(村)神はチームを救う 49

ヤクルト5-4DeNA

タイトルは日本テレビの某チャリティ番組から拝借させて頂いた。今日も村上ありきの勝利ということが言えるだろう。決勝点となった49号ホームランはもちろんのこと、14打席連続出塁、9打数連続安打ととんでもない記録を次々と出し続けている。ここまでとんでもない数字を出してしまうと自然と村上依存型のチームが出来上がってしまっても仕方ないと言えそうである。
今日のゲームに関しては、個人的には6回裏のマウンドに原を上げ続けたことが継投ミスだと感じたため、その首脳陣のミスをも村上が救う格好になったのではないだろうか?

ヤクルト先発の原は、初回から明らかに調子が悪かった。どの球種でもストライクを取ることに苦戦し、軸となりそうなボールが見付からなかった。一旦は中村が盗塁を刺し、2アウトランナーなしとなっていたのだが、そこから2つの四球も重なり、2アウト満塁のピンチを招くとソトに投じたカウント2-2からのカットボールが甘いコースに入ってしまった。ソトが打ち損じてくれたから良かったものの大量失点で試合を壊してしまってもおかしくない出来だと感じた。その後も立ち直る気配はなく、3回には佐野にタイムリー2ベースを浴びてしまった。確かに4回、5回は三者凡退で抑えていたかもしれないが、立ち直ったという印象は持たなかった。球数的にはもう1イニング行ってもらいたい場面ではあったのだが、4-1と3点のリードを奪い、2位DeNAを確実に叩いて3タテを喰らわせたい展開に持ち込めていたため、今日のゲームにしっかり勝つことを考えれば当然6回から継投に入るものだと思っていたのだが、ヤクルトベンチは6回表の原の打席で代打を送らず、そのまま原を続投させた。確かに5回1失点では役割を果たせたとは言えないのだが、明日のゲームがないこと、勝てるときにしっかりDeNAに勝っておきたいことを考えると6回頭から継投策をとっても良かったと個人的には思っている。
結果的にも原続投は裏目に出てしまう。佐野、牧、宮崎と三者連続四球を与えてしまい、0アウト満塁のピンチを招いたところで梅野へ継投する形になってしまった。おそらくはベンチもこういった形での継投を望んでいた訳ではないと思うのだが、原がバランスを崩してしまい、まともな投球が出来なくなっていたため、もう代えるしか手がなくなってしまった。完全に後手に回った中での継投になってしまった。結局梅野は3人のランナーを全てホームに返してしまい、試合を振り出しに戻してしまった。
おそらくこのブログでは、ピンポイントの采配に関して、今シーズンそれ程「ミス」という表記は使っていないと思うのだが、今日の原の代え時に関しては、やはり「ミス」という部分があったように感じる。

そんなチームを救ったのは、今日も村上のバットだった。同点に追い付かれた後の7回に先頭打者として打席に入ると、この回からマウンドに上がったDeNAのエスコバーに対して、簡単に追い込まれながらも粘ってカウントをフルカウントとするとファールで逃げながら、8球目の154キロのストレートを右中間スタンドに叩き込む勝ち越しホームランを放ってみせた。エスコバーは村上が苦手としている投手という印象があるのだが、今日は追い込まれた後も簡単に三振せずに粘るとインコース低めの154キロのボールをコンパクトなスイングで打ち返してみせた。DeNAバッテリーはアウトコースへストレートを投げようとしていたように思うことから多少のコントロールミスはあったと思うし、高めよりは低めの方が打者がコンマ何秒か時間を作れる部分はあると思うのだが、やや腕を下げて投げる変則的なパワータイプの投手のあのコースをホームランにしてしまうのだから、本当に「神」という表現を使うほかない状態である。今日も素晴らしいものを見させてもらった。
結局村上は、今日も3つの四球とホームラン、ヒットで全打席出塁し、連続打席出塁を14まで伸ばし、連続打数安打も9まで伸ばしてみせた。村上はご存知の通り高卒5年目のまだ22歳の選手なのだが、すでにヤクルト史上最強の4番打者と呼ばせてもらっても何ら問題がないのではないか?と感じてしまう。私がプロ野球を見始めて以降、広澤もオマリーもペタジーニもラミレスもバレンティンも素晴らしい4番打者ではあったのだが、ここまで勝負強く、頼りになる4番打者は初めてだと感じる。今シーズンは本当に村上が何度もチームを救ってくれている。
あまりにも村上が目立つため、他の選手が霞んでしまうのだが、村上の出塁を活かした形でタイムリーを放ったキブレハン、オスナ、20号ホームランを放った山田もチームに貢献してくれた。
4ゲーム差まで詰められた中でビジター横浜スタジアムでの直接対決ということで、不安も大きかったのだが、結果的には考えられ得る最高の結果であるカード3連勝でDeNAとの差を7まで広げてみせた。この3勝は首位を走るチームとしては非常に大きな3勝となった。しかしチーム力という部分で言えば、そこまでの差はないと感じる。今後もまだまだもつれる可能性があることを忘れてはならない。

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コメント

  1. 闘将 より:

    ほんとに村神がチームを救った3連勝となりましたね。私も今日の原の状態で6回の続投、しかも佐野、牧に連続四球を与えた所でも続投だったのには疑問を感じました。逆転負けしていてもおかしくない試合でしたが、今宵も神様に救われましたね。エスコバーから打ったホームランにはほんとに驚きました。打って欲しい時にほんとに打ってくれるのは今シーズン何本目か。しかも、あんなに力感のないコンパクトなスイングなのに打った瞬間それと分かるホームラン。打ったあとの確信歩きならぬ、確信しゃがみはカッコよすぎました。最近では守備も上手くなっていると感じるのは私だけでしょうか?ミスをほとんど見なくなりましたし、軽快に捌くプレーが多くなったように感じます。
    もはや村神がいる限りはヤクルトは絶対大丈夫だと思えてきます。どうかケガやコロナだけは無い事を祈ります。あとは過去の山田のように死球からのケガや不調が怖いですが、村神ってなぜか死球は少ないですよね。
    是非とも三冠王、シーズン最多ホームラン記録、日本一連覇を見てみたいものです。

  2. JEF九郎 より:

    ご無沙汰です。
    最近バタバタしており、
    訪問も疎らでしたが、
    タイトルに釣られて久々にコメしました!

    村神さま、昨日も凄かったですね!!

  3. 超匿名 より:

     ハマスタで三連勝したことはたまげました。村上が鍵になることは想定していまして、彼の活躍で1つは勝てるだろうという期待をしていましたが、ここまで打ちまくりの出塁しまくりにとなるなんて想定できるものじゃありませんよ。頼りになり過ぎる!
     山田の20号到達もうれしいニュースですね。。この三戦全てで何らかの活躍が見られました。復調となればもはや打線については鬼に金棒状態でしょう。
     最終的に優勝を手にする可能性はかなり高まったと思います。それでも下位チームの巨人や中日に負け越しているので、ゴールまでの歩みはゆっくりになるんじゃないかと予想しています。

  4. FIYS より:

    闘将さんへ

    村上にとっては怪我や体調不良という部分が一番怖いですよね。逆に打席では、どんなことをされても動じない強さが今の村上にはありますよね。崩れる姿が想像できないくらいですよね。
    守備も間違いなく上手くなっていると思います。

  5. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    タイトル大事ですね(笑)。
    村上には脱帽です。

  6. FIYS より:

    超匿名さんへ

    DeNAの勢いを止めたのは村上でしたね。ここまで打ち続けるのは凄いですよね。

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