ラルー大乱調

ヤクルト７－１３DeNA

４連勝はしていたが、先発投手が崩れてしまえばこんなものだろう。最下位を争っている両チームらしいだらだらとした長時間ゲームだった。

ヤクルトの先発は６月以来の登板となったラルー。しかし初回先頭の石川をいきなり歩かせてしまうと、そこからDeNA打線に５連打を浴びるなど４点を失ってしまう。２軍でどこまで修正できたのか分からないが、２軍落ちする前の状況と何ら変化のない投球だった。ランナーを出してからの投球に課題のある投手がいきなりランナーを許してしまってはこういった展開になってしまうのも予想できることである。
結局ラルーは２回４回にも失点を重ね、３回０/３を投げ、被安打１２与四死球１の８失点と散々な結果が残ってしまった。
それにしてもこのラルーは非常に使い勝手の悪い投手ですね。今後どう起用していくのでしょうか？ボール一つ一つは良いものを持っているようにも見えるのですが、それにしても各打者にしっかりボールを見極められてしまっている。おそらくタイプ的にはゴロを打たせて打ち取っていくピッチャーだと思うのだが、コントロールが悪く、セットポジションには大きな課題があり、テンポも悪い。これでは守備陣もリズムがつかめず、悪循環に陥ってしまう。
以前はリリーフ投手をしていたようだが、今の内容ではリリーフでも怖くて使えそうにない。ロマン、ミレッジの離脱によって外国人の枠的には空きがあるのだが、このまま１軍に置いておくのだろうか？
個人的にはこのラルー。まだまだ潜在能力を出しきれていない印象がある。言い方を変えればまだ伸びしろがあると思われる。コーチ陣の助言をしっかり聞けるタイプの選手ならば今シーズンは２軍でじっくり日本野球を叩き込み、来シーズン以降の戦力として期待してみるというのはどうだろうか？いずれにしろ今のままでは使えない。

序盤で先発が崩れてしまうと非常に苦しい戦いになってしまう。江村、増渕と２イニングずつ投げたが内容も結果も良くなかった。
江村は苦しい場面での登板となったが、左打者を抑えられないようではこれからプロの世界でやっていくには厳しいものがある。前半戦は良く頑張ってくれていたのだが、徐々に打ち込まれることが多くなり、防御率もいつのまにか５点台である。
増渕は球威もコントロールも本来の姿には程遠く、１軍で投げられる状態とは思えない。
江村はルーキーだが年齢的には２６歳、増渕は２５歳である。このままではプロの世界に長くいることは難しくなってしまう。厳しいことを言うようだが、江村にも増渕にもこれと言った武器が見つからない。ラルー同様自分が今どんな状況にあるのか客観的に把握してほしい。

結局投手陣はDeNA打線に２１安打を浴び、１３点を失ってしまった。単純な打力だけならDeNAはかなり強力と言って良さそうだが、もう少し何とかしてほしかった。

打線も誉められた内容ではなかった。しかしミレッジのいない今の打線に多くのものを求めることは出来ない。
今日は、相手先発の三嶋の乱調もあり、初回２回とチャンスはあったのだが、活かすことは出来なかった。（というより初回にラルーが大量失点してしまったことにより攻め手が限られてしまったのも痛かったが…）
上田が昨日の試合で自打球を当ててしまい、痛みが引かないことから比屋根、三輪の１，２番となったのだがこの１，２番は２人ともに１００点満点の仕事をした。２人で１０打席中９度出塁に成功した。点差がある中の打席で２人に求められたものは出塁だ。その中でこれだけ出塁できたのは高く評価してよいと思う。（まあDeNAの投手陣もひどかったが…）
しかしこの１，２番の頑張りを３番川端が台無しにしてしまった。相手投手もどの投手も決して調子は良くなかったと思うのだが、５打数ノーヒットと全く仕事が出来なかった。内容も良くない。甘い球にも振り遅れてしまい、ポップフライを繰り返してしまっている。それでもミレッジがいなくなってしまった今、川端と畠山（もちろんバレンティンも）に関しては、調子が悪くても使わざるを得ないだろう。それほどまでに代わりの選手がいない状態である。せっかくバレンティンが頑張っているのにこのままでは個人記録にしか目標を持てなくなってしまう危険性がある。
チームとして戦うためにもとにかく勝利が必要である。来週の中日、阪神との６連戦は非常に重要である。


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