石山、木澤の状態が戻ってきたのでは？

ヤクルト４－２巨人（延長11回）

DeNAとの3連戦で3連勝を飾ったのだが、昨日高橋が登録抹消されたとのニュースが飛び込み、まだまだ予断を許さないと感じていたのだが、今日は投手陣が良く粘り、ロースコアの競り合いを勝利してみせた。前半戦を思い出させてくれるようないい勝ち方になったのではないだろうか？

投手陣は、リリーフの田口が1点を失い、同点に追い付かれてしまったのだが、全体的にどの投手も良いボールを投げることが出来ていた印象である。
先発の小澤は、今日は緩いカーブを多少多めに投げながら、巨人打線のタイミングを外していってみせた。山田に2ランホームランが飛び出した直後の3回に坂本にタイムリー2ベースを浴び、1点を失ったのだが、その後は粘りのピッチングを見せ、6回1失点としっかり試合を作ってみせた。6イニング中１，２，５，６回の4イニングは、三者凡退で巨人打線を抑えてみせた。ランナーが出た後に崩れる姿が見られるため、今後の課題は、ランナーを出した後のピッチングということになるだろうか？それでもポーカーフェイスで淡々と投げ込む姿が板についてきたような気がする。もう立派な1軍戦力である。
リリーフ陣では同点の9回、10回を任された石山、木澤の投球が個人的には印象に残った。石山に関しては、今シーズンは6月に2軍に降格し、その後コロナウイルスに感染してしまうなどの状況も重なった中で2か月ほど1軍のマウンドから遠ざかることとなってしまった。中々状態が上がってきていないように感じていたのだが、ここ数試合、以前の石山の姿に戻りつつあることを感じさせてくれていた。今日も2本のヒットを浴びてしまい、そこだけを切り取れば苦しい投球だったというようにも見えるのだが、投げるボールの質は良くなってきているように感じる。まず石山の特徴である糸を引くようなキレイな球質のストレートが戻ってきている。このストレートを投げられるようであれば、だいぶ投球の組み立ては楽になるはずである。経験値は十分の投手だけに、今後もし7回の投手を固定するのであれば、最有力候補は石山になるのではないだろうか？と感じさせるほどのボールを投げることが出来ている。コール不在の中で、石山の復調はチームにとって大きな出来事である。
10回を任された木澤は、ここの所失点することが続いてしまっていたのだが、今日は木澤らしい力強いシュートを投げ込んでくれていた。大城、ウォーカー、吉川を力でねじ伏せた投球内容は圧巻だった。今シーズンの木澤には勝ち運があるのだが、今日も11回に味方打線が勝ち越し点を奪い、木澤に8勝目が転がり込んだ。他のリリーフ投手に比べてまだまだ安定感に欠けるのだが、気迫を全面に押し出す投球スタイルは、チームに活気を与えているのかもしれない。
8回清水、11回マクガフは盤石の投球で勝利に貢献してみせた。久々にリリーフ陣が目立った中で勝ち取った勝利である。

打線は、初回、2回と巨人先発菅野の前に抑え込まれ、村上の連続打席出塁記録もストップしてしまった。今日は苦戦するかな？という雰囲気も漂ったのだが、そんな空気が漂う中の3回に先頭の小澤がヒットで出塁すると2アウト2塁となって3番山田に打席が回った。打席での様子を見る限りでは、菅野に分があるかな？と感じたのだが、フルカウントからの甘く入った変化球を見逃さなかった。完璧に捉えた打球はレフト上段に飛び込む特大の先制2ランホームランとなった。山田にとって今シーズン1番のあたりだったのではないか？と感じさせるほどの素晴らしい一発となった。元々山田は菅野を得意としていた印象があるのだが、それも昔の話という部分もあり、ここ最近は抑え込まれる場面が多かったと思うのだが、今日は良い場面で一発が飛び出した。
その後は追加点を奪えず、村上も抑え込まれてしまい、競り合いが続いたのだが、延長11回に村上がバットを折りながらも三遊間にしぶとく運ぶ内野安打を放つと、2アウト2塁から代打青木が死球で出塁し、チャンスを広げると、ここで中村が左中間を破る2点タイムリー３ベースを放ってみせた。引き分けに終わってしまってもナイスゲームとブログに書こうと思っていたのだが、中村が最後に勝負強い打撃を見せてくれた。この勝負強さこそ中村に求めたいものである。今日のゲームでは決勝打を放った中での猛打賞ということでこのゲームのヒーローになってみせた。

DeNAに3連勝したことでメンタル的には、落ち着いてゲームに入れる状態を作れたのではないだろうか？今日見た印象では、巨人打線は決して状態は良くないと感じるため、明日のゲームもしっかり取りたい所である。今の高梨なら期待できるのではないだろうか？


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