
スアレスはまだ良い悪いの判断が難しいですね
素人目には球威も制球も変化球も全体的にレベルの高い投手に思えますけど結構打たれましたね
いまのところ期待は大きいです
コールといいスアレスといい渋い投手をスカウトしたなと感じます
助っ人投手ってパワーピッチャーのイメージが強いですから
試合は良く大西を我慢したと。原監督なら同点なら勝ちパターン投入で目の前の勝利を掴みに行くだろうし、かと言ってヤクルトは交流戦中盤当たりでリリーフ陣が疲労で打ち込まれることが合ったりするので難しい選択でした
どちらを選んでも批判されそうな難しい場面だと感じてたんですけど
まさか勝っちゃいましたね!
野球の神様からのプレゼントといいましょうか
山崎のいつもは滑るヒーローインタビューが興奮のせいか滑りませんでした(笑
ところで交流戦に入ってまたボール(の反発係数)が変わったんじゃないかと疑ってます
ヤクルト戦だけでなく他チームも得点が増えてる気がするし
打球が交流戦前より伸びるようになった気がします
本当のところは分かりませんがこれからはロースコアゲームを前提に戦うのは見直した方が良いかもと思ってます
超匿名さんへ
思わず「優勝できるかも。」と思ってしまいますよね。でもシーズンはまだまだこれからですよね。
坂本は良い時は本当に良いボールを投げ込みますからね。どこかで一皮剥けてくれる可能性はある投手だと思っています。
saboさんへ
私の中ではスアレスは期待値が高く、コールは少しイメージと違い、まだ特徴が掴み切れていません。
この展開での山崎の逆転サヨナラ3ランホームランには驚いてしまいますよね。