バレンティンVS阿部ではないんですよね…

ヤクルト３－５巨人

こうなると昨日の負けが重くのしかかってしまいますね。ヤクルトはバレンティンが２ホームラン、巨人は阿部が２ホームランと両主砲の活躍が目立った試合となったが、結局は巨人に力負けした格好となってしまった。

先発の古野は５回を被安打８与四死球２の４失点という結果が残った。おそらく丁寧には投げていたと思うのだが、阿部の２発含めてきっちりと点を奪われてしまった印象だ。阿部に関しては、やはり非常に怖いバッターだ。昨日と今日で完全に目覚めさせてしまったようだ。いい時の阿部は手の付けようがない。昨日の２本のホームランは非常に甘いボールであり、ヤクルト投手陣の失投だった部分も大いにあったのだが、今日の２本は高めのボールだったもののそこまで簡単なボールではなかったように感じた。特に２本目はボール球のストレートであり、普通であれば打者が差し込まれてもおかしくないボールだったと思う。それを完璧にライトスタンドに叩き込んだ。ボールをしっかり引き付けてから捉えており、他の打者とは「時間の流れが違う。」ように感じる一発だった。阿部の技術の高さ、スイングの鋭さを表す一発だったと思う。
古野に関しては少なくてももう１試合は先発で起用してみてもらいたい。決め手に欠ける印象はどうしても残ってしまうのだが、良い意味でまとまっている印象もある。スライダー、シュートの使い方も面白いと思うし、一軍で活躍するラインの一歩手前のところまでは来ているように感じるのだが…どうだろう？
リリーフ陣は昨日に続いて真田、ロマンが良く粘った。安心して任せられる状態ではないが、昨日も今日もこの２人が粘ったことにより最後まで試合をもつれさせた部分はあると思う。逆に言うと負けていたとしてもリリーフ陣が仕事をすればひっくり返す可能性があるということである。そういう意味では収穫もあった巨人との三連戦だったと思う。

打線はバレンティンが２ホームラン３打点と一人気を吐いた格好となった。阿部のホームランに比べると技術で打ったというよりもパワーで運んだといった印象の残る一発だったのだが、バレンティンらしいホームランだったと思う。特に今村独特のスローカーブをホームランにした１本目は、完璧なホームランだった。いくら甘いコースのカーブとは言え、あのボールにしっかりタイミングを合わせてフルスイングすることは容易ではないように感じる。巨人バッテリーに恐怖心を与えるような一発だったと思う。

しかし今日は、バレンティン以外の打者が繋がらなかった。上田は３安打したものの守備では初回に失点につながるエラーをしてしまい、８回には絶対決めなければならない場面での盗塁の失敗があったため合格点は与えることは出来ない。（ちなみに８回の盗塁に関しては、個人的には仕掛けたこと自体に関しては問題ないと思っている。巨人バッテリーがノーミスだったため決まらなかったかな。という印象だ。１点差だっただけにバレンティンのホームランを期待するだけでなく、上田が盗塁を決めて川端がタイムリーで同点と言うシュチュエーションを作ろうとした采配はごく当たり前の事だったと思う。）

今回の巨人との３連戦は、初戦をいい形で勝利し、２戦目も勝利目前まで行ったため、１勝２敗と言う結果は非常に残念である。しかしこれが今の巨人とヤクルトの実力差なのだと思う。それでも終盤まで競り合えたことは良かったと思う。次の巨人戦で取り返してもらいたい。


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