宮本の執念も勝利には繋がらず

ヤクルト6-7中日(延長10回)

何度もヤクルトに流れが傾きかけたのだが、勝ち切れず結局中日との3連戦は3連敗と言う最悪の結果に終わってしまった。ちょっとこのブログでも何を書いていけば良いのか分からない状態になってきました。

投手陣からさくっと書いて行こうと思う。先発の石川は、それなりの投球を見せてくれた。しかし「エース」と呼べるような投球は今日も見られなかった。野手に足を引っ張られながらも、得点を許さず、6回までは2-0とリードしていたのだが、7回に突如石川が崩れる。先頭の高橋周、谷繁と下位打線に連続四球を与えてしまう。するとここでベンチは石川を諦める。投球数は100球を超えていたのだが、6回まで被安打2の無失点と言う内容の投球を見せていただけに早めの継投と呼んでもいいような投手交代だった。このピンチで登板した山本哲が中日打線の勢いを止められず、この回だけで4点を失い逆転されてしまう。
結果論で語ってしまえばベンチの継投ミスなのだが、石川が今シーズン中々安定した投球が出来なかった中でベンチの信頼を得られてなかったということなのだろう。石川の今日の投球内容は決して悪いものではなかったと思うのだが、この場面で降板させられてしまったことを石川には重く受け止めてもらいたい。投手陣も野手陣も経験不足の選手が多い中で、石川は気持ちの入った投球をしてくれているとは思うのだが…石川レベルの投手になってくると求められてくるものはあくまでも結果である。

リリーフ陣も勝ちパターンで起用される山本哲、バーネット、石山が見事なまでに失点してしまい、勝機を逃してしまった。山本哲に関しては、登板の準備が出来ていたのか疑わしくなるような乱調で石川が残したランナー含め4点を失ってしまった。
バーネット、石山はそれぞれホームランを浴びてしまった。やはり登板する順番を変えたところで劇的に変化することはない。以前のブログにも書いたのだが、石山に関しては、クローザーの起用よりも今シーズンはセットアッパーの役割で固定しても良かったような気がする。とにかく自信を失わないでほしい。
注目したいのは久古である。ボールのキレは戻ってきており、左打者相手ならかなりの確率で抑えられるようになってきた。しかし私が久古に求めるのは左殺しの役割だけではない。もし久古が他のチームに在籍していたなら左殺し一本でやっていくことも可能なのかもしれない。しかしヤクルトには信頼を置けるリリーフ投手が1人もいないような状況である。その中で左打者だけ抑えても勝利に直結することは少ない。そうなれば自ずとセットアッパー的な役割が求められてくると思う。今の久古は調子も良さそうなので、是非勝ちゲームでのセットアッパーとしての起用も見てみたいと思っている。

打線はまずはバレンティンにホームランが出なかったということが一番の話題となってしまう。まあ今日は打っていないのでバレンティンの話題はここまでとしますが、今日は、リードされてからの7~9回にそれぞれ得点を奪う粘りは見せてくれた。7回は上田の3ベースと相手の中継がもたつく間に1点、8回には相川の同点2ラン、9回は2アウトから宮本の執念のタイムリーで同点に追いついて見せた。8回、9回の攻撃を見ていると完全に流れはヤクルトに傾いたと思ったのだが、9回のサヨナラのチャンスも逃してしまうと、10回に押本が勝ち越し点を奪われ、最後は力尽きてしまった。

まだまだ打線が線になっていない印象である。若手が多く荒削りなチームなのだが、それにしても野球が下手である。個々の能力は決して低い訳ではないと思うのだが、得点に繋げることが下手である。宮本が引退表明会見で「ヤクルトの未来は決して明るくはない。」といった主旨の言葉を残していたと思うのだが、今のチームは勝ち方を知らなさすぎるのではないだろうか?宮本がいなくなる来シーズン以降ただの仲良しチームになってしまわないか心配である。

小川監督は確実にランナーを進める送りバントが好きそうだが、時にはもっと大胆に攻めてほしい。9回10回のどちらかは、ギャンブル的な仕掛けがあっても良かったと思う。

小川監督の采配も中途半端になっていますかね。こんなゲームが続くとブログもどうやって更新していって良いか分からなくなってしまいます。皆さんのこれからの楽しみ方はどんな部分でしょうか?やはり主にはバレンティンと小川ですかね?

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コメント

  1. 久保田 より:

    火曜日の試合のコメでは名前を書かずに送信してしまい大変失礼致しました。さて昨日の試合、神宮で観戦しましたけれども、6回裏に石川が打席に入ったのには驚きました。得点機でしたし、代打を出すものとばかり私は思っていたからです。確かに石川は0点で抑えてはいましたけれども、2点差なら山・バタ・石の継投で逃げ切るべきだったでしょう。だいたい、試合後半で投手がバッターボックスに入ってチェンジになったあとは、すぐに投球に入るので、投手としては良い結果は出にくいものです…。小川監督は戦力不足の中で頑張ってくれていますけれども、昨日は明らかに石川に代打を出すべきだったと思います。ここが最大の采配ミスだったと私は思いました。

  2. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    いつもコメントありがとうございます。そしてコメント返しが遅くなり申し訳ありません。

    石川はどうやら身体にアクシデントがあったようですね。現状のリリーフ陣の状態からすると中々継投に踏み切れない部分があるのでしょうね。小川監督はじめ首脳陣にも迷いが感じられますよね。

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