キューバの大物選手2人が日本球界に旋風を巻き起こすかもしれない。
巨人に入団したキューバのフレデリク・セペダ外野手(34)が12日に来日し、東京都内の球団事務所で入団会見を行った。背番号23のユニホームに身を包んだセペダは「自分にできるすべてを出して、チームのために尽くしたいと思っています」と抱負を語った。(スポニチアネックス引用)
DeNAは12日、キューバの主砲、ユリエスキ・グリエル内野手(29)と契約したことを発表した。背番号は「10」に決まった。。(スポニチアネックス引用)
キューバの野球界に詳しい訳ではないのだが、オリンピック、WBCなどはテレビ観戦してきているのでこの2人の事は知っていた。キューバと言えば野球の強豪だが、その代表チームの中でもセペダ、グリエルは目立った存在である。
セペダの印象は、「スイッチヒッターのペタジーニ」である。どっしりとした安定感のあるフォームからギリギリまでボールを呼び込んでスイングするため、長打力だけでなく打率も残せ、選球眼も良いという穴の少ないタイプの打者という印象がある。年齢が34歳ということでもしかすると全盛期は過ぎてしまっているのかもしれないが、他のチームからすると厄介な打者になりそうである。弱点があるとすると守備ということになるだろうか?また巨人の外国人選手枠の関係があるためどのような起用法になるのか注目してみたい。
先日のゲームで怪我をしたアンダーソンが今日登録を抹消されたようだが、キューバ出身の2人が活躍するようなことがあれば巨人の打線は今まで以上に強力になりそうだ。
グリエルの印象は「早熟の天才選手」である。2004年のアテネオリンピックの頃からキューバ代表の中心選手として活躍していた印象がある。日本が出場した国際大会のたびに大きく報道されていた選手である。走攻守全てにおいてハイレベルな野球センス抜群のグリエルがまさか日本の球団に入団するとは思わなかった。セペダ同様外国人枠の絡みがありどのような起用法になるか注目が集まるのだが、これまた他球団にとっては厄介な選手になりそうである。
今までも大物メジャーリーガーが日本球界に入団することはあったのだが、全盛期を過ぎて来日するケースが多く、日本の野球に馴染めずに思ったような数字を残せずにチームを去る選手が多かったように記憶している。しかしキューバ勢に関しては、かなり成績を残すのではないか?と個人的には考えている。国際大会がまだアマチュア選手の為の大会だった頃は金属バットで試合が行われており、キューバ代表の打力は凄まじいものがあった。私が小学生、中学生の頃にはリナレス、キンデラン、パチェーコといった名選手がおり、オリンピックでは打ち取るのが至難の業に感じるくらい打ちまくっていた印象がある。しかし国際大会にプロ選手が参加するようになるとオリンピックやWBCなどの国際大会は木製バットで行われるようになった。この金属バットから木製バットへの移行に苦しんだのがキューバだったのだが、徐々に木製バットにもアジャストしてきた経過がある。そんな中に現れたスター選手の中にセペダとグリエルがいる。起用法の難しさ、ストライクゾーンへの戸惑いなどがあるかもしれないが、DeNAと巨人が本人たちの実力が発揮できる環境を与えることが出来ればそこそこの成績は残すのではないだろうか?
シーズン途中からの入団であり、ぶっつけ本番のスタートにはなることが大きな課題だと思うのだが、それでもヤクルトファンからすると怖い存在になりそうだ。
これからキューバから日本のプロ野球界に選手が流れ込んでくるような時代が始まるのだろうか?キューバ政府が今後も日本への移籍を認め続けてくれたらという条件付きではあるが、私の予想では今後かなりの高確率でキューバ出身選手が日本プロ野球界に流れ込んでくるのではないかと感じている。
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