ヤクルト7-13広島
ほぼ一方的な展開の中で良く見せ場を作ったと思う。しかし乱戦になりそうな状況を広島リリーフ陣にピタリと止められてしまった。広島リリーフ陣の実力はどうやら本物である。(一方でヤクルト打線も本物になりつつあるかもしれない。)
先発の徳山は実力を発揮すれば試合を作れるのでは?と考えていたのだが、4回0/3を被安打7(被本塁打2)与四死球3の5失点と崩れてしまった。相手の大瀬良の前半の出来からするとあまりにも痛い5失点となってしまった。結果からすると良くなかったのだが、それでも昨シーズンに比べてストレート質は良くなっているように感じた。但しまだまだ細かいコントロールがないだけに相手打者に粘られてしまい、苦しい投球に終始してしまった。オーソドックスな右オーバースローということで何か一つ武器となるものを見つけたいところだ。スローカーブを織り交ぜるなどして緩急をつけるなど工夫は見られるのだが、もう一歩というところである。それでもストレートに進化が見られるだけにこれからの成長を楽しみに待ちたいと思う。
今日徳山が投げた先発枠はチャレンジ枠というような形で2軍で結果を残した投手にチャンスを与えていくような形にしてほしい。個人的には徳山は一旦2軍に戻って先発経験を積んでもらいたいと思う。(もしかするともう一度先発のチャンスを与えますかね?ここら辺は首脳陣の判断次第ですね。)
リリーフ陣は良く粘りはしたが、誰一人として完璧に抑えることが出来なかった。綱渡り状態である。結局9回に回を跨いでの登板となった阿部が掴まってしまい、大量失点してしまった。このリリーフ陣の差がそのまま広島との差になっていると言っても過言ではないのかもしれない。
打線は5回終了時点で0-7とリードされた中でも6回に見せ場を作って見せた。ここまで抑え込まれていた大瀬良に対してバレンティン、雄平のホームランを含む5本のヒットを集中させマウンドから引きずり降ろした。素晴らしい集中打だったと思う。代わった永川からも代打ユウイチのタイムリー2ベースで1点を追加し、この回一挙5点を奪うことに成功した。このまま乱打戦にもつれ込んでいく雰囲気もあったのだが、7回から登板した中田、一岡に見事なまでに流れを止められてしまった。
相手チームを誉める文章になってしまうのだが、この中田と一岡の存在の大きさを感じるゲームだった。昨シーズンまでは実績らしい実績を残していない2人だが、今シーズンのここまでの投球は見事である。
一岡はストレートに威力があり、カウント球にも勝負球にも使えるフォークボールもあるのでチャンスさえあればそれなりにやるのでは?と予想していたが、中田がリリーフとしてここまで投球を披露していることには驚いている。ストレートの球速表示はMAXでも140キロそこそこなのだが、そのストレートに打者が振り遅れている。非常にキレのあるボールを投げ込んでいるのだと想像できる。この2人の勢いが衰えない限り今シーズンの広島は簡単には崩れないのではないだろうか?それでもシーズン通して働いた実績のない投手なだけに夏場からの投球に不安が残るのではないだろうか?野村監督はじめ首脳陣の腕の見せ所である。
ヤクルトにとっては首位広島との3連戦を2勝1敗ということで悪くはない3連戦だったと思う。それだけに明日からのDeNAとの3連戦も勝ち越したいところである。
P.S 今日ヤクルトの野手陣で印象に残ったのはキャッチャーの中村である。13点もとられてしまったので決して誉められるゲームではないのだが、7回の0アウト3塁からのリードが印象に残った。マウンドには山本哲が上がっていたのだが、ストレートの威力は本調子に程遠く、明らかに苦しい投球だった。そんな中で3塁にランナーがいるもののフォークボールを多投し、相手打者の裏をかいて見せた。代打の田中を三振に奪った場面、菊池を見逃しの三振に斬って取った場面は中村の好リードがあってのものだったと感じた。特に菊池に関しては決して本調子ではないストレートでの見逃し三振ということで中村のリードの冴えを感じた。(素人目線ですが…)このまま一気にレギュラー奪取となるだろうか?
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