WBC世界バンタム級タイトルマッチが12日、大田区総合体育館で行われ、王者・山中慎介(30)が同級8位の挑戦者ホセ・ニエベス(32・プエルトリコ)を1回KOで下し、4度目の防衛に成功した。山中の通算成績は20戦18勝13KO2分け。
(スポニチアネックス引用)
またもや「神の左」と呼ばれる強烈な左ストレートでの衝撃KO勝利となった。以前から記事にしているのだが、ここ数年長谷川、西岡、内山、井岡ら非常に魅力的なボクサーが出現しているのだが、この山中もこれらのボクサーと肩を並べるような存在感を放ち始めている。
それにしてもチャンピオンになってからの防衛ロードが素晴らしすぎる。初防衛戦がビック・ダルチニアン、2度目の防衛戦がトマス・ロハス、3度目の防衛線がマルコム・ツニャカオといずれも日本のボクシングファンには名の知れた相手と戦い、強い勝ち方をしてきた。
今日の相手ホセ・ニエベスは、今までの相手と比べると少し格下かな?と感じる相手だったのだが、その勝ち方で強さを存分に見せつけてくれた。見事な左ストレートだった。
左と言えば西岡利晃の「モンスターレフト」という異名が定着していたため、同じジムの山中にもその西岡にあやかる感じで「神の左」と呼ばれ始めたような記憶があるのだが、こういった場合結構な確率でマスコミが盛り上げるために仰々しい異名を付けては見たものの戦歴が伴ってこないスポーツ選手が多いのも事実である。しかしこの山中の場合、「神の左」という異名が板に付いてきた。西岡に負けず劣らずの左ストレートである。
そしてここで気になってくるのは今後の防衛ロードである。今日のインタビューでも語っていたように、日本人チャンピオン同士の統一戦が実現するのだろうか?
現在WBCバンタム級のチャンピオンが山中慎介、WBAバンタム級チャンピオンが亀田興毅、WBOバンタム級チャンピオンが亀田和毅である。亀田和毅の試合は見ていないので、今日は触れないでおくが、亀田三兄弟の長男亀田興毅との統一戦は個人的には見てみたいカードである。
正直亀田一家に関しては、様々な噂話などがありすぎて、純粋な気持ちでボクシングを楽しめなくなっている自分がいるためどう評価してよいか分からない部分がある。ニュートラルな気持ちで見ることが出来ないため、あまり亀田戦を見ていないのだが、この亀田興毅は、色々言われながらも7度の防衛に成功している。山中のように名の知れた相手との試合は、王者決定戦のムニョス(明らかに全盛期の動きではなかったが…)くらいだが、それでも世界ランカー相手に互角以上に戦っているのは確かである。もし山中VS亀田が実現するのならこのタイミングがベストではないかと思われる。
「神の左」と呼ばれる強烈なパンチを持つ山中に対して亀田興毅がしっかりガードを固めた中でアウトボクシングを展開し、隙があればカウンターを狙うような息詰まるようなボクシングが見れるのではないだろうか?山中の方に7-3くらいで分があるかと個人的には思うのだが、亀田興毅の勝ちに徹するボクシングも決して脆いものではないと思う。もしここで山中VS亀田が実現すれば盛り上がることは間違いないと思う。賛否両論あるかと思うが、私は是非見てみたいカードだと思っている。
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