三ツ俣大樹を獲得

ストーブリーグ

ヤクルトは10日、中日を戦力外となった三ツ俣大樹内野手(30)と阪神を戦力外となった尾仲祐哉投手(27)、巨人を戦力外となった沼田翔平投手(22)と契約が合意に至ったと発表した。三ツ俣と尾仲は支配下で、沼田は育成での契約とみられる。3選手は現在、愛媛・松山で行われている秋季キャンプに参加する予定。
三ツ俣は2011年に東京・修徳高からドラフト2位でオリックスに入団。14年7月にトレードで中日に移籍すると、高い守備力でチームを支えた。昨年から2年連続で自己最多となる58試合に出場。今季は一塁以外の内野の全ポジションを守った一方で、6月21日のヤクルト戦(バンテリンドーム)で自身初のサヨナラ打を放ち、打撃でも存在感を発揮し、8日に行われた12球団合同トライアウトでは1安打を放ってアピールしていた。
(サンケイスポーツ引用)

昨日このブログで触れさせてもらった尾仲、沼田に加え、中日を戦力外となった三ツ俣の獲得が発表された。各球団の戦力外となった選手を見渡した中で特に気になっていた選手ではないのだが、ヤクルトのチーム事情を考えると欠けている部分を補うという意味で良い選手を獲得できたかな?という感想を持っている。
三ツ俣が最もスポットライトを浴びていたのは、修徳高校時代だと思われる。当時は投げてはエース、打っては4番でショートも守れる超高校級の選手として注目を集めていた。ドラフト2位という高評価でオリックスに入団し、当時はスター候補生の1人だったのだが、プロ入り後は、中々結果を残せずに、プロ4年目に中日にトレードで移籍することとなった。中日でも中々結果を残せなかったのだが、ここ2年は、内野のユーティリティプレーヤーとして、渋く輝き始めていたのだが、その矢先に中日を戦力外となってしまった。チームの立て直しを進める中日にあっては、便利屋的な三ツ俣の存在が必ずしも必要な存在ではないと判断されてしまったと思うのだが、上記にも記した通り、三ツ俣自身は、ここ2年間で出場機会を増やし、自分のスタイルを確立しつつあったため、ここでヤクルトに移籍したことは、本人にとってもプラスに働く可能性が高いと思う。
ヤクルトの内野陣は、今年はショートに長岡が定着したのだが、2番手以降の層は厚いとは言えず、特に堅実に守れるタイプのバックアッパーが不足気味となっていた。秋季キャンプで長岡が肘の故障を抱えているという報道があったり、山田も慢性的にコンディションに不安を抱えていることを考えると三ツ俣はヤクルトにとって必要な存在となりそうである。12年のプロ野球生活の中で身に付けてきたものをようやく1軍の舞台でも発揮できるようになってきており、頭が整理された中でプレーが出来るようになってきている印象がある。状況に応じてやるべきことを理解した中でプレー出来る三ツ俣は、ヤクルトの勝利に渋く貢献してくれるはずである。尾仲、沼田同様キャンプ、オープン戦と注目してみたい。

P.S また時間があるときに現役選手ドラフトについても触れてみたいと思うのだが、三ツ俣の獲得が発表されたことで、ヤクルトから選出される選手の候補に西浦の名前が挙がる可能性が出てきましたかね?今年が初めての開催であり、各球団がどのような選手を選ぶか予想が付きづらいのだが、何となく、育成中の若手ではなく、ある程度の力を持っていながら出場機会に恵まれない20代後半~30歳くらいの選手が数多く選ばれる可能性が高いように感じる。デリケートな話題であり、選手の個人名を挙げることは多少ためらったのだが、今回の三ツ俣獲得にリンクする部分もあると感じたため、少し触れさせてもらった。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村








コメント

  1. 超匿名 より:

     戦力外からの獲得は投手に限られるのではと思っていましたので驚きました。内野のバックアップ要員ですか。球団も抜け目がないですね。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    三ツ俣はベンチに居て助かる存在かな?と思っています。チャンスは巡ってきそうですよね。

  3. sabo より:

    良い獲得というか妥当な選択というかチーム状況に上手くハマった形ですね
    それはやはり現役ドラフトのプロテクトに西浦が外れる可能性が高いからでしょう

    三ツ俣は右打ちなのもヤクルトにとって好材料なのではないでしょうか?ヤクルトはレギュラーは右打ちのが多いですが一軍控え組(特に内野)は左打ちばかりですからね。荒木とかいるんでゼロでは無いですが

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    現在のヤクルトに欠けている部分を補うという意味で、三ツ俣獲得は大きいですよね。

タイトルとURLをコピーしました