今日はJリーグの話題を書きたいと思う。以前から佐藤寿人というストライカーについて書いてみたいと思っていたのだが、そんな中昨日サンフレッチェ広島が2012年の年間優勝を決めたため、チームのことに絡めて書いてみたいと思う。 野球太郎No.001 2012ドラフト直前大特集号 (廣済堂ベストムック) 新品価格
私は、Jリーグ創設当時は小学生でJリーグブームを直に経験している。しかし最近ではJリーグをテレビで見ることは激減し、サッカーをテレビ観戦する機会は、日本代表の試合かワールドカップ、チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ、高校サッカーくらいになってしまった。
一応日本代表の試合は見ていたため佐藤寿人選手の存在は知っていたのだが、あまり印象に残るタイプのストライカーではなかった。(個人的には久保竜彦のような身体能力抜群のストライカーが好きだったため。)そして佐藤はドイツワールドカップにも南アフリカワールドカップにもメンバーとして選出されることはなかった。
それでも私の記憶の中でこの選手の印象が薄れることはなかった。理由は多分2つある。1つはJリーグで得点を獲り続けていたから。そしてペトロヴィッチが監督になってからのサンフレッチェが面白いサッカーをしていたからだ。
ペトロヴィッチ体制の広島は、最終ラインから丁寧にパスを繋ぐサッカーをするということで注目を集め始めていた。私がそのことを知ったのは2007年にJ2落ちが決まった後の天皇杯をテレビ観戦した時なのだが…その天皇杯でのサッカーが噂通りとても面白いものだった。個性的な若手の選手も次々と現れる中でそのチームのフィニッシャーとして佐藤は、チームを引っ張る選手となっていた。
J2から1年で昇格すると2008年からはJリーグでも上位を伺えるチームに変貌していった。その中で変わらずチームの中心にいた佐藤寿人は、今年9年連続2ケタ得点という偉業を達成するとともにJ1通算100得点を記録するなどコンスタントに結果を残し続けた。
この佐藤寿人、私のような素人から見ると何が凄いのか分かりづらい。試合の中で目立つ場面も決して多くはないのではないだろうか。それでもゴールを決める場面に頻繁に登場する。「そこにいる。」というのが佐藤寿人の一番の武器なのではないだろうか?ディフェンスラインの裏をとるスピード、ポジショニング、シュートの正確性を合わせ持ったストライカーである。
個の力で得点を奪うわけではないのだが、チームの戦術として佐藤が最後にフィニッシュするという形が出来上がっている。サンフレッチェというチームがあって佐藤寿人が活きるという考えもできるのではないだろうか?
普段Jリーグを見ない私だが、昨日はたまたま優勝が決定したセレッソ大阪戦を見ることが出来た。大型補強は行えないが、チーム戦術を徹底し、監督がペトロヴィッチから森保監督に代わってもチームとしての完成度を高めたサンフレッチェの優勝は嬉しいものだった。
佐藤寿人を代表に!という声も多く挙がってくるとは思うのだが、今の代表に佐藤タイプの選手の必要性をあまり感じないのも事実ではないだろうか?佐藤自身は代表でやりたい気持ちはもちろん強いと思うのだが、クラブで輝くストライカーというのも味があって良い気がする。まずはクラブワールドカップでの活躍を期待したい。
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