大晦日に行われたボクシングの世界タイトルマッチ5試合は、5試合ともに日本人が勝利する結果となった。(佐藤ー赤穂戦は日本人対決)
今回の世界戦も私は映像で見ることが出来ていないため多くを語ることは出来ないのだが、内山、井岡、佐藤に関しては、流石の内容と言ったところなのだろう。
WBA世界Sフェザー級王座統一戦で暫定王者のブライアン・バスケスと戦った内山高志は8回3分TKO勝ち。
WBC世界Sフライ級タイトルマッチで赤穂亮と戦った佐藤洋太は3-0の判定勝ち。
WBA世界Lフライ級王座決定戦でホセ・ロドリゲスと戦った井岡一翔は、6回2分50秒TKO勝ち。
このような結果になった。
佐藤選手に関しては、世界チャンピオンになった日本人ボクサーの中でこれほどトリッキーにアウトボクシングができる選手を初めて見た。赤穂選手が相手にならなかったということで同階級の日本人選手で佐藤に対抗できそうな選手はいないのではないだろうか?まだまだ課題は多いと思うのだが、今年は世界戦を4試合こなしたいという発言もあったようで今後の活躍が楽しみである。一発で仕留めるハードパンチャーも魅力的だが、佐藤選手のようにしっかり主導権を握り、相手を空転させる選手も充分魅力的である。個人的に好きなボクサーである。
内山選手、井岡選手に関しては、今後どんな選手と戦うのかに興味がある。
内山選手に関しては、キューバのユリキオス・ガンボア選手との対戦が噂されている。アテネ五輪金メダリストでWBAとIBFの世界フェザー級王座を統一した大物選手である。身体が柔らかくバネがあり、正直負ける姿が想像できないようなスター選手である。6度防衛を重ねている内山と言えども不利な戦いが待っていると思われる。しかし近年のボクシング事情を考えると本当に強い選手に勝たなければチャンピオンとしての価値が上がらない状況である。是非ガンボア選手と拳を交える瞬間を見てみたい。
それにしても今まで日本人がキューバの選手相手に世界戦をしたことはあっただろうか?少し気になる。
井岡選手は、大晦日にLフライ級の王者に輝いたことで2階級制覇となったが、こちらも内山選手同様ビッグマッチを期待したい。相手は、軽量級の怪物ローマン・ゴンザレス選手である。日本でも何度か試合をし、世界戦では、新井田豊選手からベルトを奪い、高山勝成選手の挑戦を退けている。34戦34勝28KOということで軽量級の戦績とは思えないKO率を誇っている。そのパンチ力は破格である。それでも井岡ならやってくれるのではないかという期待感はある。新井田、高山ともに完敗だったが、手も足も出なかったという内容ではなかったように感じている。(もちろん素人の私感なのだが…)井岡の高いボクシング技術を持ってすれば、上手く主導権を握ることも可能ではないだろうか?(ゴンザレスの圧力に12ラウンド耐え続けるのは容易ではないが…)実力は五分五分から若干不利くらいなのではないだろうか?しっかりとした準備が出来れば勝つチャンスは十分にあると見ている。
内山、井岡のビッグマッチに今年は期待したい!
また大晦日には、WBA世界ミニマム級王座決定戦で宮崎亮選手が、WBA世界Sフライ級タイトルマッチで河野公平選手が世界チャンピオンに輝いた。宮崎選手は、以前から評判の高かった選手である。これからどんな防衛ロードを歩んでいくか楽しみにしたい。河野選手は、日本人キラーのテーパリット選手をKOで下してみせた。日本人選手の世界戦で昨年1番の番狂わせだったのではないだろうか?2選手ともおめでとうございます。
今年の日本ボクシング界も楽しみな試合が多く待っていそうである。
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