即戦力の名に偽りなし。小川好投！

オープン戦　ヤクルト８－４オリックス
　　　　　　　ヤクルト４－１オリックス

オリックスとのオープン戦２連戦。今日はルーキー小川の好投が目立ったのだが、その前に昨日の試合から振り返りたい。

８－４で勝利したのだが、小川監督が「ひどい試合」と振り返っているように内容としてはイマイチの内容だったようだ。
先発の村中は、５回を被安打４奪三振５与四球２の４失点。昨シーズンから何度も書いているようにエースへの階段を一気に駆け上がってもらいたいのだが、村中の場合は何度も何度もつまづいてしまう。それでも間違いなく成長していると思うのだが、今日はオープン戦とはいえ失点の仕方が良くない。２回には２アウトから四球を与えると二盗、三盗と立て続けに決められ、自らのワイルドピッチで失点してしまうと、４回には竹原に２ランを浴びるなど３点を失ってしまった。この崩れ方が何とも村中らしいのだが、本当にもったいない。否「もったいない」などという言葉を使っても良い投手ではない。このような失敗を大目に見てもらえる時期はもうとっくに過ぎてしまっている。今シーズンはとにかく結果を残してもらいたい。
そういう意味では、ブルペン陣は良かったのではないだろうか。バーネット、平井、松岡は１回をノーヒットに抑え、押本もヒットは許したものの９回をしっかり無失点で締めくくってくれた。バーネット、松岡、押本という実績のある投手に交じって期待の星平井もきっちり結果を出してくれたことが非常に嬉しい。

打線は、１６安打を放った。森岡、川本、雄平といった中堅どころが２安打ずつ放つと、畠山、宮本も２安打ときっちり存在感を示した。森岡、川本、雄平についてはとにかく結果が求められてくる。目標はあくまで高く、レギュラーを狙ってほしい。

そして今日のオリックスとのゲームは、４－１で勝利した。今日目立ちに目立ったのは、ルーキーの小川だった。沖縄での対外試合で好投した小川に先発でのチャンスが巡ってきたのだが、見事にものにした格好だ。
５回を被安打２奪三振５与四球１の無失点。安定感抜群である。大学下級生の頃からアマチュア野球の雑誌などでは大きく扱われ、ドラフトイヤーにも即戦力投手としての地位を築いていた小川だが怪我も影響したのか２位での指名となった。小柄な体格、独特な投球フォームということもありプロの世界でどれだけやれるのか不安な面もあったのだが、今の所噂に違わぬ活躍ぶりである。やはり大学、社会人を経てのルーキーにはそれなりの安定感を求めたい気持ちがある。小川はそこにピタッとハマる存在のようだ。現在先発ローテーションの６番目の枠を担う投手の最有力候補と言えそうだ。期待大である。
ブルペン陣も先日２軍で打ち込まれた大場、江村が結果を残し、藤田、山本哲も持ち味は発揮したようだ。ブルペン陣が２日連続で結果を残したことも嬉しいニュースである。実績の少ない投手がブルペン陣の枠に入り込むチャンスもあまり多くはないだろう。その中で平井、大場、江村、藤田辺りは厳しい競争を勝ち残らなければならない。誰が勝ち残るだろうか？

野手陣も競争の真っ只中にある選手達のアピールが続いている。岩村、雄平、比屋根が２安打ずつ放っている。雄平の好調さはどこまで続くだろうか？そして大活躍している印象はないのだが、比屋根の打撃も昨シーズンに比べて向上しているのではないだろうか？センターのレギュラーに最も近いと考えていた上田の不調もあり、センター争いはまだまだ大混戦模様である。
またそろそろ一皮剥けてほしい武内やルーキーの谷内も少ないチャンスの中で結果を残している。谷内はひょっとすると開幕１軍もあるかもしれない。

ルーキーの活躍が目立つオープン戦前半戦。ヤクルトファンにとっては楽しみの多いオープン戦になっているのではないだろうか？


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