投手コーチに物申す

ヤクルト2-3×DeNA(延長10回)

あまりにもダメージの大きいDeNA戦3連敗となってしまった(広島戦から4連敗)。このDeNA戦の3連敗に関しては打線の奮起が足りなかったと見た方が良いと思うのだが、今日は敢えて投手起用について物申したいと思う。

今日も試合は全く見れていないので一球速報を追う形なのだが、今日の八木は今シーズン一番の出来だったと思う。昨シーズンの良い時の投球を見ているような投球内容だった。キレの良いストレートでガンガン押すピッチングは本来の八木の姿だと思う。素晴らしかったのではなかろうか?そのストレートで押しまくっていた結果なのかもしれないが、6回頃からDeNA打線が八木を捉えはじめた。球数はまだ60球ほどだったのだが、疲れが出ていたのかもしれない。7回にも先頭の筒香、井出と連打を浴びてしまう。続く金城はショートライナーでダブルプレーとしたものの、代打靍岡に四球を与えてしまい、ここで降板となってしまった。八木自身も「7回2アウトからの四球がもったいなかった」と言っているが、本当にその通りだと思う。靏岡は多少はパンチ力のある打者かもしれないが、他のDeNA打者に比べれば恐れる相手ではなかったはずだ。本人も四球だけはダメな場面だと分かっていたはずである。しかし結局四球を与えてしまい、これがDeNA反撃ののろしとなる1点に繋がってしまった。

本人が気を付けていながらも四球を出してしまった要因は何か?と考えると単純に先発投手としてのスタミナ不足なのではないかと素人ながらに考える。八木はキャンプ途中からリリーフ起用が言い渡され、高津コーチからも「配置転換はない。」と言われていたように記憶している。完全にリリーフ投手としての調整を行ってきたはずだ。しかし結局リリーフで結果を残せず、チームの投手陣も崩壊してしまったことから先発起用に配置転換となってしまった。私は以前より八木は先発タイプだと感じていたため、この配置転換には大賛成だったのだが、リリーフ起用で調整してきた投手が急に先発起用に配置転換される際の難しさを改めて感じている。特に八木の場合はまだ昨シーズンしか戦力になっていない若い投手である。このドタバタとした配置転換に身体が反応できていない部分があるのではないだろうか?
それでも今日の投球は魅力十分の投球内容だった。徐々に先発投手としてのスタミナが戻ってくると面白くなってきそうである。

継投に関しては、7回の山本哲投入は納得できる。この時点で八木の球数は88球ということで決して多い訳ではないのだが、靍岡に四球を与えた時点で継投のタイミングと見て良いだろう。しかし現状山本哲は本調子ではない。今日も代わり端で白崎にタイムリーを浴びてしまい、役割を果たせなかった。結局この回の失点が敗戦に繋がってしまったと思う。
8回に登板した秋吉も課題の左バッターに連打を浴びてしまい、バルディリスの犠牲フライで追いつかれてしまった。この起用も納得できる。(結果論だが、7回のピンチで秋吉、8回山本哲という継投もなくはないと思うが、どちらにしても結果は同じかもしれない。)

問題はここからである。同点の9回裏のマウンドに上がったのはカーペンターだった。私はもうこの時点でロマン投入だと思っていた。先行なのだから9回以降は打たれたら負けなのである。とにかく信頼できる投手を起用して打線に期待するというのがセオリーなのではないだろうか?(まあ首脳陣の起用法を見ているとそれなりにカーペンターを信頼しているのかもしれませんが…)結果としてはこの回は三者凡退で抑えてみせたのだが、首脳陣は10回のマウンドにもカーペンターを送った。この起用法はどうなのだろうか?高津コーチが決めているのでしょうか?これにはどうしても納得できない。これは結果論ではない。結局カーペンターは10回に1アウトから三者連続四球を与えてしまい、ここで降板となってしまった。そして筒香の所で久古、久古が筒香を打ち取ると、ここでようやくロマン投入となった。そしてロマンもカウントを悪くし、追い込まれると井出にサヨナラタイムリーを浴びてしまった。
あまりに後手後手の継投である。とにかくカーペンターへの期待値が高すぎるように感じる。素晴らしいボールを投げるのは確かだし、期待したくなる気持ちも分かるのだが、それにしても結果が出ていない。試合で使えないようならどうしようもないのが投手というポジションである。カーペンターはヤクルトでは数少ないパワー系の投手であり、首脳陣がマシソンや元横浜、巨人のクルーン、あるいはバーネットのようになってくれないか?と夢を見ていると思うのだが、一旦2軍で投げさせてみても良いのではないだろうか?良い投手なら2軍でしっかり数字を残せるはずだ。2軍でしっかり結果を残してから1軍に呼び戻せば良いのではないだろうか?もちろん投手がいないことは重々承知しているつもりである。それでも僅差のゲームでこれだけ四死球で崩れてしまうとチームの雰囲気を悪くしかねないと思う。高津コーチ伊藤コーチはどう考えているのだろうか?

打線はこの3連戦0アウト、1アウトで3塁にランナーがいる場面で一本が出なかった。一昨日の7回0アウト2,3塁で山田、比屋根、川端が凡退。昨日は6回に1アウト3塁から森岡、バレンティンが連続三振、8回は1点差に詰め寄った後の1アウト満塁で畠山、荒木が連続三振。今日は4回に1アウト2,3塁から中村、八木が連続三振(八木は仕方ないが…)、9回は1アウト3塁から比屋根、森岡が凡退と後一本出ていれば3連勝でもおかしくない内容だった。しかしその「後一本」はことごとく出なかった。まるで昨シーズンのヤクルトの攻撃を見ているようだった。今日は投手起用について多くの文字数を割いたが、やはり打線に5点以上を期待している私のようなファンからすればこのDeNA3連敗の敗因の多くは打線にあると言っても過言ではないのかもしれない。

せっかく調子が上がってきたと思ったのも束の間、9連戦は結局4勝5敗と負け越してしまった。そして最下位である。投打の歯車がかみ合わない。まあ今シーズンはこのような状態になることも予想されていただけに今後も粘り強く応援していきたい。

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コメント

  1. 匿名 より:

    八木はオープン戦後中継ぎ転換だったと思います。まだまだ間に合う時期での再転換ですし頑張ってほしいですね。カーペンターは2軍に落ちました。
    比屋根上田畠山荒木が重要な場面で悉く凡退してしまったのが痛すぎましたね。この三連戦に関しては打線に大きな責任があると思います。

  2. つばめろう より:

     首脳陣の謎のカーペンター推しはいったいなんなのでしょうかね?明らかに同点の場面で投げさせるような投手ではありませんし、ましてや回跨ぎなんてもってのほかです。あの場面なら間違いなくロマン投入でしょう。
      なにはともあれカーペンター投手、投げる球自体はそんなに悪くないと思うので2軍でしっかり調整して来てもらいたいです。(事実、ビハインド時には結構いい球放ります。)

  3. FIYS より:

    > -さんへ

    シーズン中のリリーフから先発への配置転換は意外と成功例が少ないように感じます。先発からリリーフのパターンであれば成功例も浮かぶのですが…まあ個人的な印象ですが…

    この3連戦はやはり打線ですよね。もう少し援護してほしかったです。川端不在も痛かったですね。代打でも出てこない所を見ると状態は良くないかもしれませんね。

  4. FIYS より:

    > つばめろうさんへ

    そうですね。ボール自体は良いのですが投手としてのセンスというものに欠けるのですかね?オープン戦は不思議と抑えられた印象でしたが、ボール自体はオープン戦の頃よりキレているようにも感じます。2軍で結果を残せたらまた1軍に呼び戻せば良いですよね。

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