グループリーグでスペインを破るなどグループ首位で決勝トーナメントに進んだ日本は、オールドトラフォードでエジプトを3-0で破り、44年ぶりのベスト4進出を決めた。
今回のオリンピック代表は、香川は外れたもののかなりのタレント揃いであり、以前にも書いたようにオーバーエイジの起用方法も個人的には好きだったので期待していたのだが、予想以上に順調に勝ち上がってきている。
今日のエジプト戦は、開始早々から押し気味にゲームを進め、前半14分に清武からのパスに反応した永井が抜け出し、先制点を奪取する。見事なゴールだったのだが、シュート直後に相手選手のチャージを受けてしまい、永井は交代となってしまう。
この永井の交代でそれまでの良い流れが一変してしまう。それでも何とか得点を許さずに耐えると41分にゴール前で抜け出した斉藤が倒され、相手DFが一発レッドで退場となる。FKでの追加点は奪えなかったが、前半を1-0で終えることが出来た時点で勝利に大きく近付いた。
後半は、吉田、大津がヘディングで得点し、3-0で快勝した。
素晴らしい勝利だったのだが、永井の存在の大きさに驚かされた試合でもあった。以前から日本サッカー界では前線からのプレスと言う言葉はよく使われてきたのだが、永井のスピードを活かしたプレスは相手にとって相当厄介なものだったのだろう。その証拠に永井が居なくなった日本は、急に劣勢に立たされたように感じた。ゲームプランが崩れた瞬間だったのかもしれない。
それでもこの劣勢を吉田、徳永のオーバーエイジを中心に耐え忍んだのが大きかった。これで4試合連続完封ということでチーム全員でしっかり守れている。守備と攻撃が連動している今の日本のサッカーは、面白い。次は、メキシコかセネガルが相手である。オリンピックの前にメダルの確率は10~15%と言ったが、これで50%にはなったと思う。
初戦で怪我をし、心配した大津と酒井宏樹は元気にフル出場してくれているのだが、今日怪我でピッチを去った永井と東の状態が気になる。特に永井は、世界のサッカーファンに相当のインパクトを与えているだけに何とか準決勝に間に合って欲しい。ここまで来たら決勝で戦う姿を見てみたい。
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