サヨナラ負けで色々とストップ

ヤクルト3-4x巨人(延長10回)

最後は田口が吉川にサヨナラタイムリーを浴び、カード連続勝ち越し記録も、連続連敗なし記録も、田口の自責点0もストップしてしまった。試合展開的には押され気味のゲームでありながら、8回に追い付き、延長に持ち込めたため、悪い負けではないのだが、やはり巨人相手の連敗は悔しいものである。

サヨナラ負けとなった10回裏については、打順の巡り的にもそれ程厳しい印象はなく、田口であれば抑えてくれると感じていたのだが、先頭の八百板に与えた四球だけは余計だった。2アウト2塁からの増田陸への四球に関しては、シチュエーション的にも慎重にならざるを得なかったと思うのだが、それも先頭の八百板への四球で苦しい場面を作ってしまったことが遠因ではあった。吉川に関しては、今日は、バットがよく振れている印象であり、どの投手のボールに対してしっかりアジャストしていたため、嫌な予感はしていたのだが、追い込んでからのスライダーが甘く入ってしまった。それでもこのサヨナラ打に関しては、吉川を褒めるべきヒットだと感じた。これで田口の連続試合自責点0の記録も途切れてしまったのだが、この辺りはそれ程気にすることはないだろう。今後もブルペン陣の切り札としての役割を果たしていってもらいたい。

ここからは、今日のゲームで気になったことを2つ取り上げたいと思う。
①小川の緩いチェンジアップは使えるボールか否か?
・小川は元々チェンジアップは使っていたのだが、今シーズン途中から球速100キロ台前半の緩いチェンジアップを投げる頻度を増やしている印象がある。このボールの効果もあってか、開幕当初の不安定さが嘘のように、結果を残すようになり、ここの所は、常に安定した投球を披露してくれていた。おそらくは、この緩いチェンジアップの効果もあった中での好投だったように思うのだが、今日は大城と岡本和にその緩いチェンジアップをホームランにされてしまった。大城はフルカウントからタイミングをずらしに行ったところを拾われ、岡本和には初球のカウント球として使った緩いチェンジアップを完璧に捉えられてしまった。
もちろんここまで、この緩いチェンジアップを有効に使っていたため、いわゆる「使えるボール」ではあると思うのだが、テレビで見ている中では、ブレーキの利いたいいチェンジアップという印象はなく、投げるときに腕の振りが若干緩むように見えるのが気になっていた。テレビで見ていても腕の振りが緩むように見えるため、打者からは、その変化はテレビ以上に感じやすいのではないかと思う。ここまで通用してきたのは、これまでほとんど投げなかった球種であることと、小川ー中村のバッテリーがよく考えて配球していたからこそだったのではないだろうか?打者が球筋に慣れ、スコアラーにも研究されたときに、この緩いチェンジアップが使えるボールであるのか否か?という部分は気になっている。
少なくとも今日打たれた2本のホームランは、次回以降の投球に影響が出ると思っている。緩いチェンジアップを使うことでメリットはあると思うのだが、今後はデメリットの部分も踏まえて、使い方を検討しなければならない。私自身は、腕の振りが緩むように見えるのが気になっている。

②長岡の成長
・開幕戦から毎試合出場を続けている長岡は、試合に出続けながら、着実に1軍のレベルに慣れてきており、打席でもショートの守備でもいい意味で余裕が感じられ始めている。6月後半から猛暑日が続くなど、疲れが出始めてもおかしくない時期なのだが、今の所、長岡のプレーに疲れを感じさせる部分はほぼないと言って良いのではないだろうか?これだけスタメン出場を続けられるということはフィジカル的にタフな選手なのだと思うのだが、おそらくメンタルについても相当ふてぶてしいものを持っているのではないかと推察する。
メンタルの強さと言う部分で行けば、村上は1軍初出場のゲームから、いきなりタイムリーエラーを犯しながらも、その後のプロ初打席でホームランを放ち、2年目のシーズンでは、苦しむ時期がありながらも自分のスタイル、スタンスを崩さずに結果を残し、芯の強さを感じさせてくれた。
長岡は、村上とはプレーヤーとしてのタイプは違うのだが、打席でも守備でもミスをしても結果が出なくても自分のプレーをし続けるところに村上との共通項を感じることが出来る。
今日のゲームでは8回の同点打を含む2安打と結果を残したのだが、打席では、追い込まれた後に粘れるようになってきているし、冷静にボールを見極められるようになってきた場面も以前に比べて多く見られるようになってきている。状況に応じたバッティングも出来るようになってきており、コンディションを上手く整えられるのであれば、もう少し打率が上がってきそうな雰囲気も感じさせてくれている。
守備に関しては、元々ある程度の評価を受けていたのだが、試合慣れする中で、プレーの安定感が増している。捕球、送球ともにすでに一定のレベルに達しており、高卒3年目にして合格点を与えられる遊撃手に成長している。20歳という若さでこれだけのプレーをしてくれるのだから、今後の成長も楽しみである。

巨人に連敗を喫してしまい、多少嫌な雰囲気もあるのだが、明日の石川で何とか1つ勝ってもらいたい。もし3連敗してしまったとしても、そこまで慌てる必要はないのだが、やはり巨人相手にはしっかり勝ってもらいたいものである。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     この日の巨人のスタメンは投手以外は一発長打のある超攻撃的オーダーで、それがハマりましたね。あれだけの重量打線相手なら玉数が多くなるのも納得です。ソロで済んで良かったと言うところでしょう。逆にヤクルト側は2戦で一発がありません。岡本がスタンドインで村上が二塁打だったのが象徴的だと思いました。
     今日は何としても勝ってもらいたい、奇跡が生まれる様な雰囲気を出させないで欲しい。。巨人は慎重なヤクルトと違い、序盤でも独走すれば早々に優勝を口にするチームだし、勿論ギブアップ宣言など論外ですが、離されたら離されたでメークなんとかとファンやマスコミが後押ししますからね。他ファンからしたら面白いものではありません。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    小川は、一発攻勢に泣く形になってしまいましたね。慎重にならざるを得なかったですかね。

    最後に1つ勝てましたね。ホッとしたのではないでしょうか?

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