高梨はまだ私からの信頼を得ていない（笑）

ヤクルト１－９阪神

伊藤将はやはりいい投手である。ルーキーイヤーに続いて、今シーズンも安定感抜群の投球を見せてくれている。この投手を打ち崩すことは難しい。そうなるとロースコアのゲームに持ち込みたいのだが、今日は高梨が4回に大きく崩れてしまった。こういう崩れ方があり得るのが高梨なのだが、やはりその頻度をもう少し減らしてもらいたいものである。ヤクルトに移籍して4シーズン目で最も結果を残しているのだが、まだ信頼することが出来ない状況が続いている。

高梨は、3回までは阪神打線をノーヒットに抑え、5つの三振を奪っていた。いつも通り四球は与えており、ノーヒットの割には抑えている印象がなかったのだが、それでもボール自体の威力は感じさせてくれていた。しかし4回に大山にこの試合初ヒットを許すと、ここからガタガタと崩れてしまった。マルテにヒットを浴び、佐藤輝に四球を与え、0アウト満塁としてしまうと、木浪には粘られた末に押し出し四球を与えてしまい、先制点を失ってしまうと、梅野にも2点タイムリーヒットを浴びてしまい、その後も1アウト満塁のピンチを作った所で降板となってしまった。代わった今野も2アウトから近本に走者一掃となるタイムリー3ベースを浴びてしまい、この回だけで6点を失ってしまった。相手先発が伊藤将ということを考えるとあまりにも大きな6失点となってしまった。
高梨はプロ9年目の31歳なのだが、投球スタイル、投球内容共に良くも悪くも若さを感じる。ストレート、カーブ、フォーク、を軸にスライダーも交えて相手と対峙する姿が、古き良き時代の本格派投手を思わせ、31歳となった現在もそのスタイルを貫き通している。この辺りは良い意味で若さを感じさせてくれるのだが、荒れ球だったり、突如として崩れてしまう姿は悪い意味で若さを感じてしまう。制球を気にするあまりこじんまりしてしまっては、高梨の良さが消えてしまう可能性が高いのだが、先発ローテを守る投手であれば、もう少し安定感が欲しいというのが首脳陣やファンの本音ではないだろうか？絶好調であったり、味方が大量援護をしてくれる試合に関しては、伸び伸びと投げている印象があるのだが、それでも今日のように突如として崩れてしまうことがある。こういった安定感のなさは、高梨の大きな課題の1つである。多少荒れ球だったとしても、今日くらいのボールの走りで、3回１／３で6失点という出来は、頂けない。調子が悪くてもごまかせるような術を身に付けてもらいたいのだが、中々難しいだろうか？そうなると短所には目を瞑って、長所を活かした投球を続ける他ないということだろうか？次回からの奮起に期待したい。

打線は、伊藤将に完投を許してしまった。前回も黒星を付けることは出来たのだが、完投を許しており、2試合連続で完投されたことになってしまった。もちろん5回以降は大量リードを奪った中での投球だったため、ある程度気持ちにも余裕を持って投げていたと思うのだが、4回までは０－０というスコアが続く中で好投していたため、やはり簡単には打ち崩せない投手だと感じる。正直言ってしまえば、現状では青柳よりも伊藤将の方が難敵である印象がある。ファストボール系のボールと緩いボールで球速差を出しつつ、どの球種もある程度のコントロールが出来るため、打者としては荒れ球でなくとも的が絞りづらい投手なのではないだろうか？伊藤将については、個人的にはアマチュア時代からそこまで高く評価していた投手ではなく、1年目の活躍も2年目以降に繋がるのか？という部分に疑問符を抱いていたのだが、今はそんな気持ちは全くなくなっている。アマチュア時代から常に高いレベルで野球をし続けてきており、プロ2年目にして酸いも甘いも経験してきている強みがある。
高梨に関しては、「まだ信頼出来ていない。」のだが、伊藤将に関しては、「安定感のある難敵。」だと感じている。高梨も今後信頼される投手に変貌を遂げることが出来るだろうか？

P．S　村上の出塁もついにストップしましたね。今日は伊藤将に完敗でしたね。そういう部分も含めて伊藤将に「あっぱれ」をあげたいですね。


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