ヤクルトに育成力はないのか?

シーズン中のこの時期に書くべきことではないのだが、昨日の記事に熱いコメントをもらったため、今日も昨日に続いてちょっといつもとは違った記事を書いてみたいと思う。

ヤクルトのような大型補強が難しい球団に求められるものは何だろうか?私はドラフトと育成の2本が最も重要になってくるのでは?と考えている。ドラフトに関しては、2008年ドラフトからドラフト会議直後にはモヤモヤ感が残るドラフトが個人的には続いている。(2008年は高卒選手がモノになってきており、その後のドラフトに関しても結果が出るのはまだ先の事だが…)

ドラフトのことは一旦置いておいて今日語りたいのはヤクルトスワローズの育成力である。他のチームと比較している訳ではないので自分の印象度だけで話すのだが、はっきり言ってヤクルトの育成は上手くいっていない!

現チームの中で育成が上手くいった選手はどれくらいいるのだろうか?
ここからは完全に私感での文章になりますがご了承ください。
投手では石川、館山については怪我を持っての入団だったとは思うのだが、両投手ともにアマチュア球界では知られた存在であり、育成という言葉は使い辛い。おそらくどのチームに入団していたとしても主力選手になったのではないだろうか?(石川を自由枠、館山を三順目で獲得したドラフトは上手かったとは思う。)
ドラ1四兄弟に関しては、長男の村中もまだ26歳なので結論を出すのはまだまだ早いのだが、潜在能力からしたら育成に失敗していると言っても過言ではない。村中、増渕、由規は故障を経験しており、この怪我が伸び悩みにつながっているのかもしれない。由規に関しては、肩の故障ということでマウンドに戻って来れるかどうかも危ぶまれている状況である。
末っ子の赤川を含めた2008年ドラフト組のサウスポー3人衆はこれからに期待してみたいと思う。それでも日高、八木はやはり故障がちであり、心配である。
高卒というカテゴリーで言うと山本斉、平井もいるがこれまた故障に苦しんでいる。忘れていたが、雄平(高井)も超高校級の投手だったが、完全に育成に失敗してしまった。
大社からのドラフト組で行くと、松岡、山本哲が辛うじてヤクルトというチームだからこそ結果を出したかな?という印象である。(松岡は自由枠、山本哲はドラフト2位であり、この考え方も賛否あるかと思いますが…)

こうしてまとめてみるとどの投手も故障に苦しんでいる。特に高卒投手の伸び悩みはちょっとひどいのではないだろうか?このままでは高卒のスター候補投手がヤクルトという球団を嫌ってしまうのではないか?と勘ぐりたくなるような状況である。

それでは野手はどうだろう?岩村、畠山については成功と言って良いだろう。2人とも確か1、2年目から2軍で結果を残していたので、素材は良かったと思うのだが、良く育て上げた部類になるのではないだろうか?(畠山は遠回りし過ぎかもしれませんが…)
後は中村、山田も順調に育っていると言って良いだろう。(2人ともこれからが本当の勝負になるが…)
野口、川端、上田は怪我で苦しんでいる。川端、上田に関してはこれからの活躍に期待したいところなのだが、育成成功という言葉は今の所使えない。身体の状態が非常に心配である。2人とも好きなタイプの選手なのだが、中々本来の実力を発揮することが出来ていない。
大社組では宮本、田中浩に関しては、試合に使いながら上手く育てたというか育った選手だと思う。

これだけ伸び悩んでしまえば優勝から遠ざかってしまうのもうなずける。要因はいくつかあると考えられるのだが、やはりあまりに大きな怪我をする選手が多過ぎる。この部分に関しては、球団を上げて管理していかなければならない。怪我をしない身体作りというものが非常に重要なことが分かる。
特にまだまだ身体が出来上がっていない高卒の選手の育成方法を考え直す時期に来ているような気がする。「育てたくても育てられない。」ヤクルトの現状はこんな言葉でまとめることができるのではないだろうか?(簡単にまとめ過ぎですかね。)

はっきり言ってしまえば今のヤクルトは選手の育成に失敗していると言って良いだろう。外国人補強やトレードなどで上手く取り繕ってきてはいるが、今シーズンは非常に厳しい状況ですね。というよりこんな記事をこの時期に書かなければならなくなるとは…非常に残念です。

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