ロンドンオリンピックのボクシングミドル級金メダリストの村田諒大の今後に関していくつかのニュースが飛び込んできた。気になるところである。
2012年ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリストの村田諒太(27)=東洋大職=がプロ転向し、所属先の第1候補を三迫ジムで最終調整していることが1日、複数の関係者の話で分かった。日本人金メダリストのプロ入りが実現すれば、1964年東京五輪でバンタム級を制した桜井孝雄氏(故人)以来2人目。村田はプロでも世界の頂点を目指すとともに、日本ボクシング界の大きな期待を背負ったデビューとなる。
日本ボクシング界に48年ぶりの金メダルをもたらしたロンドンの奇跡から約半年。プロ入りが注目されていた村田が次なる勝負の世界に飛び込む決意を固めたようだ。日本アマチュア連盟関係者は「所属の契約に至ったとは聞いていないが、転向した場合は三迫ジム所属になることは確かのようだ」と語った。
関係者の話を総合すると、昨秋から東京キー局のフジテレビが主導し、村田に接触。同局のボクシング中継の窓口となる名門の三迫ジム入りを進めてきた。村田は昨年末にはプロ入りを決意し、現在はプロ側と最終調整をしている。順調にいけば、2月中旬に発表される計画もあるという。(スポーツ報知引用)
プロ転向に動いた村田諒大(27)=東洋大職=に対し、日本アマチュアボクシング連盟(日連)が「アマ追放」とも呼べる厳しい姿勢を取った。背景には(1)プロ側への不信感(2)国際アマチュアボクシング連盟(AIBA)との関係−−の2点がある。(毎日新聞引用)
村田自身も揺れに揺れているようだ。現時点で村田のプロ転向が確実ということではなさそうである。もう少し様子を見ていきたいと思う。
個人的には、村田をプロのリングで見てみたい気持ちが強い。日本人のミドル級で世界と戦えるボクサーはそう簡単には出てこない。私の記憶にある中でも竹原慎二がカストロを破り世界王者に輝いた以降は、保住直孝、佐藤幸治といった日本では飛びぬけた実力を持ったボクサーでも世界戦では全く通用しなかった印象が強く残っている。
ロンドンオリンピックでの金メダルを引っさげてプロに転向した場合、村田はどれほどの結果を残せるのだろうか?現在27歳という年齢もあり、「いばらの道」になることは間違いないだろう。それでも以前に村田が語った「野球、サッカーの次にボクシングと言われるような人気種目にしたい。」という言葉を実現するには、プロ転向するしかないような気もする。
簡単に通用する世界ではないと思うが、村田程の逸材が日本に誕生する可能性はそれほど高いものではないだろう。ボクシングファンの一人として村田がプロの世界でどれほど通用するのか見てみたい。
「アマ追放」の記事に関しては、ちょっとよく分からない。アマチュアボクシング界のことをよく知らないので何とも言えないのだが、国際アマチュアボクシング連盟(AIBA)というものは、なんか胡散臭さを感じてしまう団体である。今回のオリンピックでのアマチュアボクシングの試合の判定などを見ているとまだまだ改善の余地がある競技に思えた。連盟の力がおかしな方向に働かなければ良いのだが…
日本アマチュアボクシング連盟もせっかくのスター選手を潰すようなことだけは避けてほしい。
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