ヤクルト3-1広島
1-1の同点、8回2アウト1,2塁バッター前田智の場面で登板した江村は追い込みながらも前田智にデットボールを与えてしまう。このデットボールにより前田智は左手首を骨折。鬼の形相で江村に向かって歩き始めた。それをきっかけに最近では珍しい両軍入り乱れての小競り合いとなった。広島の古沢コーチは暴力行為で退場となった。前田智は好きな選手なだけにこの怪我は心配である。一日も早く復帰して頂きたい。
前田智のデットボールで江村は2アウト満塁とピンチを広げてしまう。個人的にはここで投手交代だろうと思ったのだが、ベンチは続投を指示する。
前田に鬼の形相で睨まれ、乱闘になってしまった後だけにルーキーには荷が重いと感じたのだが、ここで江村がベンチの期待に応える。ルイスをキレの良い外角のストレートで見事三振に仕留める。この場面で江村を続投した背景には中継ぎ投手不足という事情が絡んでいたとは思うのだが、ベンチは良く江村を信じて続投させたと思うし、江村自身もよくビビらずにルイスに立ち向かったと思う。前田智を骨折させてしまっただけに手放しで喜んではいけないのだが、あの場面で三振を奪ったのだからヤクルトファンとしては「アッパレ」を挙げたいと思ってしまう。
そんな江村にこの後プロ入り初勝利が転がり込む。8回2アウトから森岡、ミレッジが連打で出ると今日4番に座ったバレンティンが勝ち越し2点タイムリー2ベースを放つ。きっちり仕事をしてくれた。
9回は、バーネットの代役となった山本哲が三者凡退で締めて、3-1で勝利した。
先発村中は、7回1/3を被安打5奪三振4与四死球5の1失点。球数は135球に及んだ。ブルペン陣が手薄な中でよく投げたと言いたいところなのだが、四球のランナーを3塁まで進められての降板という内容もあり、少し厳しいようだが合格点は与えられない投球だったと思う。よく粘ったという言い方もできると思うのだが、全く持って物足りない内容である。早く力で打者を圧倒する村中の姿を見たいものである。
2番手古野は、厳しい場面での登板で栗原に2ベースを打たれて同点に追いつかれてしまった。苦しい台所事情があるだけにこれからもこういう場面の登板があるのだろうか?生き残りのためにも結果を残したい。
江村、山本哲に関しては今日の所は良く投げたと思う。こういうゲームを拾うにはやはりブルペン陣の奮闘が不可欠である。
攻撃陣は、田中浩、森岡の1,2番。4番にバレンティン、7番に武内を起用してきた。正直今のチーム状況で1,2番に田中浩、森岡という並びは、なんの怖さも嫌らしさもそして面白味もないと思うのだが、皆さんはどう感じるだろうか?それでも今日の試合では3回の先制したシーンで田中浩がエンドランを決め、森岡が犠牲フライを放つシーンがあった。そういう意味では機能したと言っても良いのだろうか。しかし先ほども書いたように個人的にはこの1,2番コンビは「なし」である。どちらか1人はスピード感のある選手にしてほしいというのが、私の希望である。相手にとって組し易い1,2番なのではないだろうか。明日のスタメンに注目したい。
ミレッジ、バレンティンは2ベース1本ずつだったが、良い場面で打ってくれた。8回2アウトからの連続2ベースはクリーンアップの仕事だった。
たった5安打ながら何とか3点を挙げたスワローズ。今勝つならこのパターンが1番多くなるだろう。まだまだ貧打線ということで投手陣に与えるプレッシャーも大きくしてしまっている。そのプレッシャーがじわじわと投手陣を苦しめているようだが、明日もルーキー小川に期待したい。江村、小川とルーキーによる2連勝を是非見てみたい。
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