もったいない敗北

ヤクルト３－４DeNA

絶対に勝たなければならない今日のゲームだったが、勝つことが出来なかった。昨日前田健に抑え込まれてしまった打線は、今日は小林寛の前に沈黙し、八木、石山も踏ん張りきれなかった。とても残念なゲームである。

今日のゲーム小川監督は、最近調子を落としている山田に代えて、１番セカンドで田中浩を起用してきた。この起用は見事に当たるのだが、打線はつながらなかった。今日も試合を見ていないのだが、おそらくポイントとなったのは５番畠山と言うことになるだろう。

昨日までで３２本のホームランを積み重ねてきているバレンティンに対して、DeNAは初回からまともに勝負してこなかった。４打数で３四球。Yahooの１球速報を追うと、この４打席でDeNA投手陣が投げたストライクは１球だけである。そうなると期待されるのが、５番の畠山のバットなのだが、ことごとく凡退を繰り返してしまう。今シーズン不振が続く畠山だけに精神的にも厳しい状況なのかもしれない。バレンティンが歩かされることによってプレッシャーはいつもよりも大きかったのかもしれない。それにしても４－０では擁護することは出来ない。今後５番に誰を置くのか考えなければならない。
それにしても７回の０アウト１塁で畠山に送りバントという作戦は如何なものだろうか？以前にも同じようなことを書いたのだが、私の中でこの作戦はありえない。送りたいのだったら代打を出してきっちり送れば良い場面である。結果はバスターを仕掛けて最悪のダブルプレー。ダブルプレーは仕方ないのだが、最初から畠山のバットに期待するべきだと思う。５番で起用しているのだから…この場面については采配に関しても注文を付けたいと思う。

それでもこの回２アウトランナーなしからようやく打線が繋がる。川端、相川の連打で２アウト２，３塁とすると川島が歩かされ、２アウト満塁とチャンスが広がる。ここで小川監督はここまで好投を続ける八木をそのまま打席に立たせる。すると八木が見事にライト前にタイムリーを放ち、自らの手で先制点を叩き出すと、続く田中浩も２点タイムリーを放ち、リードを３点に広げる。正直この３点で勝負あったと思われたのだが…

ここまで好投していた八木は７回も簡単に２アウトを取るものの、井出、金城に連打を浴びると、鶴岡に２点タイムリーを浴びてしまい、点差を１点に縮められてしまう。すると８回には２番手石山がモーガンに逆転２ランを浴びてしまい、そのまま３－４で逆転負けを喫してしまった。

何とももったいないゲームとなってしまった。特に先発の八木は、６回までほぼ完璧な投球を見せていただけに７回２アウトからの投球が非常に痛かった。八木はここまでローテーションを守り良く投げてくれている。そして交流戦明け辺りからストレートの球速が明らかに上がっている。それに伴って三振の数も増えている印象がある。ローテーションを守りながらも一番疲れが溜まるであろうこの時期にボールの質が高まっていることに驚いているのだが、まだまだ詰めが甘い印象である。ここら辺が同学年の勝てる投手小川との違いだろうか？
今日に関しては、６回で１００球を要しており、体力的にもいっぱいいっぱいの状態だったのかもしれないが、何とか７回は踏ん張ってほしかった。援護がなければ好投するものの援護点が入ると崩れてしまうのは、精神的な問題だと思うのだが、経験を積んで是非勝てる投手になってほしい。本当にボールの質自体は、小川よりも上なのではないかと思わせるほどのボールを投げている。村中が頭角を表した時と重なるのだが、村中よりもコントロールが安定している分安心して見ていられる。小川、八木の左右の両輪がエースとなる日を楽しみに待ちたい。ちょっと早いかもしれないが、八木の実力は「本物」と言って良いのではないだろうか？

２番手の石山はボールが上ずってしまった。まだまだピッチングの引き出しが少なく、今の所武器であるストレートを軸に押していくピッチングをするしかないのだが、これだけだとオールスター以降に疲れが溜まってくると心配である。それでも松岡、バーネットが復調すれば負担を減らすことも可能だと思う。チーム全体で石山を支えていきたい。

今日は勝たなければならないゲームだったのだが、落としてしまった。昨日の大敗の方がまだ諦めがつく敗北だった。今日のような敗戦はチームの若さを物語っている。野村監督時代から継承されてきたそつのない野球は出来なくなっているかもしれないが、若手が出てきて魅力あるチームになりつつある。勢いが付けば面白いことになるかもしれない。期待したい。

P.S　試合を見ている訳ではないのですが、上田の足の状態はどうなのでしょうか？ちょっと守備に不安がありますかね。投手陣を助けなければならない存在なのですが…


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