ヤクルト7-2広島
交流戦で優勝を果たし、4日間のブレイクを挟んでリーグ戦が再開された。高津監督は節目のゲームを大切にする旨をインタビューで語っていたと思うのだが、おそらく今日は、そういった類のゲームだったはずである。そういうゲームでしっかり勝利出来たことは、今後に繋がるはずである。上手く行き過ぎていることが少し不安と言えば不安だが…
交流戦後の最初のゲームの先発投手を任されたのは、サイスニードだった。前回のオリックス戦では打ち込まれていただけに意外といえば意外と感じる起用だったのだが、高津監督の起用に応える投球を披露してくれた。今シーズンのサイスニードは、与四死球が減っている印象があり、ストライクゾーンで勝負することが出来るようになってきている。今日は、3回に宇草にタイムリーを浴び、先制点を許してしまったのだが、その後はテンポ良く広島打線を抑えて行ってみせた。味方打線の援護に恵まれた部分もあるのだが、いつもだったら疲れが見え始める、6回以降もボールの威力は失われず、結局8回まで投げ切り、1失点でまとめてみせた。個人的には、決して信頼度の高い先発投手とは言えないのだが、NPBにおける自分の投球スタイルを確立して来ているようには感じる。しっかり先発ローテを維持してくれている部分もチームにとっては大きいと感じる。
今日のゲームで唯一大きな不安を感じたのは、9回にマウンドに上がった石山の投球である。7-1と大きくリードした展開で起用されたという所に、今の石山の置かれた立場が分かるのだが、今日は先頭のマクブルームに死球を与えると、その後3連打を浴び、1点を失ったところで降板となってしまった。ストレートの球速表示こそ出ているのだが、打者にこれだけ対応されてしまうということはボールが走っていないということなのだと思う。これだけ余裕のある展開で1つのアウトも奪えなかったということは、やはり心配である。ベテランと呼ばれるような年齢に差し掛かっているのだが、リリーフという激務をこなす中で、コンディションの維持というものが課題になってきそうである。
最後の最後で予想外の展開となり、0アウト満塁からマクガフを起用することになってしまったのだが、そのマクガフは、0アウト満塁のピンチをピンチと感じさせないほどの投球内容であっという間に3つのアウトを重ね、試合を締め括ってくれた。頼りになるクローザーである。
打線は、先制を許した直後の3回裏に塩見のタイムリー2ベースで同点に追い付くと、山田にも2点タイムリー2ベースが飛び出し、大瀬良相手に上手く得点を重ねることが出来た。4回にはサイスニードのタイムリー(バスターでのタイムリーでしたが、3塁ランナーの青木がスタートを切っていたため、おそらくサインミス。)で1点を追加し、この回で大瀬良をマウンドから下ろすと、5回にはオスナのタイムリー、8回には長岡のタイムリー、塩見のタイムリー3ベースで追加点を奪い、理想的な展開に持ち込んでみせた。交流戦MVPの村上がノーヒットに終わっても、7点奪えるところが、今のヤクルトの強さを象徴しているように感じる。村上の後ろを任される5番打者問題が解決した訳ではないのだが、勝てているため、問題が目立たなくなっている。個人的には、5番塩見を推していたのだが、1番打者でこれだけ活躍してくれるのであれば、スピードとパンチ力を兼ね備えた魅力的なトップバッターとしてチームを引っ張る方が打線にとってはプラスになるのかもしれない。
今日は8番長岡が3安打、9番サイスニードが2安打と思わぬ打者が得点に絡んでくれた。
今日のゲームから青木も復帰したのだが、不思議とつながる打線は、このままの状態を維持出来るだろうか?
P.S 塩見のスピード感あふれるベースランニング、盗塁は惚れ惚れしてしまいますよね。一時の山田にも感じたのですが、走塁で魅せられる選手というのは、やはり魅力的ですよね。
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コメント
他の監督なら小川先発だったところサイドスニードで、打点付きの活躍でしたからね。高津マネジメントが冴えわたっています。神宮無敗の大瀬良も問題ではありませんでした。もう苦手意識もなくなったのではないでしょうか。
強いですね。上手くいきすぎて怖いですが大瀬良はこれまで神宮無敗なれど防御率は悪かったみたいなので、サイスニードがちゃんと試合を作ればチャンスが生まれる試合で選手たちが仕事をきっちりこなしたともいえます
高津監督がローテ再編をどう行うか気になるところでしたが、サイスニード、スアレス、石川で始めるとはかなり思い切った作戦です
流石に小川か高橋奎二のどちらか残してしまうのが私のような小心者ですが高津監督は勝負師ですね
超匿名さんへ
普通だったら小川ですよね。高津監督自身が大切だと公言している節目のゲームで敢えてサイスニードを起用するあたりが高津監督らしさなんでしょうね。
saboさんへ
選手のコンディショニングという部分を最優先しているのでしょうね。交流戦からリーグ戦再開までに日数もあったので、普通なら小川、高橋は使いたくなりますよね。私は小川、高橋ともに投げさせるものだと思っていましたよ。