キャプテン相川の存在感

ヤクルト９－２中日

相川に関しては、ポジティブな記事を書くことがほとんどなかったと思うのだが、宮本が離脱した今、この男がチームを引っ張って行かなければならない。昨日、今日と良い活躍をしてくれた。

今日の先発は、ヤクルト赤川、中日ネルソン。ヤクルトのスタメンは、昨日と同じメンバーを使ってきた。
赤川は、不安定な立ち上がり。初回の初球を大島にぶつけてしまい、いきなりランナーを許すと自らの牽制悪送球もあってランナーを3塁に進めてしまう。そして2アウトから森野にタイムリーを許し、先制点を奪われてしまう。
ヤクルトの反撃は2回。好調森岡が2ベースで出塁すると福地も連続2ベースとなるタイムリーで同点に追いつく。続くチャンスに一本は出なかったが、初回以降赤川が立ち直り、ゲームを作る。
すると4回、打線が赤川を大きく援護する。1アウトから森岡、福地が連打で出ると8番相川が今シーズン第1号となる勝ち越し3ランホームラン。まさかの下位打線の三連打で3点を奪ってみせる。しかしこれでは終わらない。赤川が四球で歩くと、ミレッジ2ベース、田中浩四球で満塁とすると、2アウトから畠山のタイムリー2ベースでもう2点を追加する。
続く5回には、中日2番手の小熊の乱調に付け込む。森岡、福地、相川が3連続四球で満塁とすると、1アウト後ミレッジも押し出しとなる四球で1点。2アウトから川端の２点タイムリーも飛び出し、この回1安打で3点を奪いリードを広げる。
こうなると赤川がのらりくらりと中日打線を抑え込む。7回に連打で1点を失うものの大量リードにも守られ最後まで落ち着き払った投球を見せてくれた。結局9回まで投げ切り、球数122球、被安打６与四死球２の2失点と昨日のロマンに続く完投劇を演じてくれた。大量援護があったとはいえ、この暑い中での試合でしっかり完投できたというのは高く評価できる。
そしてもう一人、タイトルにもした相川にも触れておきたい。昨日のタイムリーヒット、今日の3ランホームランと打撃でも勝利に貢献したのだが、ロマン、赤川の先発投手の完投をアシストした部分も評価できることだと思う。私は、相川が怪我で離脱して以降は、中村起用を強く訴えてきた。強気のリードと強肩、シャープなバッティングを期待してのことだ。もちろん今でもこの中村は将来ヤクルトを背負って立つ存在だと思っている。それでもここ2日の相川の活躍を見ると、今チームを背負っているのは相川だと改めて感じた。宮本がいない中チームを引っ張っていける選手は現状相川しかいないだろう。ロマンを2試合連続の完投に導き、スタメンを中村に譲ることの多かった赤川とのバッテリーでも結果を出した。明日の先発はプロ入り初登板の八木である。相川の力が必要なのは、「正に今この時」なのだろう。頼むぞ相川。

打線は、今日も森岡が目立っていた。2安打3得点と出塁がいずれも得点に繋がった。守備でも奮闘しており、ようやく一皮むけた印象だ。高校時代はスター選手として活躍した森岡がその潜在能力を開花させる日が来たのかもしれない。このブログのコメントでも森岡をレギュラーに推す声がある。守備が安定してくれば一気にレギュラー奪取もあり得そうである。
そんな中で8回に森岡の代打として登場した山田がヒットを放った。今日登録されたばかりだが、しっかり結果を残した。山田のスケールの大きなプレーとスター性にも再度注目していきたい。
相手のミスもあったが、森岡、福地、相川と言う下位打線が結果を残してくれた。この勢いを明日につなげたい。

P.S　明日の予告先発は、上記の通り八木である。赤川、日高、中村と同期の4年目のサウスポーである。ドラフト時から注目されており、潜在能力はかなり高い。それでも私は、来年以降の戦力だと思っている。今回の1軍登録も勝ち取ったものではなく、層の薄さから仕方なく巡ってきたものだと思う。今の八木に大きな期待をかけることはできない。それでも明日の試合は消化試合な訳ではない。やってもらわなくては困る。ヤクルトファンの注目が集まる中、衝撃デビューはあるのだろうか？
少し早い感はあるが、今日の山田に明日の八木と若手の活躍ぶりを楽しみにしたい。

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