ヤクルト2-8楽天
ブログタイトルは、今日のゲーム終了時点でのヤフーレの勝敗と防御率である。普段ヤクルトのゲームを追っていない野球ファンが、この数字を見た場合、「新外国人にしてはまずまず頑張っているんだな。」程度の認識になる可能性が高いだろうか?今日は降板した後にリリーフした丸山翔がランナーを返してしまったこともあり、自責点6が記録されてしまった。またここ4試合は、しっかり先発の役割を果たしながらもヤフーレに4敗が記録されてしまったため、今シーズンの通算成績はブログ記事タイトルの通りとなっている。「野球は数字のスポーツ」と言われることがあり、もちろんそういった側面はあるのだが、セイバー系の数字も頻繁に出されるようになってきた中で、どの数字を重視するべきか?という部分は、ファンの間でも意見が分かれそうである。私自身野球の数字を眺めるのは好きなのだが、今のヤフーレに関しては、勝敗、防御率という意味では、実力に見合わない数字が並んでいるように感じる。
ヤフーレは、今日もムービング系の多彩な球種を使って楽天打線を抑え込んでいった。140キロ台後半~150キロを記録するツーシーム、ストレートに140キロ台前半の球速帯のチェンジアップ、カットボール、ここに120キロ台後半のナックルカーブを上手く使って、打者を打ち取って行く姿は、ヤクルトファンの中では、おなじみの光景となった。チェンジアップに関しては、いわゆる抜けの良い空振りを奪えるチェンジアップという印象はないのだが、それでも打者のタイミングを外すことが出来ており、カウント球にも勝負球にも使える球種となっている。正直、このボールの良さは、テレビ画面で見ていても凄さがあまり伝わってこない。「何で打てないのかな?」と感じるようなボールにも映るのだが、ヤフーレは、このチェンジアップを投じる割合が非常に高い。今日のゲームでも最も多く投げ込んだ球種がこのチェンジアップである。おそらくヤフーレの投球スタイルからしても、このチェンジアップという球種が、魔球のような存在という訳ではなく、多彩な球種の1つにチェンジアップがあり、他の球種との組み合わせの中で打者に対応し辛い状況を作り上げているということだと思うのだが、本当に安定した投球を披露してくれている。
しかし、今日は、3回に四球からピンチを招くと、村林に先制3ランホームランを浴びてしまった。ヤフーレをそこまで高く評価していない方々は、おそらく失点に四死球とホームランが絡むことが多いという部分を重要視している方々なのではないだろうか?確かにこの部分は、ヤフーレの課題なのかもしれないが、それも野手陣の援護が少なく、負けが続いてしまっていることで失点シーンが強調されてしまっているからこそという面もあると思っている。7回に村林にタイムリーを浴び、この回を投げ切れずに降板してしまったことだけが残念ではあったのだが、個人的には今日の投球を見て評価が下がることはなかった。
ヤフーレが日本球界で活躍してくれている意味合いは、私達が思っている以上に大きいと思う。日本の野球文化の中では、中々出てくるタイプの投手ではなく、決して剛腕タイプでもないのだが、しっかり先発として試合を作ってくれる。日本野球における投手の新たな可能性を提示してくれているように感じる。またWBCのような国際試合という面を考えても、NPBで日本の打者がヤフーレのようなタイプの投手と対戦できることは、大きなことだと感じる。素人目には、一見凄みが分かりづらいが、実は打ちづらかったり、崩しづらかったりする投手がいることを実体験出来ていることで、初見の投手と一発勝負で戦わなければならない時に役立つことがあるのではないだろうか?野球というスポーツの奥深さを感じさせてくれる投手である。
打線は、今日も元気がなかった。楽天先発の松井は、金沢学院大出身のプロ3年目の投手であり、まだ実績を積み上げていない投手である。190㎝の長身と特徴のあるカットボールが大学時代から注目されていたのだが、正直そこまで苦戦するタイプの投手だとは思っていなかった。しかしヤクルト打線は、この松井に前に淡々とアウトを重ねられてしまい、完全にリズムに乗せてしまった。3回に先頭のオスナが2ベースで出塁し、1アウト1、3塁のチャンスを作ったのだが、ここで先制点を奪えなかったのが、試合を分ける一つのポイントとなってしまった。丸山和の打席でエンドランを仕掛けているのが、これは、とにかくどんな形でも1点奪えれば、試合を優位に進められるという思いから企図したのではないだろうか(実際にはリアルタイムでその場面を見ていないので分からない部分もあるのですが…)?ヤフーレを信頼した中での仕掛けにも感じたのだが、不発に終わってしまった。その後4回に、青木にタイムリー2ベースが飛び出したのだが、相手に3点を奪われた後の1点であり、試合の流れを変えるには至らなかった。結局松井の前に6回1失点に抑え込まれてしまい、完全に試合の主導権を楽天に握られてしまった。
ヤクルトのチーム状態は悪いのだが、正直パリーグの中では、最も勝てる可能性が高いのが楽天だと思っていた。その楽天に連敗してしまったことで、非常に苦しい状況に追い込まれた。そんな中で明日の先発マウンドに上がるのは石川である。これまでの石川であれば、こういった時こそ頼りになるベテランという目で見ることもあったのだが、今の石川の状況を考えると、もっと楽な状況でマウンドに上げさせたかったというのが本音ではないだろうか?石川自身崖っぷちの状況に追い込まれた中での登板である。長年石川の投球を見てきた私自身も今からドキドキしている。石川の投球は見たいのだが、「もし明日ダメだったら…」という嫌な考えもよぎってしまう。楽しみと不安が3:7といったところだろか。とにかくどんな形でも勝利が欲しい。
P.S 7回の2アウトからの5失点は、ミスが絡んだ中での5失点で非常にもったいなかったですね。まずはこういったプレーを減らしていくことからですよね。中々悪い流れを断ち切れませんね。
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