ヤクルト8-4西武
今日もし負けていれば非常に厳しい状況になったと考えられただけにファンとしてはホッとした1勝となった。木谷が4回2アウトランナーなしから突如崩れてしまい、ヒヤリとしたが打線の援護で何とか逃げ切った。木谷は良い経験をしたのではないだろうか?(勝ったから言えるのですが…)
先発の木谷はやはり外角へのコントロールが素晴らしい。ストレートでも変化球でも右バッターでも左バッターでも外角へしっかりコントロールする技術がある。これが非常に大きい。カウントを悪くしても外角にコース良く投げ込めばカウントを整えることが出来ている。追い込めば空振りを奪えるフォークもあるためバッターからしてみれば厄介な投手だろう。今日はアウトコースを中心に組み立てたが、状況によってはシュートで右バッターのインコースを突くこともできるはずだ。まだ開けていない引き出しもあるはずだ。楽しみな投手である。
それだけに4回の投球は今後の成長のために繋げてほしい。4回の表に山田のタイムリー2ベースで1点を追加し、5-0とリードを広げた直後の投球だったのだが、簡単に2アウトを取った後、西武の新外国人メヒアに外角高めのストレートをライトスタンドに運ばれると浅村を内野安打で生かしてしまう。ここから突如ストライクが入らなくなり、アブレイユ、炭谷、森本と3連続四球で1点を失ってしまう。マウンドの木谷は完全に落ち着きを失くしてしまい、パニック状態で打者に対している状況だった。秋山にも2点タイムリーを浴びてしまい、5点あったリードはあっという間に1点となってしまった。それでも続く代打山崎を何とか打ち取り、リードを保ってみせた。
結局木谷は、5回を被安打5(被本塁打1)与四死球5の4失点で降板となった。打線の援護があり、勝ち投手になったものの4回2アウトからの突如の乱調があり、課題が残るゲームになった。
4回の乱調についてはいくつか原因が考えられると思う。①前の回に木谷自身がヒットで出塁し、山田の2ベースでホームクロスプレーとなりタッチアウトになった直後だったということ。②セットポジションでの投球に課題があるということ。③精神面の乱れ。こんなところだろうか?
①については木谷のヒットが得点に繋がったので良かったのだが、最後の走塁は危なっかしかった。投手のホームクロスプレーはひやっとする。呼吸の乱れだけでなく、キャッチャーにブロックされた足の状況も少し心配になった。それでも5回はまずまずの投球を見せていたので身体にトラブルがあった訳ではなさそうだ。
②についてもそこまでセットポジションに課題があるとは思えないのだが、2アウトを奪っていたこともあり少し投げ急いでしまい、リリースポイントがずれてしまった部分もあったのかもしれない。
③についてはこの回の乱調の1番の要因なのかもしれない。メヒアのホームランは仕方なかったと思うが、外角のストレートを完璧に捉えられてしまい、多少気持ちの面で揺らぎが出たのかもしれない。直後の浅村のボテボテの内野安打で木谷自身何か嫌なものを感じたのかもしれない。ここからストライクが入らなくなってしまった。
正直森本にストレートの押し出し四球を出したところで投手を代えた方が良いのでは?と思ったくらいに木谷の投球が激変してしまった。見るのが辛く感じるくらいだった。その後1点差に詰め寄られたものの何とかここで断ち切って見せた。そして5回まで投げ、勝ち投手の権利を手にしてみせた。
誉められた投球ではなかったが、良く頑張ったと思う。チームが勝利し、木谷自身にも白星が付いたため大きなトラウマにはならなかったのではないだろうか?マウンドでどうして良いか分からないような状態に陥ってしまったと思うのだが、ベンチの続投指令になんとか応えてみせた。今日の苦労が木谷の今後の野球人生にプラスに働けばよいのだが…
リリーフ陣は6,7回を松岡、8回を山本哲、9回を秋吉と無失点で凌いで見せた。万全なら9回はロマンを使ったと思うのだが、右ひじ痛の影響もあってか今日も登板を回避した。故障個所が故障個所なだけにかなり心配である。重傷ではなく登録抹消もしないということなのだが、近年怪我人続出のヤクルトだけにどうしても不安になってしまう。
打線は今日も良く繋がった。西武の先発野上のボールは走っていたと思う。それだけに初回に川端と畠山の2ランホームランで4点を奪ったのは大きかった。川端、畠山共に決して簡単なボールではなかったものの完璧に捉えてみせた。効果的な一発だった。
1点差に詰められた後の6回には雄平が盗塁でチャンスを広げた直後に相川にタイムリーが飛び出した。これまた効果的な攻撃だった。雄平に関しては、盗塁センスは全くないと思っていたのだが、今日の盗塁は西武バッテリーが警戒している中で決めてみせた。試合に出続けることで経験値が上がってきているようだ。年齢は30歳だがまだまだ伸びしろはありそうである。
そして8回には代打の田中浩、飯原のヒットなど5安打を集中させ2点を奪ってみせた。どの得点も非常に効果的なものだったし、様々な得点パターンを見せてくれた。
明日の西武の先発は岸である。好調岸VS好調ヤクルト打線。注目の一戦である。オーダーはどうするのだろうか?6連勝中に貢献した比屋根、荒木を外しているのだが、代わりの選手がブレーキになってしまっている。先日も書いたのだが、オーダーを変更するのが少し早すぎた印象は拭えない。かと言って明日戻せば良いというものでもないと思う。ここら辺が難しいところだろう。自ら良い流れを手放してしまったようで心配になる。
にほんブログ村
コメント
だけどセンター問題だなあ、今日は三輪スタメンか?
昨日は勝てたけど、三塁コーチに文句を付けたい!走者は投手なのに「ギリギリのセーフかも」という状況なら本塁に行かせるべきではないだろう!楽々セーフの場合のみ本塁走塁の指示を出すべきだ!しかも、昨日は2アウト後じゃないか。本塁走塁でアウトになれば、投手はすぐに投げなきゃいけないのは素人でも分かるだろうが!こんな奴が三塁コーチじゃダメだ。バカとしか思えない。
皆さんおっしゃってる事だけれども、木谷の本塁への走塁はあまりにも
危険すぎだと思いました。
もちろん、そこで1点でも多く取れていれば言う事なしだったし3塁コーチの
指示があってホームへ突っ込んだのだろうけど…
とりあえず西武ドームで勝てた事で、苦手意識が軽減されて良かったです
> でぶちゃんさんへ
本当に三輪がスタメンでしたね。個人的にはとりあえずは比屋根で良いのでは?と考えています。
> ファン歴43年オヤジさんへ
三塁コーチは今年から福地コーチに変わっていますかね?個人的には城石コーチより状況判断に優れていると思っています。(素人目ですが…)
但し昨日に関しては、点差などを考えると確かに無理に突っ込ませる必要は全くありませんでしたよね。おっしゃる通りかと思います。
> むつあゆさんへ
2アウトでのライトへの長打だったので、普通のランナーならホームに突っ込ませるのは当たり前の場面なのですが、点差とランナーを考えた場合無理する必要はなかったかと思います。