谷繁の存在感

ヤクルト5-6中日

タイトルは一旦置いておいて、正直勝てるゲームをミスで落としてしまった。非常に嫌な負け方だった。勝つチャンスを自ら手放してしまったようなゲームだった。

それでは振り返って見よう。まずは先発の石川である。先に結果から書いてしまうと、5回で72球を投げ、被安打6(被本塁打2)無四球の4失点。と言う数字が残った。これだけ見ると調子が悪かったのかな?という印象が残ると思うのだが、決して調子は悪くなかったと思う。初回の2失点は2アウト2塁から和田にセンター前に落ちるヒットを許したものなのだが、その後で上田がとんでもない悪送球をしてしまい、バッターランナーの和田にまでホームインを許してしまった。何とももったいない失点だった。
そして4回には1アウトランナーなしからクラークにカウント3-0から高めのストレートを完璧に捉えられてライトスタンドに運ばれてしまった。これも石川のミスと言わざるを得ない。クラークに対して投げても良いボールではなかった。
そして同点に追いついてもらった直後の5回には藤井に一発を浴びてしまう。これは流石に打った藤井を誉めるべきだと思うのだが、打たれた場面が良くなかった。結局この4失点が響いて、72球という球数で5回のチャンスで代打を送られる羽目になってしまった。
そして逆転した後の6回には代わった藤田がいきなり和田に同点ホームランを許すと、ここで久古にスイッチする。久古は素晴らしいボールを投げ込んでいたが、2アウト後高橋にライト前に運ばれると、バレンティンと上田が重なってしまい、打球を後逸。一気に3塁まで進まれてしまう。
ここで中日ベンチは代打谷繁を投入すると、ヤクルトベンチもすかさず山本哲をマウンドに送る。嫌なムードを吹き飛ばしてほしかったのだが、谷繁にきっちりタイムリーを浴びてしまい、5-6と試合をひっくり返されてしまう。
6点の内少なくとも3点は防げる失点だったと感じている。非常にもったいない失点だった。

打線は昨日に続いて繋がる場面もあったのだが、今日はバレンティンが完全にブレーキとなってしまった。その他にも3回、4回、5回、8回にもう一本出ていれば勝てたゲームだっただけに攻撃陣ももったいない場面が目立ってしまった。

さてここからタイトルにした谷繁の存在感について触れていきたい。今日の先発マスクは、先発投手が山本昌ということもあって小田が被っていた。しかし小田は試合を落ち着けることが出来ず、6回の打席で代打を送られる。ここで登場したのが、谷繁だった。すると山本哲が投じた初球に「ボークではないか?」と主審にクレームを付ける。これは代わったばかりの山本哲を揺さぶる作戦に感じた。するとカウントを悪くした山本哲はフォークが甘く入り、谷繁に勝ち越しタイムリーを許してしまう。
しかし私が今日感じた谷繁の存在感はその後の守備の場面である。ここからは完全に私感で話してしまうのだが、山本昌が降板してから急に主審のストライクゾーンが狭くなった気がした。特に5回裏、6回表はピッチャーが投げるボールが無くなってしまうのではないかと感じるほど、辛いジャッジに感じていた。
正直6回表に勝ち越された時もまだまだ点を取るチャンスはあると感じていたのだが、キャッチャーが谷繁に代わってからピタッと試合を落ち着けてしまった。(もちろんマドリガルも良かったと思うのだが。)そしてヤクルト打線も谷繁の存在を常に意識しながらのバッティングが続いてしまったような気がする。8回の1アウト満塁での川端、バレンティンは浅尾にやられたというよりも谷繁のリードにやられてしまった印象が残った。流石に一流のキャッチャーである。

結局谷繁がマスクを被ってからは1点も奪うことが出来ず、敗れてしまった。非常にもったいない試合だったが、終わってしまったことは仕方ない。明日からの阪神戦も何とか勝ち越したいものだ。

P.S 今日の試合のポイントは、最終的には8回の1アウト満塁の場面で1点も獲れなかった場面だと思うのだが、テレビ観戦できた私的には、6回1アウト、カウント2-0から川端がボール球に手を出して打ち取られてしまった場面を挙げたい。上記に書いた通り、谷繁の存在感もあったと思うのだが、主審のジャッジが辛くなっていた場面だっただけに少し軽率な凡打に感じた。

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コメント

  1. すわあや より:

    初めまして。
    春先までは、スカパー!でプロ野球セットで毎試合観戦してました。
    確かに、端から怪我人はいました。
    雄平の成長などまだまだ、たのしかったが、全てに近いレギュラーが、出場不能になり、今季は絶望的と、観戦やめてしまいました。

    記事を見ると、怪我だけでなく、ミスがかなりあったようで、チャンスを与えられた若い選手が、凡ミスは厳しいですね!
    小川監督は、かわいそうだから
    もう、来季は休ませてあげたい。
    宮出や福池をまだまだ契約したら試合は、成り立ってました。

    なぜあれほど、怪我するかわかりません!
    今、仕方ないから、西武を見ます。
    しかし、こちらも怪我や若い選手が、育たないから、負けを覚悟して見てる状態でした。西武と、ヤクルト試しに監督のトレードしてみたら?

  2. FIYS より:

    > すわあやさんへ

    初めまして。確かにここ数年ヤクルトは怪我人が多くてファンにとっては辛いシーズンが続きますね。

    宮出、福地に関してはいなくなってからその必要性を感じますよね。(怪我人も多いですし…)

    それでも私はヤクルトを応援しますよ。一緒に応援しましょう。

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