2022年の大谷翔平

2022年も大谷翔平は凄かった。投手として規定投球回に達し、打者として規定打席に到達してみせた。昨シーズンの二刀流での活躍も凄まじいものがあったのだが、規定投球回、規定打席に到達した今シーズンの活躍も凄まじいものがある。大谷自身がメジャーでも二刀流というものを当たり前のものにしてしまったからこそ、多少インパクトが薄くなっている印象もあるのだが、冷静に見れば、やはりとんでもないことを成し遂げている。比べる選手がいない唯一無二の存在である。後はエンゼルスのチーム成績を上げるという部分が課題になってくる。これは大谷一人でどうこう出来る問題ではないのだが、二刀流という特異な出場形態をとっているだけに、どうしても否定的な意見も出てきてしまう。NPBで二刀流で当時の常勝軍団ソフトバンクを倒して、リーグ優勝を果たし、そのままの勢いで日本一も成し遂げたように、メジャーでもチーム成績が付いてくると、二刀流に否定的な意見も今以上に減ってくるのではないだろうか?
昨年の記事はこちらから→「2021年の大谷翔平

2021年シーズン投手成績
23試合 130回1/3 9勝2敗 防御率3.18
2022年シーズン投手成績
28試合 166回    15勝8敗 防御率2.33

2021年シーズン打者成績
155試合 537打数138安打 打率.257 46本塁打 100打点 26盗塁
2022年シーズン打者成績
157試合 586打数160安打 打率.273 34本塁打  95打点 11盗塁

投手としては、目に見えて昨シーズン以上の成績を叩き出してみせた。トミー・ジョン手術をして以降、本来の投球に戻るまでにそれなりの時間を要した印象があるのだが、今シーズンは、年間通して安定した投球を披露してくれた。150キロ台後半を記録するフォーシームは勿論武器なのだが、スライダー、フォークと言った空振りを奪える変化球に、今シーズンは高速シンカーも絡めて、相手打者を抑え込んでいった。コントロールも良くなった印象があり、1イニング辺りに許すランナーの平均値を示すWHIPは、1.01という素晴らしい数値を叩き出してみせた。投球の幅も広がり、長いイニングを投げられる日も増えたことが規定投球回達成に繋がった。
打者としては、昨シーズンに比べてホームランの数は減ってしまったのだが、しっかり規定打席に到達し、打率は2割7分台を記録してみせた。打者としてもしっかりチームの中心を担ってみせた。
これだけ試合に出続けるとコンディションを整えること自体が、大変だとは思うのだが、それでも投打ともに結果を残し続けてしまうことが素晴らしい。2桁勝利&2桁本塁打の達成は、1918年のベーブ・ルース以来、規定投球回、規定打席のダブル規定クリアは、史上初とのことで、やはりとんでもないことをやってのけてくれている。

私自身は、ほぼメジャーリーグの中継を見ることはなくなってしまい、ニュースで大谷の記録を追う程度なのだが、いつも楽しませてもらっている。投手としても野手としてもメジャートップクラスの数字を残している大谷翔平の活躍をこれからも見守っていきたい。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     トラウトとのMVP論争が起こっているみたいですが、リーグ新記録なので今年は向こうが有利ですかね。打者としても投手としても超一流の成績を残しており、両方を合算しての評価をするならば、他の選手はたまったものではありません。もはや存在自体がジョーカー、反則級ですよ。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    ジャッジですかね?
    MVP論争についても、大谷の存在自体が異質であるため、議論が盛り上がっているということが言えるのでしょう。
    時間があればメジャーリーグも見てみたいんですけどね…。中々時間が作れません。

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