バーネットー山本哲ー石山の並び

ヤクルト5-4DeNA

2試合続けて打ち合いの中での接戦となったのだが、昨日に続いてバーネットー山本哲ー石山が見事な無失点リレーを見せ、DeNA相手に連勝し連勝を4に伸ばした。この並びが来シーズンに繋がるのか分からず、今更感も強い好リレーなのだが…

先発の石川は、2回に多村、後藤に連続ホームランを浴びてしまうと、3回にも小池、梶谷に連打を浴びピンチを招くと中村のダブルプレーの間に1点を追加されてしまう。
その後味方打線が反撃し、4-3と逆転してもらうものの直後の6回に多村、後藤に連打を許すと山田のエラーも絡み同点に追いつかれてしまう。
結局石川は、6回で94球を投げ被安打9(被本塁打2)無四球の4失点という内容が残った。その後打線が勝ち越し点を奪い、勝ち投手になったものの数字を見るとまだまだ本調子には程遠い内容だったのではないだろうか。無四球の内容ながら6回で被安打9は打たれ過ぎである。

7回表終了地点で5-4という試合展開は、昨日の試合と似たような状況だったのだが、昨日同様7回~9回はバーネットー山本哲ー石山が1イニングずつ無失点に抑えて勝利を手繰り寄せた。荒れた試合を落ち着かせる、これぞ勝利の方程式と言うようなリレーを2試合続けて見ることが出来た。この勝ちパターンがもっと早いうちに機能していればここまで最下位に沈むこともなかったのではないだろうか?
以前のMOLと呼ばれた松岡、押本、イムが終盤を任されていた頃は、今日のようなゲームでも7回までにリードしておけば逃げ切れる!と言ったゲームも今よりは確実に多かったはずだ。昨日今日の試合で改めて終盤3イニングを任される投手の重要性に気付くことができた。
それにしてもバーネット、山本哲、石山の3人については、来シーズンもこの並びが見られるのだろうか?

まずバーネットは今シーズン怪我もあり、絶不調で1勝8敗7S防御率7.36と酷い成績が残っている。このままでは来シーズンの契約も怪しいのだが、個人的にはもう1年残してみても良いのでは?と考えている。ボール自体はハマった時は相手打者がお手上げ状態になるようなキレキレのストレートと変化球を投げ込むことが出来ている。今シーズンは怪我と精神面の脆さからクローザーを降ろされ苦しんでいるが、年齢もまだまだ30歳でありこれからも十分やって行けるだけのボールは投げ込めていると思う。精神的な面であまりにも不安定ならクローザーではなく、今現在のように7回か8回に登板する形を取れば今シーズンのような数字は残らないのではないだろうか?昨シーズンのセーブ王であり、最終的にはクローザーの座に収まってくれれば一番良いのでは?と思うのだが、どうなるのだろうか?最後まできっちり抑えて来季の契約に繋げてほしい。

山本哲は2年続けて50試合以上の試合に登板している。1勝3敗11S防御率2.85と言う成績は、昨シーズンに比べて数字自体は、多少悪くなっているのだが、起用される場面の厳しさであったり、首脳陣の信用度と言った面では昨シーズン以上である。ルーキーイヤーにいきなり怪我で長期離脱を経験しているだけに身体のケアだけはしっかりしてもらいたい。山本哲の生き残る道はこのリリーフとしてしかないと思う。安定感と言う意味ではバーネット、石山と比べてもNo1だと思う。

石山は、本来は先発で起用したいという話をよく聞くため、来シーズンもリリーフ投手という立場にいるかどうか分からないのだが、短いイニングで全力で投げ込まれるストレートは一級品である。このボールを活かすのならリリーフの方が向いているのかもしれない。今シーズンは開幕1軍こそ逃したものの3勝2敗5S防御率2.81というルーキーとしては立派な数字を残している。

この3人がもう少し早く機能してくれたら…と思っているヤクルトファンは多いことだろう。3人とも信頼しきれない部分があるので、他球団の勝ちパターンに比べてしまうと脆弱に見えてしまうのだが、3人ともボールの質はそれぞれ良いものを持っていると思う。来シーズンに向けてもここからの登板を大事にしてもらいたい。

打線は、昨日は機能していた1番山田2番上田3番川端がほとんど得点には絡めなかったのだが、その分バレンティンが3安打1ホームラン2打点、ユウイチが1安打1ホームラン1打点、飯原が2安打1ホームラン1打点と気を吐いた。7回にバレンティンがタイムリーを放ち、なおも1アウト1,2塁でユウイチを迎えた場面で、DeNAがサウスポーの大原にスイッチしたところで代打に宮本を送った場面は「?」だったが、ここに来てユウイチ、飯原が調子を上げていることは嬉しいことである。2人ともだいぶ遠回りをしたプロ野球人生だが、来シーズンは本当に最後のレギュラー獲りのチャンスが待っていると思う。アピールを続けたい所である。

「今日のバレンティン」
4打数3安打1ホームラン2打点
昨日はブレーキとなってしまい、「どうかな?」と思っていたのだが、本当に大きなスランプがないのが今シーズンのバレンティンである。今日でホームランは58号となり記録を更新し続けている。打点も1位のブランコの3点差まで迫っている。三冠王も現実味を帯びてきた。

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コメント

  1. 久保田 より:

    連日の更新、しかも濃い内容での更新、頭が下がる思いです。過日、名前を書き忘れて投稿して以来ですから、1週間ぶりほどになるでしょうか?

    この間、バレがやってくれました! このペースなら60本、行きますね。ケガで出遅れたのが確か10数試合。開幕から出場していたら65本ぐらい打っちゃったかもしれませんね。

    三冠王も行けますよ! 中日の4番が帰国、横浜の4番がケガ、と「ツキや運」もバレに味方してくれています。…でも、こんなすごい選手が、昨年は「ミレッジ・ロマン・バーネット・林の次」という扱いだったのですから。林の故障がなかったら、2軍スタートの予定だったのですから、1年後のことはまったく分からないものです。ただ、ホームラン新記録を打ち立てた上に、三冠王を獲っても、MVPにはなりにくいという噂があります。過去に落合・バースも三冠王なのにMVPを獲れていません。基本的に「MVPは優勝チームの選手が断然に有利」というのが、その理由だそうです。巨人、確かにチームとしては優れています。けれども、個人的に誰か跳びぬけた選手がいたかというと、今年は明らかに「?」でしょう。それでも、阿部・西村のほうがバレよりMVPになりやすいという噂です。この成績でバレがMVPでなかったら、悲しいですね…。最下位の燕が悪いと諦めるしかないのでしょうが…。

    徳山・村中が打たれたことは、私は西田捕手の起用も間違いの一つだったと思っています。西田捕手、申し訳ないですけれども、まだ他球団の1軍選手への配球を100%理解しているとは思えません。かといって、徳山も村中も、まだ自分から捕手をリードできる投手や立場ではありません。徳山・村中を大事に扱うのなら、現状では相川捕手にリードさせるべきだったと思えてなりません。西田捕手は、もともと打撃を買われての登録でしょう…。リードの面で、捕手力はまだまだだと私は見ています。逆に言いますと、これでは、ファームで明らかに復調の兆しがあった村中も、将来性のある徳山も潰れてしまいます。

    川崎が上がってきました! 上田・飯原、ウカウカしていられませんよ!

    ユウイチ、これが本当の実力なのでしょうか? なら5年ぐらい前から、せめて今年の春先から打っててほしかったです。

  2. パイン より:

    久保田さんの言われるとおり、今年は読売の選手は振るいませんが、それでも楽々優勝してしまうところがチーム力なのでしょう。
    MVPはその代表なのでしょうね。

    さて、バーネットは昨年は出来過ぎのように思いましたので、今年は半信半疑に見てました。ちょっと悪すぎましたがね。
    今くらいの位置がいいのではないでしょうか。本来、繊細な投手だと思います。

    山哲は、元々リリーフ向きと言われた投手。すぐに離脱してしまいましたが、復帰後は予想通りに来ているのではないでしょうか。
    優勝を争っている訳でもなく、もっと大事に使って欲しいもところですが。

    石山は、予想以上に良かったです。スカウティングにも脱帽です。
    チーム事情で抑えのようですが、アマチュア時代も先発で実績があるわけでもないようですから、リリーフでピッチィングを覚えて、先発として満を持す、という方がいいのではないでしょうか。
    これもチーム事情でどうなるかわかったもんじゃありませんが。

    ドラフトで松井くんというのが、どんな感じかなあ、と考えています。
    素質な文句ありませんが、こんな弱小チームに即戦力の高校生として入団するのは、かなりの負担になるのではないかと心配ですね。

  3. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    コメントありがとうございます。

    バレンティンは凄いですね。こんな選手滅多に見れないのですが、そんな選手が応援しているヤクルトの選手と言うことが非常に嬉しいです。MVPは三冠王も獲得してしまえばバレンティンで確定だと思っているのですが…そんな噂もあるんですね。

    西田に関しては、経験を積んだということが大きいと思います。徳山はせっかくチャンスを掴みかけていただけに少し気の毒な部分もあったかもしれませんが、村中に関しては捕手関係なく力で抑え込める投球を期待しているのでキャッチャーが若かったからなんて言い訳はしないでほしいと思います。

    川崎上がってきましたね。楽しみです。ユウイチはバッティングセンスはあったと思うのですが、それ以外に全く武器がないので使い辛い選手ですよね。

  4. FIYS より:

    > パインさんへ

    確かにバーネットは昨シーズンが出来過ぎと言う部分はあったでしょうね。
    山本哲は、プロ入り後すぐに離脱してしまったこともあってあまり期待していなかったのですが、ここ2年でリリーフ陣の中心的な存在になりましたね。ピッチングスタイルも良い意味で若さを保っているのでこれからもフル回転してほしいですね。
    石山は想像していたピッチングスタイルとあまりにもかけ離れていたので本当に驚いています。ストレートの質は素晴らしいですね。

    ドラフトは松井投手に行ってほしい気持ちが強いのですが、超高校級の投手と言うと雄平、由規を育てきれていないためやはり心配ですね。

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