ドラフト1位を再考してみよう

ドラフト

ドラフトのコメントを募集したところ、パインさんからコメントを頂きました。ありがとうございます。さてこのパインさんのコメントから何を書こうかと思ったのですが、ドラフト1位指名の再考というタイトルにしてみました。

先日記事にしたようにヤクルトは、藤浪晋太郎投手(大阪桐蔭)を1位指名する。との報道がありました。近年のヤクルトのドラフトと事前報道の関係性を考えるとこのまま藤浪を1位指名する可能性が高いと思うのですが、パインさんのコメントにあるように、近年の斉藤佑、高橋周に比べてヤクルトのユニフォームに袖を通すイメージが湧かない。というのも長年ヤクルトを応援してきたファンの方なら何となく賛同できるのではないでしょうか?

ここ数年プロ野球界を代表するようなスター選手を数多く輩出している大阪桐蔭高校ですが、ヤクルトは大阪桐蔭にほとんど縁がなかったように思えます。私の記憶では大阪桐蔭からヤクルトに入団した選手はまだいないのではないでしょうか?
そして197センチという高身長。春夏連覇を達成した大阪の高校出身のスター選手。確かにヤクルトっぽくない指名に感じる。個人的にも「2012ヤクルトのドラフト(1)」の記事でも書いたようにその記事を書いた時点では藤浪の指名はないと思っていた。
それほどまでにイメージができない指名と言うこともできる。それでも私はこの指名に賛成である。プロ野球界のことを考えれば、阪神などの関西の球団に入団したほうが盛り上がる!などといった意見もあるだろうが、厳しい大阪予選を勝ち抜き、春夏連覇を達成したエースの実力は十分である。ドラ1四兄弟と呼ばれる村中、増渕、由規、赤川と比べても入団時の完成度で言えば藤浪が№1だろう。即戦力で期待できる逸材であることに変わりはない。本人も12球団OKの意向ということで小川監督には何とか引き当ててもらいたい。

まさかの藤浪以外を1位指名の可能性はあるのだろうか?東浜、大谷、菅野、藤浪の中でパインさんが言う意味での入団がイメージできる選手となれば、やはり神宮球場で戦っている東浜(亜大)だろうか?
大谷(花巻東)も以前花巻東高の菊池雄星を指名したことがあったり、メジャー志望という意味では高井雄平(東北高)を獲得していたりするのでイメージは湧く。花巻東のチームの雰囲気も何となくヤクルト的なものを感じているのは私だけだろうか?
菅野に関しては、もう指名する必要はないだろう。菅野を責める気にはならないが、「巨人以外ならアメリカに行く。」と言ったニュアンスの報道がされている。巨人と言うチームのこういう部分は、本当に好きになれない。
ということで藤浪以外なら東浜、もしくは大谷だろう。この4人に指名が集中する可能性もある。そんな中で気になるのが、外れ1位候補である。藤浪を獲得できれば一番良いのだが、くじ引きで外した場合はどの選手の指名が想定されるだろうか?

外れ1位の情報は意外と情報が出回っていないのではないだろうか?基本的には投手の指名となるだろう。先に挙げた4人に対抗できる選手と言うと中々見つからないのだが…サウスポーなら川満(九州共立大)、松葉(大体大)、濱田(愛工大名電)、笠原(福工大城東)、森(東福岡)、右腕なら福谷(慶大)、増田(NTT西日本)辺りだろうか?もちろんこの中で1位指名を受ける選手もいるかもしれない。それでもこの中で個人的に1人選べと言うのならば濱田を選びたい。

濱田の夏のピッチングは、1位候補としてはだいぶ物足りないものだったが、センバツでの好投を見ていると08年1位の赤川よりも球威、テクニック、完成度ともに上回っているように感じた。太りやすそうな体質は気になるのだが、プロの練習にしっかりついていくことが出来たならば面白い存在になるような気がしている。

野手についてもまた記事にしたいと思うが、1位指名に関してはもし外れ外れ1位になってしまっても投手の指名になりそうなので今日はこの辺でおしまいにしたい。まとまらない文章で申し訳ありません。

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コメント

  1. パイン より:

    何か個別に対応していただいているようで、恐縮です(笑)

    正直、今年のドラフトは情報不足でよくわかりません。
    他球団のブログでは結構盛り上がってますが。(何故か外れ1位に熱心ですね)

    今日の報道でも、即戦力の投手を複数獲るということでした。
    それはいいのですが、ヤクルトの場合、具体的な名前が挙がってきませんね。

    ヤクルトでは当初、大谷が有力と云われていたと思います。

    それが、現場(監督)の「即戦力をおねだり」で出てきた名前が菅野。

    その後「即戦力でいける高校生」で藤浪。

    鳥原チーフスカウトのコメントも「即戦力では菅野は外せない」とか「優勝のために誰が一番勝てるのか」など。

    斎藤しか見ていなかった2年前や即戦力投手を差し置いて目指した昨年の高橋のような狙いが今年は??

    スカウトが迷っているような印象です。それとも余程の隠し玉があるのか?
    ここ2年は全く高校生投手をとらないというリスクのある補強をしています。
    それでも昨年は、故障がちだが、まともであれば使える「準即戦力投手」を多く獲得したはずです。
    本格的に戦力になるのは来年以降。
    焦る必要はないのに即戦力にこだわるのはスカウティングの失敗を認めているんですかね。

    秋季キャンプのメンバーを見ないとわかりませんが、現状で何も情報がないところをみると由規、斉、中根あたりは来年も使えないのではないでしょうか。
    そう考えれば戦力は不安ですが、5年目を迎える赤川、八木、日高、中村と大学生世代の
    ドラフト1位クラスが4人いるのですから、世代間の断層を埋める意味でも高校生中心にいくべきでしょう。

    藤浪については、今年活躍した武田、釜田と同じく涼しい頭脳と熱いハートを持ったエース級の投手だと思います。
    そのままでも7、8勝は出来ると思います。しかし、それで即戦力と考えるのは反対です。
    彼は今年、最も投げた投手です。出来れば休ませ、じっくり育成すべきです。
    即戦力を求めるチームが指名することの怖さを感じます。

    鳥原さんには、ご自分のような変則タイプの好投手を見出して欲しいものです。

  2. FIYS より:

    > パインさんへ

    いえいえ。コメントいただけてありがたいです。

    ここ数年、人気選手が固まっているので外れ1位候補の話題がどうしても熱くなってしまうのでしょうね。

    確かに1位指名のドラフト戦略としてはぶれているかもしれませんね。私の推測だと藤浪が夏の大会で想像以上に伸びて即戦力という存在になったために一気に繰り上がったのではないでしょうか?もしかすると即戦力として菅野より上と見たのではないでしょうか?松坂レベルとは行かないまでも田中将大くらいの数字は残せると踏んでいるのではないでしょうか?私もそれぐらいやるのでは?と考えています。ちょっと甘いですかね。

    去年の指名を準即戦力と見ればまだまだ見どころはあるかもしれませんね。2年目となる来期に飛び出してくる選手がいるかどうか注目してみます。

    08年ドラフト組は凄いですね。私は、08年のドラフトをそんなに評価していなかったので驚きです。(赤川、中村もそこまでの選手になるとは感じていませんでした。)確かにもし大学生だったら1位クラスが4人いると言っても過言ではないですね。

    高卒投手は、ここ3年で平井だけなんですね。確かにリスクが高いですね。今年の指名に期待したいです。

    ちなみに鳥原さんは変則投手だったのですね。全く知りませんでした。

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