ヤクルト・内川聖一内野手(40)、嶋基宏捕手兼任コーチ補佐(37)が今季限りでの現役引退を決意したことが27日、分かった。今季22年目の内川は通算2185安打を誇り、横浜(現DeNA)時代の2008年には右打者最高打率の・378を記録した。プロ16年目の嶋は楽天時代の2013年に正捕手として日本一に貢献。20年にヤクルトに移籍し、今季から選手兼任コーチ補佐を務め、豊富な経験でリーグ連覇を支えていた。
(サンケイスポーツ引用)
過去記事はこちらから→「内川聖一を獲得」、「嶋基宏獲得」
上記の通り、内川と嶋の引退が発表された。両選手ともにNPBを代表する選手である。2人のこれまでの実績などについては、ヤクルトへの移籍が決まった際に上記の過去記事で記しているため、今日は触れないでおくこととするが、ヤクルト移籍後もベテランとして少なからず、チームに貢献してくれたのではないだろうか?
内川については、ソフトバンク最終年、今シーズンと2軍では3割を超える打率を残してみせた。流石に稀代のヒットメーカーである。ソフトバンク最終年は、ソフトバンクの選手層の厚さもあり、出場機会を失っていたと思われるのだが、ヤクルトに入団した以降もチームが若返り、強化されるとともに出場機会を失ってしまった。それでも2軍で淡々とヒットを放ち続ける姿に内川の野球人としての意地を感じることが出来たし、技術の高さも存分に発揮してくれたのではないだろうか?残念ながら1軍で輝く姿を見せてくれたのは数試合に留まってしまったのだが、チームの成績度返しに出場機会を与えれば、まだまだそれなりの数字を残すだけの力は残っていたのではないだろうか?今日の報道を見た限りでは、「NPBからの引退」という表現になっているため、まだ内川の高いバッティング技術を実践の場で見ることが出来るかもしれない。
横浜ベイスターズで孤軍奮闘した時代、ソフトバンクの黄金期をチームの中心として支えた時代、出場機会を失っても自分のスタイルでプレーし続けたヤクルト時代とどの時代も印象に残る選手である。
嶋については、今シーズンからはコーチ兼任となっていたのだが、ヤクルトに移籍してからの3年間でチームが2度リーグ優勝を果たしたのだから、数字以上にチームの強化に貢献してくれたのだと思う。私のような一ファンからは見えない部分で他の選手の成長を促したり、チームの結束を図ったりする姿があったのではないだろうか?
嶋に求められていたのは、まさにこういったプレー以外の部分だと思われる。もちろん本人は、捕手としてレギュラーを奪うつもりでヤクルトに入団したと思うのだが、フロントや首脳陣は、嶋にプレー以外の部分でもチームをまとめたり、選手を育成したりという部分も期待した中で獲得に至ったのだと思われる。嶋が入団して以降、中村の目の色が変わり、古賀や内山壮といった若手捕手も成長してきている。そこに少なからずとも嶋の存在があったと推測することが出来る。
内川、嶋ともに最晩年にヤクルトに入団した選手であり、選手としての数字は、それ程残すことは出来なかったのだが、2000年代以降のNPB史に残る名選手である。そんな名選手の姿を目の前で見ることが出来たヤクルトの選手は幸せ者だったのではないだろうか?
内川選手、嶋選手、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
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コメント
私が年をとったせいかもしれませんが引退という言葉には「新たな門出」という意味が込められているように感じられます
嶋も内川もこれからも深く野球に関わるというニュアンスを感じましたし次の二人の活躍が楽しみです
恐らく引退試合は10/3でしょうかね
DeNAも消化試合で気持ちよく出来そうですね
saboさんへ
内川も嶋も野球人として貴重な人材ですからね。今後も野球界の発展に関わり続けてくれそうですよね。
引退試合に関しては、私は色々と思う所もあるのですが、今の時代はファンのためにも引退試合で最後の勇姿を見せることが大切という時代なのでしょうね。
内川は選手として大成功し優勝経験も豊富ということで、この後のキャリアが気になりますね。
嶋は野村監督の薫陶を受け楽天での優勝経験者なので、歴史の浅い球団の有力な監督候補でしょう。いつの日かヤクルトの前に立ちはだかることもあるかも?ベンチで選手に話しているシーンが良く映っていましね。二人ともお疲れさまでした。
超匿名さんへ
内川は独立リーグなどでプレーする可能性もありそうですよね。高津監督も最後は独立リーグでプレーしていたので、内川もその打撃技術をもう少し見てみたいと思います。
嶋は将来の監督候補ですよね。楽天の監督として指揮をとる姿がすでに目に浮かびます。