今シーズンのセリーグは、中日ドラゴンズが、最大ゲーム差１０を逆転して優勝した。今日は優勝監督の落合監督について書いてみたい。
賛否両論あると思うが、私は落合監督が好きである。私が幼いころに見ていた落合選手は、子どもだった私からすると「嫌なところで打つ」悪役のような存在で好きではなかったのだが、監督として勝利に徹する姿勢、勝利に導く手腕は、物凄いものを持っていると思う。正直今シーズン限りで解任となったことには驚いた。言い方は悪いが、他のセリーグのチームからすると朗報と言っても良いのではないだろうか？それほどまでに落合監督率いる中日は安定していた。今年の中日は、投手力こそ安定していたものの個人個人の能力は、他のチームとそれほど変わらなかったように感じる。ベテランと言われる年齢の選手も多いのだが、チームとしては完成されていた。今年のチームは落合野球の集大成だったのかもしれない。
８年連続Aクラス、リーグ優勝４回、日本一１回、どれも素晴らしい成績である。もちろん選手が素晴らしかったということもあるのだろうが、落合監督でなければ成しえなかった結果だと思う。
テレビなどで落合監督が野球について話しているのを見ていると引き込まれてしまう。今シーズンも中日との最初の４連戦のときにスポーツニュースで江川卓氏との対談が放送されていた。試合前の練習中の短い時間の対談だったが、江川氏、落合監督の話は、とても興味深かった。この時点では、中日は追う立場にいたのだが、落合監督は落ち着き払っていた。「今はまだ山場ではない。山場はもっと先に来る。」といったニュアンスの言葉や「この４連戦前に７ゲーム差くらい開いていても想定内だった。」などと言った話があった。今となってみれば、落合監督の想像通りに事が進んでいた気がする。また「選手は、困ったときは必ずサインを出す。選手のことをしっかり見ていれば分かる。」といった話もしていた。監督としての洞察力も素晴らしかったようだ。
選手時代の一匹狼的な印象が強かったため、正直落合博満という男がここまでの監督になるとは思わなかった。シーズンはほぼ終了したが、まだCS日本シリーズが残っている。中日落合監督、巨人原監督と名将率いるチームとの対戦になるが、小川監督も今後名将と呼ばれる可能性がある監督だと思っている。難敵との対戦になるが、一泡吹かせてもらいたい。
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コメント
落合監督のシーズンを通した戦い方、危機管理能力、目の付け所などは素晴らしいと思いますし、そういう監督がいるチームの野球はホントに面白いです。ただ野球人気が下降している今その面白さを試合後のインタビューなどでもう少し言葉でも表現してほしかったです。
野球好きさんへ
そうですね。人によっては、落合監督が苦手な人も多いでしょうね。逆にこれからは、積極的に野球の面白さを言葉にして伝えていってほしいですね。