八木ー中村躍動！

ヤクルト４－１中日

八木が前回のDeNA戦同様ストレートで押しまくるピッチングを披露するとバッテリーを組む中村は攻守両面で八木をサポートし、見事５連勝を達成した。攻撃陣も昨シーズンは苦手としていたカブレラ相手に上手く点を獲ってみせた。交流戦前にこういった投打ががっちり噛み合う試合も見られ始めたのは大きいのではないだろうか？

先発の八木は本来のストレートのキレが戻ってきた。ストレートで押しまくる投球スタイルは魅力十分である。統一球が適合球になってからヤクルト先発陣の調子が一気に上がってきた印象があるが、現在の先発ローテーション投手は技巧派の投手が多い印象がある。その中で力で押せるサウスポー八木の存在は非常に貴重である。
今日は７回を被安打４与四死球１の１失点と先発の役割を果たした。前回もほぼ同じような内容だったのだが、７回のピンチで１点を失いながらもこのイニングを最少失点でしっかり投げ抜いたことは前回と大きく違う部分だった。やはりまだ先発投手としてのスタミナは不足気味であり、今日も球数が７０球近辺になってからコントロールが甘くなってしまっていた。最終的には８８球という球数だったのだが、もういっぱいいっぱいかな？という内容だったと思う。それでも序盤からあれだけストレートを中心に組み立てて７回まで投げ抜いたことは素晴らしかったと思う。中村の強気の配球が八木を蘇らせたのではないだろうか？後は先発投手としてのスタミナの強化をどのように図っていくのか注目してみたいと思う。

８回、９回はリリーフ陣が登場したのだが、やはりばたついてしまった。８回はセカンド山田のエラーも絡み、この回から登板した秋吉が２アウト２塁、代打小笠原の場面で降板し、こちらもルーキーの岩橋を起用する。しかしこの岩橋が小笠原に四球を与えてしまい、２アウト１，２塁とピンチを広げ、結局山本哲を投入することになってしまう。山本哲がルナを打ち取りピンチを凌いだが、やはり危なっかしい継投になってしまった。
９回を任されたロマンは３点差がある中での登板だったのだが、いきなり連続ヒットを浴びる苦しい投球となってしまう。後続を断ち、結局無失点で抑えたのだが、やはり同点や１点差などのゲーム終盤はすんなりとはいかなそうだ。それでもセーブシチュエーションでしっかり結果を残しているロマンには合格点を与えたい。

打線は今日も１１安打を放ち４得点を上げた。１，３，６，９回に１点ずつ得点を積み重ねたものなのだが、点を獲る形はとても良かったと思う。
初回は１アウトから比屋根がヒットで出ると川端の打席でエンドランが決まり、チャンスを広げる。続くバレンティンのショートゴロ併殺崩れの間に１点を先制する。
３回は先頭の比屋根が２ベースで出ると、川端が進塁打を打ち、ランナーを３塁まで進め、バレンティンのタイムリーヒットで追加点を上げる。
６回は先頭の雄平が粘って四球をもぎ取ると、１アウト後初球に盗塁を成功させる。荒木が四球で繋ぐと、好調中村が今日猛打賞となるタイムリーで３点目を追加する。
９回は点差を２点に詰められた中で、岩瀬相手に先頭の山田が２ベースで出ると比屋根がきっちり送りバントを決める。続く川端のタイムリーで貴重な４点目を上げた。

どの回の得点も良い形での得点ではないだろうか？バレンティンがホームランを打たなくてもチャンスでバレンティンに回せば得点確率はグーンと上がるだろうし、８番に座ってるキャッチャー中村は絶好調である。相川との併用のため打数は少ないのだが、その中で１６打点というペースは驚異的である。もちろん今が絶好調と言うだけでこのままの状態が続く訳ではないと思うのだが、打線の繋がりを良くしている大きな要因の一つがこの８番中村にあることは間違いないだろう。

投打が噛み合ってきており、交流戦前最後のゲームとなる明日の試合も勿論勝ってもらいたいのだが、連勝が止まった試合の負け方、また負けた次の試合の内容、結果が大事になってくるような気がしてならない。勝ってるうちは打線の援護もある中で勢いで何とかなってしまうこともあると思うのだが、一回負けた後でリリーフ陣が踏ん張れるか？ここら辺が今後のポイントとなりそうである。


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