明日開幕するプロ野球。今日は開幕戦の予告先発が発表された。WBCの年と言うこともあり、例年に比べてバラエティーに富んだメンバーが集まっている。その中で特に異例なのが楽天の則本である。三重中京大からドラフト2位で指名されたルーキーである。ルーキーの開幕投手と言うことになると一人の選手の名前が浮かび上がってくる。それが元ヤクルトの高野光氏である。
今回の則本のルーキーでの開幕投手は、1984年のヤクルト高野光以来29年ぶりのことだ。私がプロ野球を見始めたのはおそらく1988年(保育園の年長組)のことだからルーキーの開幕投手を見るのは初めてのことになる。
もちろん高野氏がルーキーでの開幕投手を務めたことは知っていたのだが、こうして名前がクローズアップされると様々な気持ちになるファンの方がいるだろう。
私の記憶ではヤクルトを応援し始めたころ高野という名前は良く耳にしたと記憶している。しかし応援し始めた頃に怪我をしてしまい、全く見れない選手になってしまった。子どもの頃の1年2年は非常に長い時間に感じる。高野は、カルビープロ野球チップスのカードで見て想像を膨らますことくらいしか出来なかった。(荒木大輔も同様)
そんな高野の姿を再び見ることが出来たのは92年のことだった。しっかりと結果も残してくれたので投げている姿もしっかり記憶に残っている。高野と荒木。怪我に苦しんだ2人の復活は優勝したチームに大きな刺激を与えたのではないだろうか?
改めて成績を見て意外に感じたのは、92年の登板を最後にヤクルトでの登板がないことだ。もう少し投げていた印象があったのだが…記憶とは曖昧なものだ。
その高野投手は、94年にダイエーに移籍するものの結果を残せず、引退する。そして2000年に自ら命を絶つことになる。非常にショッキングな事件として印象に残っている。
私は、ルーキー時代の高野氏を知らないのでもしかすると全盛期を知らないのかもしれないが、調べてみると東海大学時代の成績が物凄い。そう考えるとプロで思うように結果を残せなかった投手なのかもしれない。それでも幼かった私の記憶に残っているということはやはり記憶に残る名投手だったのではないだろうか?
ルーキー時代、またアマチュア時代の投球を知っている方がいたら教えて下さい。
P.S 「ひ~かる~そのうわ~んで~♪」という渋い応援歌も印象的である。
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コメント
体力強化で始まったキャンプの成果がいよいよ試されますね。
則本は、力のあるボールを投げるいい投手ですね。星野監督の期待するものも大きいのでしょう。
さて高野です。弱かった時代のことですが、尾花、梶間と安定して二桁を望める投手がいるなかでの開幕投手。
武上監督が早々に休養したりとゴタゴタがありましたから、もしかしたら球団主導で、開幕投手に祭り上げられたかのかも。
竹本由紀夫、宮本賢治、荒木大輔と大物投手をドラ1で指名し、高野も競合の末に獲得した大学№1投手。
松岡弘投手が最晩年で、新しいチームの顔に期待されたのなら、やはり超大物といえますが、色白で穏やかな印象が、
ちょっと物足りないような感じもしたものです。
初登板で、たしか解説の別所さんが「こりゃ、すぐに二桁勝てる」と言っていたと思います。
新人で10勝しましたが、チームが51勝ですから、強いチームにいれば15勝くらいで新人王取れたかも知れません。
長身から投げ降ろす、というよりストレートは高めに伸びていたように思います。
92年の復活登板でも、ボールが高めに来ていて、変わらんなーと思ったことを憶えています。
92年は荒木、高野に伊東昭光の復活が優勝の原動力だったと思います。
その意味でも貴重な選手でしたね。
> パインさんへ
則本は敗戦投手となってしまいましたが、中々良いピッチャーですね。先発も中継ぎも両方行けそうですね。
高野は恵まれた体格から投げ込まれるボールに威力がありそうでしたね。確かに優しそうな顔をした投手でしたね。これは40歳にして自ら命を絶ったという部分もあり何となく気弱なイメージに映ってしまうということもあるのかもしれませんが…
尾花、梶間と安定感のある投手がいたのですね。そう考えるとパインさんが言うように球団主導で祭り上げられた開幕投手という話しもない話ではないなと感じます。
92年の高野、伊東、荒木は大活躍という訳ではないですがチームを支えたり、時には勢いをつけたりと印象に残る投球が目立ちましたね。