ヤクルト7-11阪神
2週続けて厳しい阪神戦が続いている。選手層が薄い中で必死に抵抗しているが、歯が立たない状態である。13年シーズンは明らかに打球が飛ぶようになり、野球が変わっている。この変化に上手く対応しているのが阪神である。開幕前はここまで阪神に苦戦するとは思ってもみなかった。
小川は昨日の石川と同じく阪神打線に2試合連続で打ち込まれてしまった。先週の阪神戦までは安定した投球が続いていたのだが…タイトルで「どうした小川君」と書いたが、今日は小川どうこうよりも阪神打線を誉めた方が良いのかもしれない。手強いルーキー相手に2試合連続でプロの厳しさを教えた阪神打線は本物のようだ。小川が自らのタイムリーなどで3-1と逆転した直後の3回表の投球に前回の登板で味わった怖さがプレッシャーとなって小川に襲い掛かって来ているように感じた。2アウト3塁から鳥谷、マートンに四球を与えてしまい、新井良に同点打、新井貴に逆転打を許してしまった。新井良の2ベースは打ち取ったような当たりだったのだがバレンティンが追いつくことが出来なかった。この同点打自体は仕方なかったかもしれないが、その前の鳥谷とマートンへの四球に関しては、これまでの小川らしからぬ投球だった。プロの怖さを知ったことで微妙に投球が狂ってきているのかもしれない。プロ入り後最初の壁にぶつかったようだ。それでもプロの世界はまだまだここからである。強心臓を持つ小川がここからどのように立ち直り、成長していくか楽しみである。「やられたらやり返せ!」
投手陣は先週の阪神戦から先発陣が早い回でKOされてしまっているので非常に厳しい状態が続いている。5-5の同点に追いついた後の5回は、押本、正田で2失点を喫してしまう。6回は江村が西岡、大和に連打を浴びると鳥谷に完璧に捉えられた3ランホームランを浴びてしまう。8回には七條も鳥谷にタイムリーを浴びるなど阪神打線を抑えることが出来なかった。
ここまでは選手層の薄さをルーキーの好投などで凌いでいたが、やはり長くは続かなかった。そんな状況の中で復帰した押本は少し登板過多な状態が続いている。今日も1イニング持たずに降板となってしまった。それでも今の中継ぎ陣の顔ぶれを見ると押本、ロマンには頑張ってもらわなければならない。精神的に厳しいブルペン陣の仕事だが、今は精神面以上に体力的に厳しい状態が続いているのではないだろうか?1点失った直後に正田にスイッチしたところを見ると押本の状態は本調子からは程遠そうである。そしてロマンの登板がなかったことも気になる。ただ単に試合展開でロマンを投入できなかったということなら良いのだが、こちらもタフな起用法が続いているだけに少し心配になってしまう。
1軍、2軍の差があまりない状態になってしまっている投手陣は今は耐える時である。小川、江村、石山、大場のルーキーは打たれて学ぶこともあるだろう。何事も経験である。今味わっている痛い思いをこれからプラスに変えられるかどうかがプロで活躍できるかどうかの分かれ道になるのではないだろうか?
野手陣に関しては、最悪の状態は脱していると思う。そこで今日は、小川采配について書いてみたい。私は、これまで小川監督の采配については肯定的に捉えてきたファンである。3年前に最下位に沈むチームの指揮を執り、チームを立て直し、その後も大型連敗はあったものの投手陣を中心に守り勝つ野球を徹底してきた。長打力のある助っ人にも恵まれ上手く戦ってきたのだが、今シーズンは開幕早々躓いている。
今シーズンも怪我人が続出しているというのも苦しい戦いが続いている原因なのだが、もう一つ見逃せないのが、冒頭にも書いた通り、打球が飛ぶようになり明らかに野球が変わったことである。都市伝説的な話しになってしまうかもしれないが、これは統一球に何らかの変化があったと考えて良さそうである。(打者のレベルが全体的に底上げされたというのならプロの打者にアッパレなのだが…流石にここまで一気に進歩することはないのではないだろうか?)
①怪我人②飛ぶボールこの二つが小川監督のやりたい野球を阻んでしまっているのではないだろうか?そこで小川監督に提言したい。投手陣も苦しんでいる中で1点を取りに行き、1点を守る野球をやっていては勝ち星は増えてこないのではと考える。
ここは、思い切って攻撃時の采配をガラッと変えて欲しい。具体的に言うとビッグイニングを作るための攻撃に切り替えていってほしいということだ。決して強力打線ではないだけにリスクは大きく、泥沼にハマってしまう可能性もあるが、あくまで今シーズンの優勝を狙うならばこれくらい思い切ったことをしなければならないのではないだろうか?期待したいのは一か八かの采配である。
今日のスタメンは個人的には好みのオーダーとなっている。ここからは完全に独断と偏見で書かせてもらう。
打順は、
1番 センター 比屋根or上田
2番 セカンド 田中浩
3番 レフト ミレッジ
4番 ライト バレンティン
5番 ファースト畠山
6番 サード 宮本or岩村
7番 ショート 川島
8番 キャッチャー中村
9番 ピッチャー
こんな感じである。サードに岩村を入れるなら5番岩村、6番畠山でも構わない。ということでここ数試合のスタメンとあまり変わらない。先程も書いたようにスタメン自体は私の好みとほぼ一致する。今のヤクルトにはミレッジ、バレンティンという武器がある。この2人を活かすためにも畠山の復調が待たれる。これはファンの方々も様々な意見があると思うが、私は畠山は起用し続けながら復調を待つしかないと考えている。点を取るためには畠山の代わりになりそうな存在は見当たらない。畠山はもう若手ではない。それなりの責任を背負ってもらおう。
サードもできれば宮本よりも岩村を使いたい。これはバランス的なことになるのだが、畠山が打ってくれれば宮本の6番起用でも良いのだが、畠山が不調なら岩村を入れるしかない。相手に怖さを感じさせるためにはやはり長打力がある選手を起用したい。
ショートも当分川島で良いと思う。今日はタイムリーを含む3安打と結果を残してくれた。派手な守備も見栄えが良いが、私は川島の打撃に期待している。潜在能力は高い選手のはずである。期待しよう。
采配面に関しては、送りバントを少し減らすのはどうだろうか?これも賛否あると思うが、個人的には初回や先制点のための送りバントはOKと考えたい。それ以外は試合展開によるので簡単にノーバント戦法などとは言えないが、今の野球をしていては、大きな得点は期待できない。相手にプレッシャーを掛けながらミレッジ、バレンティン、畠山、岩村、川島辺りの打撃に期待してみるのはどうだろう?また比屋根、川島は積極的に走ってみてはどうだろう?ハイリスクハイリターンな積極采配を是非お願いしたい!
今日の記事を書き始めた時点では9回の0アウト満塁の場面から得点を奪えなかった場面の采配について書こうと思ったのだが、ちょっと内容が変わってしまった。ごめんなさい。とにかく言いたいことは小川監督頑張れ!である。
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