ポストシーズンに向けて石山の復調は心強い

ヤクルト6-2中日

8月末にも石山の状態が戻ってきているのでは?ということをこのブログで書かせてもらったのだが、その後も石山は、コンスタントにいい投球をしてくれている。前半戦に比べてチーム状態は、どう見積もっても下降傾向にあると思うのだが、石山の復調はプラスポイントである。チーム状況によって勝利までの道筋は変えていかなければならない。石山が復調したことで、高津監督もこれまでとは違った勝ち筋を模索出来るはずである。

石山は、チームが4-2でリードした6回裏、1アウト1塁という場面で先発の石川からマウンドを引き継いだ。ワイルドピッチでランナーを2塁まで進めてしまったのだが、阿部をショートゴロ、A.マルティネスを三振に仕留め、火消しに成功すると、続く7回も回跨ぎでマウンドに上がり、中日打線を無失点で抑えてみせた。完璧な投球を披露した訳ではないのだが、ストレートのキレは戻ってきているように感じるし、変化球も低めに集めることが出来ていた。実績は十分な投手だけに、石川に勝ち投手の権利があるというプレッシャーにも負けない投球を披露してくれた。リーグ優勝を目前にした状況で、ベテラン石山が本来の姿を見せてくれていることは、心強い。リーグ優勝に向けて、またCSに向けて、頼りになる男が本当に意味で帰ってきてくれたのではないだろうか?

先発の石川は、コロナウイルスに感染して以降、中々本来のボールが投げれていないように感じ、前回の登板時には、このブログで「衰え」という言葉も使わせてもらった。おそらくはコロナ後の調整不足という部分もあると思うのだが、石川のボールがシンプルに相手打者に通用しない場面を見るたびに不安な気持ちになってしまう部分があった。今日のピッチャーズパークであるバンテリンドームナゴヤでの中日戦でも打ち込まれるようなことがあれば、先発ローテから外れることも考えなければならなくなる可能性もあったのだが、ここで石川が踏ん張ってみせた。3回に岡林、大島に連続タイムリーを浴び、2点の先制を許してしまったのだが、その3回以外は、5回までヒットを許さない投球を披露してくれた。正直ストレートについては、以前に比べて球速が出なくなってきているように感じるし、スタミナという面でも70球程で苦しくなってきているのでは?という疑念を抱いてしまう部分もある。それでもこれだけ相手打者を抑え込むことが出来るのだから、その辺りは流石にベテランであると感じる。ストレートの威力が落ちてきている中で今後どのようにして相手打者を封じていくのか注目してみたい。これまで以上に様々な球種を投げ分ける姿が見られるかもしれない。最後の最後までプロの投手として足掻く姿を見せてもらいたい。今シーズン6勝目、通算183勝目は、石川らしい渋い投球で手にしてみせた。

打線は、初回からチャンスを活かせず、逆に相手に先制を許す嫌な展開となってしまったのだが、その雰囲気をサンタナの一振りで消し去ってみせた。サンタナは、初回の2アウト満塁のチャンスで凡退していたのだが、4回の0アウト2,3塁という一打同点のチャンスで、中日先発松葉の低めの変化球を豪快にすくい上げると打球は広いバンテリンドームナゴヤの最深部である右中間スタンドに飛び込む逆転3ランホームランとなった。松葉の変化球は低めいっぱいのコースへのボールだったと思うのだが、そのボールを右中間スタンドにまで運んでしまうのだから、サンタナのパワーを感じさせてくれる一発となった。怪我から復帰直後は、好調を維持していたのだが、その後不調に陥り、ここの所サンタナらしい当たりが影を潜めていたのだが、今日の一発はサンタナらしさが詰まった特大のホームランとなった。この一発で気分的には乗って行けるのではないだろうか?復調に繋がる一打になることを願いたい。
打線はその後、5回に今日2番レフトでスタメン起用となったキブレハンがタイムリー2ベースを放ち、1点を追加すると、8回には長岡の犠牲フライ、代打川端のラッキーなタイムリー内野安打で2点を追加し、ゲームを決めてみせた。注目されている村上にホームランは飛び出さず、その前を打つ山田も結果を残せなかったのだが、そんな中でも着実に得点を重ねてみせた。今日のように村上にホームランが飛び出さなくても得点を重ねられるようなゲームを増やしていきたい。

今日はDeNAが敗れたため、マジックは4まで減った状態で明日からは、神宮でのゲームが6試合続くこととなる。この6試合の中でリーグ優勝と村上の56号ホームランを見たい所である。村上は注目が集まる中で、不振気味との報道もあるが、しっかりボールを選ぶことが出来ているし、村上らしいスイングを掛けることも出来ている。今日は根尾の前に三振に倒れる場面があったのだが、あのボールをフルカウントから見極められる(おそらくは村上は手が出なかったのではなく、しっかりボールだと判断したのではないか?)ということは、ボールがしっかり見えている証拠だと感じる。そろそろ56号ホームランが見られるのではないだろうか?

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コメント

  1. 超匿名 より:

     石川は無四球で試合をまとめた様ですね。不安な面があれど速球派ではないので、五回を投げ切るスタミナと、リーグトップクラスの制球力に陰りが見えなければ来年も現役でいてくれるのではないでしょうかね。優勝が決まればこの登板でリーグ戦はお役御免か、決まらなくてもあと一試合投げるかどうかでしょうから、今季の成績は勝ち越し決定ですね。彼の年齢である程度の登板をした上でチームに貯金をもたらしているのは素晴らしいことです。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    石川の6勝という数字は立派ですよね。これからも1つでも多く勝ち星を積み上げていってもらいたいですよね。

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