田中将大と則本昂大はR.ジョンソンとC.シリングに成り得るか?

今日楽天がパリーグのファイナルステージでロッテを4勝1敗(アドバンテージで1勝)で下し、日本シリーズ進出を決めた。これで26日からの日本シリーズは、2連覇を狙う巨人と日本シリーズ初進出となった楽天という組み合わせになった。セリーグ、パリーグのリーグ優勝チーム同士が戦う興味深い対戦となった。

タイトルは「田中将大と則本昂大はR.ジョンソンとC.シリングに成り得るか?」としてみた。仰々しいタイトルになってしまったが、今回の日本シリーズの構図が2001年のワールドシリーズ、ヤンキース対ダイヤモンドバックスの戦いに似ているのではないかと思いこのタイトルにしてみた。

私はメジャーリーグには詳しくないので細かいことまでは覚えていないのだが、4連覇を目指す王者ヤンキースにカート・シリングとランディー・ジョンソンという絶対的なエース2枚を擁する新興球団ダイヤモンドバックスが挑んだワールドシリーズだった。
結果から言ってしまうと最終戦までもつれ込んだゲームを制したのは、新興球団ダイヤモンドバックスだった。このシリーズでMVPに輝いたのが、シリーズを通してフル回転したシリングとジョンソンだった。当時のヤンキースにワールドシリーズで勝つためにはおそらくこういった勝ち方しかなかったのではないだろうか?
その証拠に初戦、2戦目をシリングとジョンソンに抑え込まれて敗れてしまったヤンキース。流れは完全にダイヤモンドバックスに傾いているように感じた。しかし王者ヤンキースは第3戦でクレメンスが好投し、1勝を上げると4戦、5戦はヤンキースがあまりにも劇的な展開で逆転勝利を飾る。ダイヤモンドバックスのアンダーハンドのクローザー、キム・ビョンヒョンが2戦続けて9回勝利まであと一人というところで同点ホームランを浴びてしまう。第4戦は10回にジーターのサヨナラホームラン、第5戦は12回にソリアーノのサヨナラヒットで勝利し、ホームニューヨークで3連勝とし一気に王手をかける。あまりにも劇的な3連勝だった。私は当時ダイヤモンドバックスを応援していたし、韓国人クローザー、キム・ビョンヒョンもアンダーハンドから投げ込まれるキレの良いボールが印象的で大好きだっただけにショックを受けたことを覚えている。

それでもホームのアリゾナに戻ったダイヤモンドバックスは息を吹き返す。第6戦ではジョンソンの負担を軽減するかのような打線の爆発で大勝し逆王手をかけると最終戦では、シリングージョンソンのリレーでヤンキースの攻撃を何とか凌ぐと9回にヤンキースの絶対的なクローザー、マリアーノ・リベラから2点を奪いサヨナラ勝ちでワールドシリーズチャンピオンに輝いた壮絶なシリーズだった。
毎試合きっちり見ていた訳ではないし、ワールドシリーズにそこまで興味はないのだがそれでも印象に残るシリーズだった。

そして今回の日本シリーズ2連覇を狙う盟主巨人に新興球団楽天が挑む。2001年のワールドシリーズにやはり似ているのではないだろうか?総合力では巨人が上回ると思われるのだが、楽天には絶対的エース田中将大がいる。ここに岩隈がいれば本当に2001年のダイヤモンドバックスのようなのだが、岩隈はもういない。そこで名前が挙がってくるのが則本昂大だ。岩隈のような安定感はないものの若さと勢いで多少は無理の利く選手でもある。
楽天が巨人に勝つとしたらやはり田中と則本がフル回転するしかないのではないだろうか?打倒巨人に燃える星野監督が楽天を率いているというのも非常に興味深い。久しぶりにエースが1,4,7戦に先発するようなこともあるだろうか?そして則本も先発とリリーフで3試合くらい投げるような展開に持ち込めるだろうか?田中と則本、この2人が3試合ずつ投げるようなシリーズになれば非常に面白いシリーズとなりそうだ。

P.S 私のように今回の日本シリーズに2001年のワールドシリーズを重ねるファンの方はいるのではないでしょうか?それでも流石にR.ジョンソンとC.シリングに重ね合わせるのは無理がありますかね(笑)。それでも田中に関しては本当にC.シリングのような凄みがありますよね。

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