とりあえずロマンに拍手

ヤクルト１２－２オリックス

大勝ではあるが、これはオリックス投手陣の自滅によるところが大きい。年に数回のラッキーゲームだろう。打線よりも今日はロマンだろう。昨シーズンに続いて便利屋的な扱いをされているが、先発復帰となったこのゲームでもしっかり粘り、チームの勝利に貢献してくれた。

久々の先発となったロマンは、初回からランナーを得点圏に背負う苦しい投球となる。しかし３回に坂口に３ベースを浴びるとバルディリスにタイムリーを浴び先制を許してしまう。

それでも今日は打線がすぐに援護する。というよりはオリックス先発の松葉の乱調に漬け込む。１アウトから森岡、ミレッジ、バレンティンの三者連続四球でチャンスを作ると、畠山の２点タイムリーで逆転に成功する。

ロマンは、逆転してもらった後も毎回ヒットを浴びる苦しい投球となるが、３回以外は得点を許さず、結局６回を被安打８与四死球１の１失点としっかりゲームを作った。決して誉められるような内容ではないかもしれないが、あと一本を許さなかったことを評価しても良いと思う。そして何と言っても苦しい台所事情の中、先発、中継ぎ、抑え、そして先発とたらい回しにされながらも奮闘する姿は、数字以上の貢献度である。

このロマンの粘りに応えるように打線が６回７回に大量援護する。６回は２アウトランナーなしからまたも相手投手鴨志田の三者連続四球でチャンスを作ると、今日１番に起用された山田の走者一掃となるタイムリー２ベースで３点を追加する。７回は、畠山の２ランホームランから四球を挟んで６連打で一挙７点を奪い、試合を決める。
鴨志田、松本と言う現在決して盤石の地位を築いている訳ではない投手からの得点なので素直に喜べない部分もあるが、ファンとしては久々に打線が繋がり気持ち良かった。特に山田が２安打４打点と大活躍したのが嬉しかった。まだまだ守備は危なっかしいがやはり魅力的な選手である。これからもセカンドでの起用が続くのだろうか？個人的には森岡と山田は逆でも良いのではと思うのだが、試合を観戦している方々の印象はどうなのだろう？

今日の勝利はラッキーなものだと思った方が良さそうだが、交流戦前半を４勝７敗１引き分けという成績で折り返すこととなった。この状態でよく４つ勝てたものだ。他のセリーグのチームも苦戦しているだけになんとか交流戦５割を目指して戦ってほしい。


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