スコット・マクガフ退団

ヤクルトが30日、スコット・マクガフ投手(33)の退団を発表した。奥村国際グループ担当部長はマクガフを保留者名簿から外すと明かし「契約はしません。退団となります」と話した。
奥村部長は退団理由について「マクガフ本人と話したところ〝大リーグ復帰を目指して挑戦したい〟と。こちらは〝挑戦してこい〟という話になりました」と来季から米大リーグでプレーしたいというマクガフの希望を受け入れた。
(サンケイスポーツ引用)

4年間ヤクルトのブルペンを支えてくれたマクガフがチームを去ることとなった。上記の通り、マクガフ本人がメジャーリーグ復帰を目指したいという意思表示をしたようである。
過去にはメジャー経験のなかったバーネットがヤクルトで成長し、メジャーへ挑戦し、しっかりメジャーで結果を残したことがあった。マクガフも33歳という年齢を考えるとメジャーに挑戦できる最後のチャンスと言えるのかもしれない。マクガフ自身の野球人生である。悔いのない野球人生を送ってもらいたい。

個人的にはマクガフに関しては、入団当初からパワーピッチャーではあるが、ストレートで空振りを奪えるタイプではなく、打者を打ち取るという意味では、特徴が見出しづらい投手なのかな?という印象を抱いていた。正直1年目から相手を圧倒するような凄みを感じることは少なかったように感じている。しかしリリーフ陣の台所事情が苦しかったヤクルトにあって、コンスタントに投げ続けるマクガフの存在は非常に大きなものとなった。19年シーズン、20年シーズンはチームが非常に苦しいシーズンを送る中で必死に奮闘し、21年シーズン、22年シーズンはクローザーのポジションを掴み取り、チームの日本一、リーグ連覇に貢献してみせた。来る日も来る日も表情を変えることなくタフに投げ続けてくれるマクガフは、いつの間にか首脳陣やチーム、ファンから信頼される存在になっていた。バーネットやオンドルセクといった激情型のリリーフ投手も印象に残っているのだが、マクガフのように感情を表に出さずに投げ続ける投手もどこか日本人的なものも感じさせてくれて好感を持つことが出来た。
マクガフと言えばフィールディングの良さも印象的である。特にバント処理で見せる機敏な動きと強くて正確な送球は印象に残っている。それだけに今年の日本シリーズでの負けに繋がる悪送球はショッキングだったのだが、ランナーの進塁を許したくない場面で見せるランナーを刺しに行くプレーは迫力があった。
今のマクガフがメジャーで通用するのか?という部分については、もしかすると厳しいのかな?と感じる部分もあるのだが、自分の選んだ道で悔いのないようにプレーし続けてもらいたい。
ヤクルトの日本一、リーグ連覇に大いに貢献してくれてありがとうございました。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     今年の日本シリーズで信頼感が揺らいだものの、リリーフ陣の一角としては必要な戦力に違いはないと思っていたので、退団は青天の霹靂です。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    絶対的な存在という印象はないのですが、4年続けてシーズン通して投げ続けてくれたこと自体が素晴らしいですよね。同じような選手を1枚加えるのは簡単なことではないですよね。

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