２０１２ゴールデングラブ賞

守備の名手に贈られるゴールデングラブ賞が8日発表された。

セ・リーグ【投手】広島・前田健太（２年ぶり２回目）【捕手】中日・谷繁元信（２年連続６回目）【一塁手】ヤクルト・畠山和洋（初）【二塁手】ヤクルト・田中浩康（初）【三塁手】ヤクルト・宮本慎也（４年連続４回目、遊撃手で６回受賞）【遊撃手】中日・井端弘和（３年ぶり７回目）【外野手】中日・大島洋平（２年連続２回目）、巨人・長野久義（２年連続２回目）、ＤｅＮＡ・荒波翔（初）

　パ・リーグ【投手】楽天・田中将大（２年連続２回目）【捕手】西武・炭谷銀仁朗（初）【一塁手】日本ハム・稲葉篤紀（初、外野手で４回受賞）【二塁手】ソフトバンク・本多雄一（２年連続２回目）【三塁手】日本ハム・小谷野栄一（２年ぶり３回目）【遊撃手】西武・中島裕之（２年連続３回目）【外野手】日本ハム・陽岱鋼（初）、日本ハム・糸井嘉男（４年連続４回目）ロッテ・岡田幸文（２年連続２回目）（サンケイスポーツ引用）

このような顔ぶれになった。ヤクルトからは、宮本が三塁手として4年連続の受賞となったほか、以前から守備の評価が高かった二塁手の田中浩が初受賞、そして一塁手ではまさかの畠山が受賞した。

記者投票ということもあってか毎年意外な受賞があるのだが、今年も「おやっ。」と思うような受賞があった。（その最たるものが畠山の受賞だと思うのだが…）
それでもやはり選ばれた面々は、素晴らしい守備力の持ち主だと思う。
宮本に関しては、サードの守備は、昨シーズン辺りからまた一段と上手くなっているような印象すらある。正直コンバート1，2年目は、名前で賞を受賞しているような部分もあったかと思うのだが、ここ2年の守備は三塁手として超一流といっても良いものになっている。ショートとしてもサードとしても素晴らしい守備力である。送球の安定感は現在でも抜群である。そして打球への反応に関しては、コンバート当初より速くなっているような気がする。衰え知らずの守備である。
田中浩は、8年目にして初受賞となった。ヤクルトファンの方ならこの田中浩の受賞は非常に嬉しいのではないだろうか？個人的には2～3シーズン前の守備の方が凄みを感じていたのだが、基本に忠実でバックアップも欠かさない田中浩の守備はゴールデングラブ賞に十分値するものである。子ども達にもお手本にしてほしい二塁手である。
畠山の受賞には驚いた。守備率・９９４でセリーグの一塁手№1だったというのにも正直驚いた。畠山に関しては守備が上手いイメージは全くない。どういう理由で票が集まったのか分からないのだが、セリーグで一塁手として起用され続けた選手が少なかったのではないだろうか？守備範囲も広いイメージはないし、グラブさばきが上手いイメージもない。それでも自分ができるプレーはきっちりとこなそうとした結果が今回の受賞につながったのではないか？もしかすると私は畠山に対して守備が下手だという先入観を持ち過ぎていたのかもしれない。そんなことはないと思うのだが…

毎年楽しみにしている賞なのだが、今年でいえば、パリーグの外野陣、糸井、陽、岡田の躍動感のあふれる守備が大好きである。セリーグでは去年の浅尾も凄かったのだが、今年の前田健も素晴らしい守備を見せる。PL学園の大先輩桑田投手を彷彿とさせる守備は一見の価値ありである。
受賞した選手の皆様おめでとうございます。

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