昨日から台湾との国際試合が行われていますが、台湾も野球熱は高いようで素晴らしい選手を輩出し続けていますよね。今年のWBCでも日本との激闘がありましたよね。その試合の模様は「井端が神となった日(WBC生観戦)」でも書いてあるので興味のある方は見てみて下さい。(井端の中日退団は驚きましたが…)
おそらく私のような30代の人にとっては、台湾人選手の印象が強い人も多いのではないだろうか?最近では、今回の代表にも選ばれている陽岱鋼(日本ハム)や林威助(元阪神)、日本ではプレーしていないが王建民(元ヤンキース)辺りが有名所だろうか?もしかするとメジャーで活躍している選手がいるかもしれませんが、私はメジャーはあまり詳しくないので…申し訳ありません。
私がプロ野球を見始めた頃の台湾人選手と言えば郭泰源(元西武)、郭源治(元中日)、荘勝雄(元ロッテ)という好投手とインパクト抜群だった呂明賜(元巨人)が強く印象に残っている。
私がプロ野球を見始めたのが1988年のシーズン(保育園年長かな?)だと思うので、投手陣3人についてはどうやらすでに全盛期ではなかったようだが、それでも子ども心に印象に残っている。
特に郭泰源は素晴らしい投手だった。当時バッテリーを組んでいた現ロッテ監督の伊東氏がバッテリーを組んだ選手の中で№1の投手としてこの郭投手の名前を挙げていた記憶がある。私のイメージでは鞭のようなしなやかな腕の振りから投げ込まれるスライダーのイメージが強いのだが、ストレートのスピードも物凄かったようだ。その上コントロールも抜群に良く簡単には崩れない投手だった。
当時の西武は黄金時代真っ只中だったのだが、豪華先発投手陣の中でもこの郭の存在は際立っていた。投手として必要なものは全て持っているのではないかと感じさせるような投手だった。若い人でも分かるように似た投手を探したいのだが、正直該当者が見当たらない。北別府学(元広島)と伊藤智仁(元ヤクルト)を足して2で割ったような投手と言えば良いだろうか?(結局古くなってしまって申し訳ありません。)おそらく当時メジャーに行っても活躍出来ただろうし、現代の野球界でプレーしても素晴らしい成績を残すのではないか?と想像させるだけの投球をしていた選手だと思う。
打者では呂明賜(元巨人)の印象が強く残っている。当時の記録を振り返って見るとそんなに良い成績を上げている訳ではないのだが、デビュー直後の活躍ぶりは物凄かった。まだまだ幼かった私の中では毎試合ホームランを打っているような印象だった。少し社会現象になるような活躍ぶりだったと記憶している。記録より記憶に残る助っ人外国人の一人ではないだろうか?
上記の4選手が同じような時代に活躍していただけに当時WBCのような大会があったら日本とも激闘を繰り広げたのではないだろうか?
その後日本球界で活躍した台湾人選手は意外と多くはないのだが、投手ではバルセロナオリンピックで日本代表を抑え込んだ郭李建夫(元阪神)はプロでは思ったような成績を残せなかったが、アマチュア時代の投球は間違いなく一級品だった。
郭泰源がいた西武にはその後、許銘傑(元西武、オリックス)や張誌家がいたのだが、その才能を十分に発揮したとは言えなかった。それでもこの2人も郭李同様、素材は一級品だったのではないだろうか?
打者では冒頭でも書かせてもらったように陽岱鋼(日本ハム)や林威助(元阪神)といった最近の選手が素晴らしいバッティングを見せてくれたのだが、その他では王貞治氏に憧れていた大豊泰昭(元中日、阪神)の豪快な一本足打法から繰り出される長打力は強く印象に残っている。
80年代からプロ野球ファンになった方々にとっては台湾人選手の身体の強さとしなやかさ、そして確かな野球の技術が頭に刷り込まれている人も多いのではないだろうか?80年代90年代前半に比べて日本で活躍する台湾人選手は減っている印象があるのだが、今でも台湾の野球熱は衰えてはいないようだ。これからもWBCなどの大会で日本のライバルとして立ちはだかってほしいものである。
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コメント
我がスワローズに郭ケンセイが居たのをを忘れてはいけません。1勝も出来ずに去ってしまいました。台湾プロ野球からハーストてのもいましたねえ、今年の投手崩壊で鎌田がいればと思ったりもしました。
> でぶちゃんさんへ
郭建成は、幼い頃遊んだ野球カードゲーム(2つのサイコロを振って行うゲーム)のカードでしか知りませんが、調べてみるとアマチュア時代にそれなりの実績があった投手なのですね。当時の台湾選手の活躍ぶりと郭という苗字に魅かれたのですかね(笑)。