ボクシング史上初の高校生アマチュア7冠を達成し“怪物”の異名を取る日本ライトフライ級6位の井上尚弥(大橋)が16日、東京・後楽園ホールで、同級1位の佐野友樹(松田)を相手にノンタイトルの50キロ契約10回戦を行い、10回TKOで勝利した。
(デイリースポーツ引用)
まだプロ3戦目の選手の試合がフジテレビ系列でゴールデンタイムに中継された。画期的なことである。おそらく先日プロ入り転向を発表し、今日プロテストを受けたロンドン五輪ミドル級金メダリスト村田諒大との二枚看板で中継を考えているのだろう。そう簡単に視聴率が稼げるとは思えず、この先フジテレビのボクシング中継がどう転んでいくかは何とも言えないが、ボクシング好きとしてはありがたいことである。
今日の井上対佐野を見た感想は、井上は流石に騒がれるだけのことがある選手だと感じた。バランスの良さとハンドスピードは見所があったし、左のパンチの豊富さには驚いた。ジャブ、フック、アッパーと様々な角度からスムーズにパンチを放ち、佐野に的を絞らせなかった。これだけ多彩な左を打ち込む選手は日本人ではあまりいないのではないだろうか?また一人日本ボクシング界に面白い存在が現れたな。といった印象である。
今日は、試合途中で右拳を痛めてしまい、中盤からはほぼ左手一本での闘いとなったが、日本ランク1位の佐野にボクシングをさせなかった。圧勝と言って良いだろう。
「怪物」「100年に1人の天才」などと呼ばれ、ノンタイトルでのゴールデン中継など破格な扱いを受けている井上だが、識者の皆さんはこの井上の実力をどう感じているのだろう?私は、日本人選手の世界戦しかテレビ観戦する機会がないので何とも言えないのだが、新井田豊や井岡一翔と言った世界を獲った選手と同列に扱えるだけの実力は持っていると思う。但し、フジテレビのこの扱いの中で試合を重ねていくことはプレッシャーも大きく茨の道になるのではないだろうか?それでも是非記録にも記憶にも残るボクサーになってもらいたい。
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