優勝争いの真っ只中にいるヤクルトスワローズだが、今年も戦力外の選手が発表された。高市俊投手(27)、佐藤賢投手(29)、高木啓充投手(28)、吉川昌宏投手(33)、岡本直也投手(28)、衣川篤史捕手(30)、吉本亮内野手(31)、中尾敏浩外野手(28)の8選手である。厳しいプロの世界、仕方ないことではあるのだが、寂しいニュースである。
高市投手は、06年に希望枠で入団した期待の星だった。青山学院時代は、そんなに球速があるわけではないのに安定した投球を続け、私の中では、利き腕は違うのだが、ソフトバンクの和田投手のようになるのではないかと期待していたのだが、ヤクルトでは1勝もあげることができなかった。
佐藤賢投手は、貴重な中継ぎ左腕として活躍した。明治大学時代は、当時のドラフトの目玉鳥谷選手を封じたことで注目された。1年目から中継ぎで登板をしたが、怪我もありシーズン通しての活躍はできなかった。その風貌とサイドスローのピッチングスタイルが印象的だった。私のブログでおすすめ商品として紹介している「グラゼニ」という漫画の主人公は、佐藤賢選手がモデルではないかと思うほど似ている。
高木啓充投手は、09年に光輝いた。チームが失速する中、終盤に1軍登録されると素晴らしい投球を見せ、チーム初のCS出場に貢献した。初完投初完封勝利もこの年に記録している。それから2年での戦力外はとても残念である。
吉川昌宏投手は、明徳義塾高校時代に甲子園でも活躍したサイドスローの投手だ。05年には中継ぎの一角として安定した活躍し、その後も貴重な中継ぎ右腕として期待されたが、徐々に登板が減っていた。高校時代からキレのいいボールを投げ期待していた投手だけに残念だ。
岡本直也投手は、入団テストを受け、今年の7月に入団したばかりの選手。中継ぎ左腕が不足していることからチャンスはあったのだが、活かすことができなかった。何かしらの理由はあるのかもしれないが、個人的には、獲得したばかりの選手をすぐに戦力外にするのは少し乱暴な気もしている。
衣川篤史捕手は、強肩の捕手として期待されたが、大きな活躍はできなかった。フロント入りの話しもあるようなので、これからもヤクルトに貢献してほしい。
吉本亮内野手は、九州学院時代に甲子園で2打席連続ホームランを放つなど活躍し、ダイエーにドラフト1位で指名された。ダイエー、ソフトバンクでは、活躍できず、ヤクルトに拾われたのだが、個人的には、畠山選手と同じような長距離打者としての素質を持っていたと思っている。プロ通算1本塁打は少しさみしい数字である。
中尾敏浩選手は、PL、青山学院、JR東日本で活躍した野球エリートである。日本代表も経験し、アマチュア野球好きの方なら期待は大きかったのではないだろうか?しかしプロではほとんど活躍することができなかった。
高市、高木、吉本は現役続行を希望しているということなので今後も頑張ってもらいたい。
その他の選手も今までチームの為に戦って頂きありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
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